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材料規格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(材質記号から転送)

材料規格(ざいりょうきかく)とは、金属やゴムなどの工業材料の特性や形状などを識別するための規格

概要

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工業材料の材料規格を定める工業規格には、国際規格(ISO)、地域規格、国家規格、業界(団体)規格、社内規格がある[1]

工業材料に関しては業界(団体)規格のほうが通用している場合もあり、民間の規格を政府が可能な限り踏襲して法律で規格化していることも多い[1]

規格化された製品名を簡略に扱うための記号を材料記号という。日本工業規格(JIS)の材料記号はアルファベット文字と数字で表記される。記号には材質を示す文字記号、製品規格を示す文字記号、種類を表す数字、製法を示す文字記号で構成される。

主な材料規格

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日本(日本工業規格)

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鉄鋼系材料

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代表的な日本工業規格(JIS)における鉄鋼系材料記号の一覧の一例(最新の情報は、最新の『JISハンドブック 鉄鋼』を確認の事 )。

第1位の文字は鋼を表すS(Steel)、または鉄を表すF(Ferrum)。

記号 記号例 説明
SしろいしかくしろいしかくC S45Cなど 機械構造用炭素鋼(しろいしかくしろいしかくは炭素含有量)
SCMしろいしかくしろいしかくしろいしかく SCM435 クロムモリブデン鋼
SGPしろいしかくしろいしかく SGP25Aなど 配管用炭素鋼管(Gas Pipe、しろいしかくしろいしかくは大きさ)
SKしろいしかくしろいしかくしろいしかく SK120 炭素工具鋼(Kogu、しろいしかくは炭素含有量)
SKHしろいしかくしろいしかく SKH51 高速度工具鋼
SSしろいしかくしろいしかくしろいしかく SS400など 一般構造圧延鋼(Structural、しろいしかくしろいしかくしろいしかくは最低引張強さを示す。)
SUSしろいしかくしろいしかくしろいしかく SUS304など ステンレス鋼
FCしろいしかくしろいしかくしろいしかく FC200など 普通鋳鉄(ねずみ鋳鉄)しろいしかくしろいしかくしろいしかくは最低引張強さを示す。

非鉄金属材料

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代表的な日本工業規格(JIS)における非鉄金属材料の一覧の一例(最新の情報は、最新の『JISハンドブック 非鉄』を確認の事 )。

アルミ
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第1位の文字がアルミを表すAで始まり、展伸材は4桁数字が続く。

記号 説明
A1しろいしかくしろいしかくしろいしかく 工業用純アルミニウム(99.0%以上)
A2しろいしかくしろいしかくしろいしかく 銅系アルミ合金。ジュラルミン
A3しろいしかくしろいしかくしろいしかく マンガン系アルミ合金
A4しろいしかくしろいしかくしろいしかく けい素系アルミ合金
A5しろいしかくしろいしかくしろいしかく マグネシウム系アルミ合金
A6しろいしかくしろいしかくしろいしかく マグネシウム・ケイ素系アルミ合金
A7しろいしかくしろいしかくしろいしかく 亜鉛・マグネシウム系アルミ合金で超超ジュラルミンなど
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記号 説明
C10しろいしかくしろいしかく 無酸素銅(99.96%以上)
C11しろいしかくしろいしかく タフピッチ銅(99.90%以上)
C12しろいしかくしろいしかく りん脱酸銅(99.90%以上)
C17しろいしかく ベリリウム銅
C2しろいしかくしろいしかくしろいしかく 黄銅(真鍮)
C36しろいしかくしろいしかく 快削黄銅
C37しろいしかくしろいしかく 鍛造用黄銅
C46しろいしかくしろいしかく ネーバル黄銅
C5しろいしかくしろいしかくしろいしかく りん青銅

アメリカ合衆国

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アメリカ合衆国で材料規格を定めている工業規格には、国家規格のANSI(米国規格)や、業界(団体)規格のASTM(アメリカ材料試験協会規格)、AISI(アメリカ鉄鋼協会規格)、SAE(アメリカ自動車技術会規格)などがある[1]

中国

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中国で材料規格を定めている工業規格には、国家規格のGB(中華人民共和国国家標準)や、業界(団体)規格のYB(中国黒色冶金分野標準)などがある[1]

出典

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  1. ^ a b c d "中国の金属材料規格・材料記号について". 京都府中小企業技術センター. 2019年2月23日閲覧。

関連項目

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