Help:Namespace/ja

Template:114

以下に示したものは英語で書かれた Meta-Wiki "m:Help:Namespace" (08:28, 26 Feb 2005) の和訳文である。

さらに、2007年1月6日頃のデータで加筆しています。

さらに2007年04月14日頃のデータで加筆しています。

本来は英語版の「ヘルプ」である以上、その内容が、そのまま日本語版のウィキに当てはまるとは限らないのは当然である。逆に、日本語化によって、英語文脈でのみ意味を持つ内容は、失われたり、変質したりする。

従って、本ヘルプは、英語版 Wiki の動作の説明を保証するものでも、日本語版ウィキの動作の説明を保証するものでもない。

本ヘルプは単に、英語文を読むのに強い抵抗を感じるユーザーが、原文の内容に就いての概括的な知見を得るのを助けるためだけのものである。日本語版ウィキの対応機能に就いて、実際に即した詳しいヘルプが書かれた時には、速やかに削除されねばならない。

原文記事は、未だ十分に書き込まれておらず、その一方で推敲がたりない感じで、訳文の決定に迷う箇所がある。

名前空間とは、ウィキプロジェクト中のページに付与されている類型である。ソフトウェア MediaWiki を利用するウィキの各々は、16+2 個の名前空間を有する。その内分けは、ページ名にプリフィックスが付かない基本名前空間と、それぞれ固有のプリフィックスを有する15種類の名前空間と、2つの擬似名前空間とである。プリフィックスが付いたページ名には、カテゴリが付随している可能性がある。

各プロジェクトにおける18個の名前空間は、英文版 Wikipedia における18個の Namespace (日本語版ウィキペディアの「名前空間」も参照)と類似する。それらの名前空間セットのうちの一つがプロジェクト名前空間であるが、これは、プリフィックスとして、プロジェクト・プリフィックス(下記の変数 {{ns:4}}) を利用する。

• 別々の種類に属して関連性がないコンテンツが分離される。
• 幾つかの名前空間には、その作成意図に応じた特徴が持たせてある。
• 関連性のないコンテンツを一つのウィキに含めるようにさせても、余計なタイピングが大幅に増えるようなことがない。
• 全ページ表示を行う Special:Allpages において、名前空間の選択が可能である。
• 利用者の投稿記録 (User contributions) の表示で、選択した名前空間への限定が可能である。
• 検索 (Searching) の対象範囲を、名前空間セットの一部分に限定することができる。
• 原則として、選定された作業結果のエクスポート(ただし、これは、選定された個々のページ向けのものである エクスポート機能 によって行なわれるのではない)が容易になる。(カテゴリ の使い勝手も良くなるだろう。)
• 特徴の分離が可能となる。

訳注: リスト最後の項目中「特徴」とあるのは、"feature" の訳語。或いは「機能」と訳すべきか?

多くのプログラミング言語では、変数のための名前空間がある。普通、名前空間は、ヒゲ括弧 "{}" に挟まれており、名前空間に含まれない変数が参照されている場合には、グローバル名前空間の変数が利用されていることもありうる。

訳注: 「グローバル名前空間」は「大域的名前空間」とも言いうる。

名前空間内容が過大であると、[[ページ名]]の代わりに、[[名前空間:ページ名|ページ名]]と、遥かに多く入力をすることになるが、これはウィキの精神に反する。しかしながら、ディフォルトでは現在いる名前空間を最初に検索し、次いで基本名前空間か、又は他に推奨される順番による名前空間かで検索されるとするなら有用であろう。

名前空間は、ウィキ間リンク (interwiki linking)、テンプレート、システムメッセージ等の多様な機能に利用される。ウィキ間構成と名前空間重複の問題をどう処理するのか?

訳注: パラグラフ後半の疑問文は原文にあるまま。

(名前空間は、サーバ越しの分離を考慮して、自分自身のテーブルに辿りつけるか?)

訳注: この括弧内の疑問文も原文にある。残念ながら、訳者には意味が取れないので、仮の訳を当てておく。

このプロジェクト (Meta) における、2つの擬似名前空間、基本名前空間及び15の副次的名前空間は、以下の通りである(名前空間用の変数も示してある)。

訳注: 名前空間に関わる "Talk" は、日本語版ウィキペディアに倣って「ノート」と訳しておく。しかし、"Talk" と 「 ノート」とでは、乗りやすい文脈が相当にズレることがある可能性に留意しておいたほうが良いだろう。多言語サイトの Meta-Wiki では、発祥言語である英語が優先されており、名前空間の表示は、"Talk" は "Talk" のまま。そして、そのためのタブ(下記参照)は "discussion" である。フリーハンドで訳したとしたら、(残念ながら現代日本語として生きの良い文脈では通用していないが)「談論」・「談話」といったところか。ちなみに、日本語版ウィキペディア「Wikipedia:記事とは何か」では、「会話 ノート」と呼ばれている。

名前空間プリフィックスは、全ての文字で大文字・小文字の区別をしないので注意されたい。従って、例えば "mediawiki" と書くことができる。

「名前」の設定は、m:Locales for the Wikimedia projects にリストアップされているようなファイル中でなされているが、そのディフォルトは、m:Language.php で以下のように設定されている:

/* private */ $wgNamespaceNamesEn = array(
	NS_MEDIA => 'Media',
	NS_SPECIAL => 'Special',
	NS_MAIN	 => '',
	NS_TALK	 => 'Talk',
	NS_USER => 'User',
	NS_USER_TALK => 'User_talk',
	NS_WIKIPEDIA => $wgMetaNamespace,
	NS_WIKIPEDIA_TALK => $wgMetaNamespace . '_talk',
	NS_IMAGE => 'Image',
	NS_IMAGE_TALK => 'Image_talk',
	NS_MEDIAWIKI => 'MediaWiki',
	NS_MEDIAWIKI_TALK => 'MediaWiki_talk',
	NS_TEMPLATE => 'Template',
	NS_TEMPLATE_TALK => 'Template_talk',
	NS_HELP => 'Help',
	NS_HELP_TALK => 'Help_talk',
	NS_CATEGORY	 => 'Category',
	NS_CATEGORY_TALK => 'Category_talk'
);

前セクションの冒頭の表の「代替的シンタックス」の欄には、プロジェクトから独立した名前空間の名前が {{ns:名前空間の名前}} の形で列挙されている。それらの名前は、Meta の場合と英文版 Wikipedia の場合とでは、それぞれ "Meta" と "Wikipedia" とが "Project" に置き換わっていると云うことを除けば同一である。プリフィックスは、列挙された名前にコロンが付けられたものである。

プリフィックス "Project:" は、それぞれのプロジェクトにおいて、自動的にプロジェクト名前空間に変換される。例えば、リンク Project:xyz を試されて見られたい。それは、パイプ付きリンク (piped link) のように働く。従って、"Project:" で始まるページ名は、不可能である(勿論、"Project" がプロジェクト名になっている場合は別である)。

同様に、プロジェクトから独立した他の名前空間も、プロジェクトに固有の名前空間に自動的に変換される。

Wikimedia プロジェクト群においては、このプロジェクト・プリフィックスは、"Wikipedia:"、 "Wiktionary:"、 "Wikibooks:"、 "Wikisource:"、 "Wikiquote:"、 "Meta:" であり、また In Memoriam の場合も "Wikipedia:" になる。英語以外の言語の Wikipedia プロジェクトには固有のプリフィックスを持つものがり、フランス語版: "Wikipédia:": チェコ語版: "Wikipedie:"、ロシア語版: "Википедия:"、韓国語版: "위키백과:"、ヒンディー語版: "विकिपीडिया:"、ヘブライ語版: ":ויקיפדיה"、アラビア語版: ":ويكيبيديا" となる。最後の2例は、書字方向が右から左 (RTL) の言語であって、プリフィックスは右側に付く。URL (Uniform Resource Locator) では、プリフィックスは常に左側に付く。

訳注: In Memoriam (「追悼文」・「墓碑銘」)は、英語版 Wikipedia の姉妹プロジェクトであって、アメリカ同時多発テロ事件についての、特に Wikipedia 本体には馴染まないような個人的な意見や体験記録を収めたもの。

或るプロジェクトにおいて、上記のうち、どのプリフィックスが使われているかを調べるには、変数 {{ns:Project}} の具体値がみられるよう、プロジェクト中の或るページを編集・プレビュー(調べた後は編集を中止)すればよい。ただし、この場合はコロンは付いていない。別の方法としては、そのプロジェクトの任意のプロジェクト・ページを見るなら、そのページタイトルの(書字方向が左から右側の LTR 言語では)左端にか、(書字方向が右から左側の RTL 言語では)右端にかに示されている。これは、プロジェクト・ページが実在しない場合でも旨くいく。従って、前セクションでの説明に沿って言うなら、URL http://ar.wikipedia.org/wiki/Project:A では、アラビア語版 Wikipedia でのプロジェクト・プリフィックスが知ることができる。また、馴染みのある言語でのプロジェクト・ページ(例: en:Wikipedia:Contact us)から、目標とする言語でのプロジェクト・ページに移る言語間リンクがある場合には、それをクリックしてもよい。英語以外のウィキでは、"Talk"、 "User"、 "Image"、及びこれらの組み合わせも、翻訳されていることがありうる。m:Locales for the Wikipedia Software を参照。

ページ名にコロンを含ませても、自動的に新しい名前空間が作られるわけではない。或るページの名前空間を調べるには、名前空間を返す変数である {{NAMESPACE}} を使えばよく、このページの場合には "Help" が帰ってくる。基本名前空間中のページでは、同じことをすると空の文字列が帰ってくる。同様に、{{PAGENAME}} は、プリフィックスが付いていないページ名を返す。このページの場合は、"Namespace/ja" になる。

Wiktionary から例をとろう: Wiktionary:FAQ のノート (Talk) ページは、Wiktionary talk:FAQ であるが、これに対し、Wiktionary Appendix:Colours のノート (Talk) ページは、Talk:Wiktionary Appendix:Colours である。これは、前者のプリフィックスはプロジェクトの冠となる名前空間中にあるのに、後者のプリフィックスはそうではないからである。従って、Special:Allpages 中では、後者と異なり、前者は記事リスト中ではなく、名前空間 Wiktionary のページリストに入っている。Wiktionary:Recentchanges が記事として扱われている理由は明確ではない。

Wikimedia 以外ではあるが、MediaWiki を利用するサイトは、通常、固有のプロジェクト名をプロジェクト・プリフィックスとして有する。しかし、単に "Wikipedia:" のままにしているサイトも幾つかある。

ウィキ間リンク (Interwiki linking) には、名前空間に似たプリフィックスが付けられている。

主たる記事: Help:特別ページ (Help:Special page )

名前空間 "Special:" は、例えば、Special:最近更新したページ (Special:Recentchanges) などのように、要求の都度ソフトウェア側が作成した「特別ページ」からなる。

プロジェクトには、補足的な名前空間を設けることができる。例えば、単一のプロジェクトが多言語を用いる場合(一言語毎に一つのプロジェクトがある姉妹プロジェクト群の場合と対照的に)、英語とドイツ語とのそれぞれのヘルプページのために、名前空間 Help: もあれば、名前空間 Hilfe: もある、と云うことになるだろう。

特別構成された名前空間は、100 から番号が付けられる。

本プロジェクトにおける全ての名前空間を示すリスト全体に就いては、preferences (Special:Preferences) の検索オプションを見るか、又は、//meta.wikimedia.org/wiki/Special:Contributions/XX でのリストを見るかされたい。どちらの場合も、それらは、0 から始まり、番号 16-99 が抜けた、昇順で示されている。

訳注: //meta.wikimedia.org/wiki/Special:Contributions/XX では、(今のところ)実在しない「利用者」Xx のための「利用者の投稿記録」(User contributions) ページへのリンクが得られる。そのページに、名前空間のリストが、プルダウンボックスとして表示される。

Special:Allpages は、特別構成された名前空間は表示しない(これは、バグと思われる)。しかし、URL は働く。例: http://meta.wikimedia.org/w/index.php?title=Special:Allpages&namespace=100

特別構成された名前空間のリストは、LocalSettings.php 中の $wgExtraNamespaces で分かる。Help:Custom namespaces も参照のこと。

訳注: このパラグラフの内容未確認。

最初のタブは、名前空間を示す。リンクになっている場合には、それが本プロジェクトにおいて何を意味するかを見られたい。 Meta-Wikipedia でどうなっているかは、右側に示されている。

• category: mediawiki:nstab-category => "Category"
• help: 'nstab-help' => "Help",
• image: 'nstab-image' => "Image",
• main: 'nstab-main' => "content page",
• mediawiki: 'nstab-mediawiki' => "Message",
• project: 'nstab-wp' => "About",
• template: 'nstab-template' => "Template",
• user: 'nstab-user' => "User page",

訳注: 「タブ」とは、ページタイトルの更に上に示されている、ページ切り替え用の付箋様の突出部。原英文ヘルプの 07:53, 20 Feb 2005 の改定では、このリストから、*media: 'nstab-media' => "Media" と *special: 'nstab-special' => "Special" と云う2行が削除された。これは、"Special" に就いては、実際に起こっていることを説明しないためである(タブラベルには "special page" と云う文字列が現れる)。"Media" に就いては、訳者は実見せず、理由を審らかにしないが、或いは、"special" と同じ、pseudo-nameapce に係るためであるかもしれない。

2番目のタブは、ノート (Talk) ページにリンクする:

• Talk: 'talk' => "Discussion"

差分ページ又は過去の版を示すページにおいても、リンクは現在の版に付けられている(ただし、過去の版に付いている編集タブ "edit" は、その過去の版にリンクしているし、更に、これとは異なり、過去の版2つを比較する差分ページでは、そこの編集タブ "edit" は、現在の版にリンクする)。

自己リンク (self link) がボールド体で示されると云う特徴は、タブに就いては当てはまらない。自己リンクであろうと、異なる(版の)ページへのリンクであろうと違いはない。

クラス "selected" を用いるなら、現在閲覧しているページと同一の名前空間へのタブ(自己リンクにしろ現行改訂版へのリンクにしろ)の表示を変えることができる。編集タブ "edit" 及び履歴タブ "history" に就いても、同様な処理が可能ならば、このような異なる仕方で表示できる。

訳注: このパラグラフは、意味が取れない。HTML (あるいは、その他のマークアップ言語か?)に関わる記述であると思われるが、"selected" と云う OPTION 要素のアトリビュートと同名のクラスを、例えば ANCHOR 要素に用いると云うことなのだろうか?

• wikibooks:Wikibooks:Namespace
• m:Transwiki プロジェクトを横断する擬似名前空間
• m:MediaWiki namespace
• Help:Talk page
• Help:テンプレート

Template:和訳ヘルプカテゴリ

• MediaWiki handbook/ja