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天草県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(富岡県から転送)

天草県(あまくさけん)は、1868年(慶応4年)に肥後国 天草郡幕府領を管轄するために明治政府によって設置された。管轄地域は現在の熊本県 天草市上天草市天草郡 苓北町。本項では前身の富岡県(とみおかけん)についても記す。

概要

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江戸時代、幕府領であった天草諸島長崎奉行の管轄下に置かれていた。長崎奉行の後身である長崎裁判所 から分立する形で富岡県が設置され、2ヶ月後に天草県に改称されたが、わずか4ヶ月で長崎裁判所の後身である長崎府 に編入され廃止された。

なお、天草諸島は1871年(明治4年)の第1次府県統合で八代県 に、1876年(明治9年)の第2次府県統合で熊本県に編入され、現在に至る。

沿革

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  • 1868年(慶応4年)
    • 4月25日 - 長崎奉行の管轄地域を継承した長崎裁判所 から富岡県が分立。県庁を天草郡富岡町(現在の天草郡苓北町富岡)の富岡陣屋にある富岡代官所に設置。
    • 6月10日 - 富岡県が天草県に改称。
    • 8月29日 - 長崎裁判所の後身である長崎府に編入。同日天草県廃止。

管轄範囲

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なお相給が存在するため、村数の合計は一致しない。

歴代知事

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富岡県

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天草県

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  • 1868年(慶応4年)6月10日 - 1868年(慶応4年)8月17日 : 知事・佐々木高行(前富岡県知事)
  • 1868年(慶応4年)8月17日 - 1868年(慶応4年)8月29日 : 不在

関連項目

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先代
長崎奉行所管轄地域の一部
(肥後国 天草郡幕府領) 行政区の変遷
1868年 (富岡県→天草県) 次代
長崎府
府藩県三治制(1868年 - 1871年)
東北
関東
北陸甲信
中部
近畿
中国四国
九州
関連事項
府県庁の置かれた地域を基準に分類している。くろまるは府 → 県に、しろまるは県 → 府 → 県に改称。太字は現存。順番は設置順。

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