年齢を重ねると、若い頃と比べて走れなくなったり疲れやすくなったりしますよね。また、年齢とともに気持ちが塞ぎ込むことが増えた、趣味やスポーツに楽しみを感じられなくなったという人もいます。
心身ともにいつまでも元気にスポーツを楽しむコツはあるのでしょうか。
書籍『メンタル体操 1日5分で心も体も軽くなる「すごい運動」』(森本稀哲著、清水忍監修、KADOKAWA)は、体とこころの不調を改善する体操を紹介する一冊。
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著者は、日本ハムファイターズで活躍した森本稀哲元選手です。現在は経営コンサルタント会社と提携し、公演活動などでセカンドキャリアを積んでいます。
プロのスポーツ選手として第一線で活躍するには、心身のコンディションを良い状態に保つテクニックが必要です。実力も人気も高い選手だった森本氏。引退後には新しいフィールドにチャレンジする姿からは溌剌としたエネルギーが感じられますよね。
そんな森本氏とトレーニングジムIPFヘッドトレーナーである清水氏が手がけた同書によると、人間の運動には、筋力、筋持久力、瞬発力、柔軟性、全身持久力、敏捷性、巧緻性、平衡性の8つの運動能力が求められるそうです。
「8つの運動能力のうち、年齢とともに低下していくのは筋力や平衡性です。柔軟性の低下は加齢ではなく、生活習慣が招くものなのです。(中略)柔軟性の低下は、結果的にメンタルの低下にもつながってしまうんです。」出典(『メンタル体操 1日5分で心も体も軽くなる「すごい運動」』)
年齢は運動能力の衰えに影響するとしつつ、柔軟性に関しては生活習慣の影響が多いと指摘。
たしかにデスクワークや運動不足が続いたあとにスポーツをしたら、体がカチコチで思うように動かせなかったという経験のある人は年代問わず多いものです。一方で、毎日ストレッチを少しずつでも続けていると、関節の可動域が広がったという人もいますよね。
体の柔軟性は習慣でどのくらい変化するのでしょう。筋肉のつきやすさに体質が関わるように、柔軟性にも生まれつきの体質があるのでしょうか。