「岡崎令治」の版間の差分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
編集の要約なし
m Bot作業依頼:セントルイス・ワシントン大学の記事名変更に伴う修正
10行目:
10行目:
| nationality = {{JPN}}
| nationality = {{JPN}}
| field = [[分子生物学]]
| field = [[分子生物学]]
| work_institution = [[名古屋大学]]<br />[[ワシントン大学(削除) (セントルイス) (削除ここまで)]]<br />[[スタンフォード大学]]
| work_institution = [[名古屋大学]]<br />[[(追記) セントルイス・ (追記ここまで)ワシントン大学]]<br />[[スタンフォード大学]]
| alma_mater = 名古屋大学
| alma_mater = 名古屋大学
| doctoral_advisor = 山田常雄
| doctoral_advisor = 山田常雄
24行目:
24行目:
広島高等師範学校附属中学校(現・[[広島大学附属中学校・高等学校]])2年の時、[[原子爆弾]]の[[黒い雨]]を浴びた。その後、山口県立岩国中学校(現・[[山口県立岩国高等学校]])、[[第五高等学校 (旧制)|第五高等学校]]を経て、[[1953年]]、[[名古屋大学]][[理学部]]生物学科卒業。[[発生生物学]]の山田常雄教授のもとで[[形成体]](オーガナイザー)について研究。
広島高等師範学校附属中学校(現・[[広島大学附属中学校・高等学校]])2年の時、[[原子爆弾]]の[[黒い雨]]を浴びた。その後、山口県立岩国中学校(現・[[山口県立岩国高等学校]])、[[第五高等学校 (旧制)|第五高等学校]]を経て、[[1953年]]、[[名古屋大学]][[理学部]]生物学科卒業。[[発生生物学]]の山田常雄教授のもとで[[形成体]](オーガナイザー)について研究。
[[1960年]]、[[(削除) ワシントン大学 ( (削除ここまで)セントルイス(削除) )| (削除ここまで)ワシントン大学]]のストロミンジャー、[[アーサー・コーンバーグ]]のもとに留学。[[スタンフォード大学]]を経て、[[1963年]]、名古屋大学理学部[[化学]]教室の鈴木旺教授の講座の助教授として帰国。
[[1960年]]、[[セントルイス(追記) ・ (追記ここまで)ワシントン大学]]のストロミンジャー、[[アーサー・コーンバーグ]]のもとに留学。[[スタンフォード大学]]を経て、[[1963年]]、名古屋大学理学部[[化学]]教室の鈴木旺教授の講座の助教授として帰国。
[[1966年]]、[[デオキシリボ核酸|DNA]]の合成前駆体である短断片([[岡崎フラグメント]])を発見し、Proc. Natl Acad. Sci USA誌、ならびにコールドスプリングハーバーシンポジウムで発表する。[[1967年]]、同分子生物学研究施設教授。[[1970年]]、内藤記念科学振興賞受賞。[[1971年]]、朝日賞受賞。[[1972年]]、岡崎フラグメント間をつなぐ[[リボ核酸|RNA]]を見いだし、DNA非連続合成のモデルを完成させた。
[[1966年]]、[[デオキシリボ核酸|DNA]]の合成前駆体である短断片([[岡崎フラグメント]])を発見し、Proc. Natl Acad. Sci USA誌、ならびにコールドスプリングハーバーシンポジウムで発表する。[[1967年]]、同分子生物学研究施設教授。[[1970年]]、内藤記念科学振興賞受賞。[[1971年]]、朝日賞受賞。[[1972年]]、岡崎フラグメント間をつなぐ[[リボ核酸|RNA]]を見いだし、DNA非連続合成のモデルを完成させた。
2016年6月28日 (火) 13:14時点における版
| 岡崎 令治(おかざき れいじ) | |
|---|---|
| 生誕 |
1930年 10月8日 日本の旗 日本 広島県 |
| 死没 | (1975年08月01日) 1975年 8月1日(44歳没) |
| 居住 |
日本の旗 日本 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 |
| 国籍 | 日本の旗 日本 |
| 研究分野 | 分子生物学 |
| 研究機関 |
名古屋大学 セントルイス・ワシントン大学 スタンフォード大学 |
| 出身校 | 名古屋大学 |
| 博士課程 指導教員 | 山田常雄 |
| 主な業績 | 岡崎フラグメントの発見 |
| プロジェクト:人物伝 | |
| テンプレートを表示 | |
岡崎 令治(おかざき れいじ、1930年 10月8日 - 1975年 8月1日)は、日本の分子生物学者。広島市白島(現中区 白島)出身。
略歴
広島高等師範学校附属中学校(現・広島大学附属中学校・高等学校)2年の時、原子爆弾の黒い雨を浴びた。その後、山口県立岩国中学校(現・山口県立岩国高等学校)、第五高等学校を経て、1953年、名古屋大学 理学部生物学科卒業。発生生物学の山田常雄教授のもとで形成体(オーガナイザー)について研究。
1960年、セントルイス・ワシントン大学のストロミンジャー、アーサー・コーンバーグのもとに留学。スタンフォード大学を経て、1963年、名古屋大学理学部化学教室の鈴木旺教授の講座の助教授として帰国。
1966年、DNAの合成前駆体である短断片(岡崎フラグメント)を発見し、Proc. Natl Acad. Sci USA誌、ならびにコールドスプリングハーバーシンポジウムで発表する。1967年、同分子生物学研究施設教授。1970年、内藤記念科学振興賞受賞。1971年、朝日賞受賞。1972年、岡崎フラグメント間をつなぐRNAを見いだし、DNA非連続合成のモデルを完成させた。
1975年、広島での被爆が原因の慢性骨髄性白血病で米国旅行中に44歳で急逝した。その後、夫人の岡崎恒子(名古屋大学教授、のちに藤田保健衛生大学客員教授)により研究は引き継がれた。 分子生物学の教科書なら必ず記載されている岡崎フラグメントの研究は、日本の分子生物学の金字塔であると言われる。「何が「essential」か、そして「essential」なことを解析するためにはどのような決定的実験をやるべきか。」の名言が残されている。