校長室より

Miss Dance Drill Team Japan Competition 2025(チアダンス部関東大会)

投稿日時 : 06/15 学校管理者

本日6月14日(日)東京都千駄ヶ谷の東京体育館において全国中学校・高等学校ダンスドリル選手権大会関東大会が開催され、本校チアダンス部が出場しました。

この大会は、8月11日(祝月)から13日(水)にかけて東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザにて行われる全国高等学校ダンスドリル選手権大会Miss Dance Drill Team Japan Competition 2025の地区予選会で、全国大会の入賞者は国際大会への出場権が与えられる夢のあるレギュレーションとなっています。

地区大会は全国8地区で行われ、本校は本日行われた関東地区予選会(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県)に出場しました。

大会1日目の6月14日(土)は、高等学校個人部門、高等学校JAZZ部門、KICK部門、LYRICAL部門、HIPHOP男子部門、HIPHOP女子部門、HIPHOP男女混成部門、NOVELTY部門、PROP部門、MILITARY部門、TALLFLAG部門、SHORTFLAG部門、MAJORETTE部門が、大会2日目となった本日は、中学校全部門、高等学校SONG/POM部門、DRILL POM部門、CHEER部門、エキシビション(SONG/POM)部門が行われました。

関東地区大会には173チームがエントリーし、本校チアダンス部は、最もエントリー数の多い高等学校SONG/POM部門に出場しました。

ダンスドリルは、アメリカ発祥のグループ演技で、日本ではチアリーディング、バトントワリング、マーチングバンドなどと呼ばれており、演技におけるチーム独自の創造性、チームとしての協調性を通しての表現内容・技術・衣装・観客へのアピール、そしてチームとして充分満足できる演技ができた時に見せる表情などが評価対象となっています。

このうちSONG/POM部門はチームの人数によって3つのカテゴリー(Small:9人以下、Medium:10〜15人、Large:16人以上)で構成され、ストレートアームモーションを中心としたアームモーションの正確性がポイントとなっており、バスケットボールサイズの演技エリアの中で、演技時間は1分45秒から2分30秒まで、音源や身だしなみ、演技内容に至るまで詳細な規定と厳しい評価基準がある中で、本校はもっとも人数が多く困難度の高いLarge部門に24人の部員で挑戦しました。

審査は、10人の審査員によって10個の項目別に合計100点満点で採点される規定となっており、2月に出場したUSA地区大会で僅か0.5ポイント足らずに全国大会出場を逃していた本校チアダンス部は、「今度こそ全国へ!」とリベンジに燃えていました。

本校チームは、演技時間の直前にスタンバイエリアに登場した姿を見る限り、程よい緊張感に包まれ、チーム全体の志気も高く、良い演技ができそうな予感がしました。

この大会は、出場するすべてのチームが、これから演技を行うチームに声援を送り、演技中は着座しながら音楽に合わせて上半身でリズムを取って場を盛り上がるのが特徴で、競い合う他校のチームをしっかりとリスペクトする姿勢に中高生らしさが感じられる好感の持てる大会で、本校チームも他校の選手たちの声援に後押しされ、自信を持って演技に臨むことができました。

全体の56番目、午後2時45分30秒に演技エリア下手から本校チームが入場すると、背筋をピンと伸ばした美しい隊列で整列し、大音量でスピーカーから流れる音楽とともに演技が始まりました。

開始早々から笑顔が爆発し、切れのあるダンスと指の先まで伸びた手足の動き、リズムに合わせたターンやジャンプ、全員の息があったラインダンス、そして複雑なフォーメーションチェンジなどを見事にこなし、会心の演技を見せてくれました。

SONG/POM部門の出場校の中で2番目に多い24人での出場となった本校の演技は3つのグループフォーメーションが目まぐるしく変化する困難度の高い内容でしたが、本校部員たちは全体のバランスや互いの位置関係を意識しながら、大人数ならではの迫力ある演技を見事に演じきってくれました。

チアダンスという競技は、柔軟性や動作のキレなど個人の演技スキルが重要であることは言うまでもありませんが、それ以上にチーム全体の雰囲気や表情、演技のシンクロ度やアクションのタイミング、選手同士のポジショニングなどのチーム力が評価に大きく影響する競技であり、そうした意味では、日常的な仲間意識や結束力などチームスポーツで最も重要とされる要素が強く求められる競技でもあります。

本校チアダンス部は、舞台に立てばとてもキュートで華やかな演技を見せてくれる一方で、専用の練習場があるわけではなく、普段は屋外のロータリーで地道な練習を重ねており、また、部員同士で指導者役と演技者を相互に担い、協力して高みを目指している姿がとても印象的です。そうした意味では、本校生徒たちのよりどころである「南の風」を標榜する本校の精神をとても大切にしている生徒たちであると言えます。そんな部員たちだからこそ、積み重ねた努力の成果を遺憾なく発揮してほしいと常々感じていました。

すべてのチームの演技が終了し、参加者同士の交流を目的としたダンスタイムに続いて行われた閉会式で、各部門の全国大会出場者が発表となりました。本校チームは、健闘したものの残念ながら全国大会には届きませんでした。出場した部員たちは、それぞれが持てる力を発揮できた達成感を味わいながらも、他校の演技を見ながら自分たちに足りないものも確認できたようです。

2月の大会に続き、あと一歩のところで全国への切符を逃した本校チアダンス部ですが、観ている者に感動と勇気を与えてくれる演技は見事でした。もちろん残念な気持ちもあると思いますが、気持ちを切り替えて次なる舞台へと向かってほしいと願います。野球部をはじめ、皆さんの演技に勇気づけられている生徒たちが皆さんを待っています。

本日は、足元の悪い中、たくさんの保護者の皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。部員たちがこうした舞台で活躍できるのは、ご家族の皆さまのご支援があればこそのことと感じています。本日の結果は部員たちにとって十分な満足を得られるものではありませんでしたが、次なるステージで大輪の花を咲かせてくれることを、皆さまとともに期待したいと思います。

今後とも、変らぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

頑張れ、越南生!頑張れ、チアダンス部!