[フレーム]

PRESIDENT WOMAN

デキる広報の「売り込み力」は、ファンづくりからスタート

話し上手、PR上手、段取り上手で、イザというときの対応もバッチリ! 仕事ができる印象のある広報の皆さんが日々心がけていることとは? どの部署でも活かせる知恵満載です。

「取り上げて!」ではなく好きになってもらうところからスタート
くろまる日本ロレアル プロフェッショナル プロダクツ事業本部 広報本部 部長 安尾美由紀さん

(左)日本ロレアル プロフェッショナル プロダクツ事業本部 広報本部 部長 安尾美由紀さん(右上)板井麻衣子さんを招いて顧客のサロンでトークショーを行うことも。(右下)ランチョンは「行ってみたいけどなかなか行けない」クラスの会場にこだわる。

すてきだなと思う方には私が担当するブランドのヘアケアやスキンケア製品を贈り、お礼とともに、よかったらお試しいただきたいこと、機会があればお会いしたいことを手紙で伝えることがあります。お会いしたからといって、すぐにビジネスとして何か成そうとは思っていないのですが、結果的につながっていくことはよくあります。メディアに対しても、「製品を取り上げてもらいたい!」と売り込むよりも、「まず好きになってもらいたい」という気持ちが一番。製品のファンになってもらえれば、何かの機会に取り上げていただけるかもしれないですから。

今では大きな製品発表会を開けるようになりましたが、以前はよくプレスランチョンを行っていました。当時の、私が担当する美容室流通ブランドは、まだ無名。プレスの方々は私たちからすると、モテモテの女性と同じで、数々の魅力的なブランドから招待を受けています。どうしたら選んでもらえるのかと考えたとき、「このブランドも安尾さんもよく知らないけど、このレストランには行ってみたい」という理由でもいいから来てほしいと思ったんです。来ていただけなかったら、製品の良さをPRすることすらできません。なので、会場も千円や2千円で行けるレストランは選ばないようにしました。最初は「ここで食べさせてもらえたらラッキー」で構わない。結果的に当社の製品を好きになってもらえたらもうけものです(笑)。

掲載: プレジデント ウーマン 2016年7月号

関連記事

ランキング

ランキングをもっとみる

新着記事

新着記事をもっとみる

PRESIDENT WOMAN

仕事でリーダーを目指し、高みを目指して生きる。情熱を持って働き続けたい、女性のためのサイトです。

PRESIDENT WOMAN SOCIAL

PRESIDENT WOMANは、新しい時代のリーダーとして情熱的に働き続けたい女性のためのメディアです。SNSではオンラインや雑誌に掲載した記事のほかに、コンテンツの取材風景や、編集長をはじめとした編集部員の日常で皆さんのお役に立てるコンテンツなどをリアルに発信していきます。PRESIDENT WOMAN Socialとして、読者の皆さんと一緒に成長したいと思いますので、ぜひフォローください。

「女性目線」のマーケティング入門

商品が変わる、企業が変わる!

発売日:2023年4月28日

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /