栃原テレビ・FM中継局
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栃原テレビ・FM中継局(とちはらてれび・エフエムちゅうけいきょく)は、奈良県 吉野郡 下市町にある中継局である。
概要
[編集 ]- 奈良県吉野郡 下市町栃原字奥之垣内の栃原岳に置かれ、県中西部の一部地域へ電波を発射している。
- 尚、栃原岳中腹にあるテレビ和歌山の橋本東デジタル中継局およびNHK和歌山放送局の紀ノ川橋本デジタル中継局についても併せて記述する。
- 当中継局が開局した影響で、奈良県内でも受信可能だったサンテレビとNHK神戸放送局の地上デジタル波が、一時混信を受けるようになった(後述[1] )。このため、近鉄ケーブルネットワークでは、一時サンテレビの地上デジタル放送が配信できなかったが、2011年 7月4日から区域外再送信が行なわれている。
- 逆に奈良県内の一部地域で、当中継局を受信してNHK奈良放送局と奈良テレビ放送の地上デジタル放送を視聴する場合、両局と同一物理チャンネルのサンテレビとNHK神戸放送局が混信すること[2] 、当中継局の広域民放とNHK大阪 教育も生駒山上の親局と同一周波数中継による混信が発生しているため、2011年度に各チャンネルが変更されることになった。[3] [4] そのため、デジタル混信が生じている地域では、送信チャンネルの変更が完了するまでの期間中、地デジ難視対策衛星放送対象リスト(ホワイトリスト)に指定され、テレビ東京を除く各局が受信可能対象になっていたが、2012年1月31日をもって旧チャンネルが完全停波されたため、一定の猶予期間を経てホワイトリストから外される。
地上デジタルテレビジョン放送送信設備
[編集 ] リパック
前のch リパック
後のch
前のch リパック
後のch
栃原中継局
橋本東中継局
紀ノ川橋本中継局
- 栃原デジタル中継局のリパックは、2011年10月31日から2012年 1月31日の期間内に実施された。[5]
- リパック前のERPはNHK奈良総合が83W、NHK大阪教育が81W、広域民放4社が83Wだったが、奈良テレビはリパック後も同じERPのままである。
地上アナログテレビジョン放送送信設備
[編集 ] チャンネル
放送局名
空中線電力
ERP
放送対象
地域 放送区域
内世帯数
地域 放送区域
内世帯数
栃原中継局
35
ABC
朝日放送
朝日放送
37
KTV
関西テレビ放送
関西テレビ放送
39
ytv
讀賣テレビ放送
讀賣テレビ放送
41
TVN
奈良テレビ放送 映像830W
/音声210W 奈良県
奈良テレビ放送 映像830W
/音声210W 奈良県
43
NHK
奈良総合
奈良総合
45
NHK
大阪教育 全国放送
大阪教育 全国放送
橋本東中継局
56
WTVテレビ和歌山
映像3W
/音声750mW 映像43W
/音声10.5W 和歌山県 約-世帯
/音声750mW 映像43W
/音声10.5W 和歌山県 約-世帯
FM放送送信設備
[編集 ] 周波数(MHz)
放送局名
空中線電力
ERP
放送対象地域
放送区域内世帯数
栃原中継局
83.7
NHK
奈良FM 30W 70W 奈良県 不明
奈良FM 30W 70W 奈良県 不明
備考
[編集 ]- デジタルテレビの放送エリアは、五條市・吉野郡下市町・吉野郡大淀町・和歌山県 橋本市・和歌山県伊都郡 かつらぎ町の一部地域。
- なお、上記にもある様に当デジタル中継局は、奈良県内向けの中継局であるが、和歌山県北東部の一部でも受信可能となっている。そのため、和歌山県の橋本中継局ではNHK教育、広域民放4局の物理チャンネルが親局とは別の周波数で送信される。また、当中継局を和歌山県内で受信している視聴者のため、テレビ和歌山が域外中継局として橋本東中継局を開局させたほか、NHK和歌山放送局も域外中継局として紀ノ川橋本中継局を開局させた(前者はアナログ・デジタル両波で開局したが、後者はデジタル新局として開局した)。
脚注
[編集 ][脚注の使い方]
- ^ 送信チャンネルの変更により解消された。
- ^ 当中継局と同じような例は他にもあり、徳島県の阿波中継局が該当する。こちらも混信によって当中継局と同様の措置が取られた。
- ^ 地上デジタル放送のデジタル混信に対する対策計画の公表 〜奈良県大和郡山市他7地区におけるデジタル混信対策計画〜(報道発表資料) - 総務省 近畿総合通信局(2010年 8月27日)
- ^ デジタル混信の発生地域に対する対策計画(PDF)(上記別紙)
- ^ 地上デジタルテレビジョン放送局チャンネル変更予定表 (PDF)