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仕事でも家庭でもストレス増、新年度の環境変化がダメ押し降格や休職につながる...中高年の「五月病」が若者よりも複雑で深刻な理由

時には降格も考える必要が

その環境が変わらないまま元の職場に戻っても、ストレスがたまるのは時間の問題なので、関係各所と連携しながら戻り方を考えることになります。理想は、例えば合わない部下がいるなら、その部下がいるチームを指示系統からはずしたり、部署自体を異動させたりといったことです。

ただそれは、本人の責任の範囲が狭まることになり、降格に近い扱いになったり、目指していたキャリアパスから外れてしまうこともあるでしょう。ある程度のポジションをキープしたまま異動という虫のいい話はなかなかありませんし、そもそも理想のポストが空いていないこともあります。それでも、本人の健康を守るためには、それが必要な選択肢になることもあります。

非常に難しくはありますが、仕事面については何とか解決策を見つけられたとしても、プライベートとなると、なかなか難しいのが現状です。

まず現状を受け入れる

親の介護や自分の病気などの悩みは、極論をいえば、現状を受け入れるしかありません。そのうえで少しずつ視野を広げていくことです。

たとえば、自分の病気で悩んでいる人は、患者会などに足を運んで、自分と同じ病気の人がどういう生活をしているのか、どういう心構えをしているのか、といったことを知る、などが考えられます。

また親の介護をしている人も、誰もがつらい思いをされているわけですから、同じ境遇の人の話を聞いてみたり、行政や民間の支援団体に頼れるところがないか情報を集めてみると良いと思います。中高年は、親の介護を自分だけで抱え込み、本人まで体調を崩して共倒れするケースが多いので、そうならないように、どんどん外部に頼ってほしいと思います。

掲載: PRESIDENT WOMAN Online

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