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シロ (スーパーマーケット)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(京阪ジャスコから転送)
(旧)株式会社シロ
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
564
大阪府 吹田市内本町2丁目2番地4[1]
設立 1955年(昭和30年)8月12日 [2]
業種 小売業
事業内容 スーパーマーケット
代表者 代表取締役社長 井上次郎 [1]
資本金 3億円[1]
売上高 150億円[1]
特記事項:1968年時点の情報。1970年に「京阪ジャスコ」へ社名変更後、1972年にジャスコ(2代目)へ合併。
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株式会社シロは、かつて日本大阪府 北摂地域を中心に同名のスーパーマーケットを展開していた企業である。1968年(昭和43年)に三重県の岡田屋および兵庫県フタギと合弁で共同仕入会社のジャスコ(初代)を設立し、現在のイオングループの源流となった企業の一つ[3]

沿革

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1955年(昭和30年)8月12日に大阪府豊中市 庄内で設立された飯田株式会社を源流とする。社名は創業者である井上次郎旧姓に由来し、当初は衣類の生地小売、染色、機械販売およびアパートの賃貸を業務としていた[2] 。同年12月15日にアパートの一部を店舗へ改装し、婦人服の仕立業を始める[2]

1961年(昭和36年)1月、飯田が資本金を300万円に増資しアパートを廃業、庄内の店舗を衣類の小売業へ転換し「シロ」1号店としてオープンする[2] 。「シロ」の名称は「白色はすべての色の出発点であり、商売をする上で常に純真無垢な立場でお客様と接したいという気持ち」からの命名とされる[4] 。同年6月25日には庄内店の規模を20坪から350坪へ拡充し、量販店となった[2] 1963年(昭和38年)、本部集中一括仕入れ方式を採用し本社を豊中市から吹田市へ移転、社名を飯田から「株式会社シロ」へ変更する。

1968年(昭和43年)の時点では大阪府に12店、兵庫県に1店、京都府に1店の計14店を展開していたが[1] 、同じ大阪を発祥として阪神間やシロの地盤であった北摂地域で積極的な出店攻勢を繰り広げていたダイエーの後塵を拝していたことで危機感を強める。この年に三重県の北勢地域を地盤とする岡田屋と兵庫県の西播磨地域を地盤とするフタギが将来の合併を視野に共同仕入を行う合弁会社を設立する方針で合意したことから、シロもこの提携に合流し6月10日付で3社の出資によりジャスコ(初代)を設立する[2] 。新会社の設立事務所は大阪市 南区(現:中央区)に置かれた後、福島区 大開のシロ野田店5階に移転した[2]

ジャスコ(初代)の社長には岡田屋の岡田卓也、会長にはフタギの二木一一が就任し、井上は副社長となった。ところが、井上は各チェーン統合作業の最中にあった1969年(昭和44年)4月29日心筋梗塞で急逝してしまう[2] 。井上の没後、1970年(昭和45年)3月にまずフタギと岡田屋傘下のオカダヤチェーンおよびカワムラがジャスコ(初代)と合併したが、シロは経営不振で負債を抱えていたため「京阪ジャスコ」に社名を変更してフランチャイジーの扱いとなり、遅れて1972年(昭和47年)8月20日広島県のやまてや(山陽ジャスコが事業継承)と合わせて岡田屋から社名変更したジャスコ(2代目)に合併された[2]

井上の遺族は岡田家や二木家と異なりジャスコ(2代目)の経営に関わらなかったが、その後裔となるイオンではシロを岡田屋およびフタギと共に企業の源流として認めており、社史においても創業から合併までの経過について詳述されている。

シロの店舗は2021年(令和3年)9月30日に東山二条店が閉店された事で消滅した(閉店時点ではイオンリテール運営の「イオン東山二条店」)。一方、シロの1号店であった庄内店は京阪ジャスコ運営の「ジャスコシロ庄内店」となったのち1971年(昭和46年)に閉店したが、51年後の2022年(令和4年)12月にイオンタウン豊中庄内が出店し、源流企業の1つの創業地への"再進出"を果たしている。

店舗

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1968年(昭和43年)の時点で14店を展開していた[1]

大阪府
  • 庄内店(本店)
  • 吹田店(仕入本部併設)
  • 豊中店
  • 茨木店
  • 門真店
  • 豊中駅前店
  • 高槻店
  • 寝屋川店
  • 瓢箪山店
  • 八尾店
  • 野田店 - ジャスコ(初代)の本社が入居。
  • 小阪店
兵庫県
  • 川西店
京都府
  • 東山二条店

参考文献

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出典

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  1. ^ a b c d e f 日本スーパーマーケット名鑑1969, p657
  2. ^ a b c d e f g h i "ジャスコ三十年史". 渋沢社史データベース. 渋沢栄一記念財団 (2000年12月). 2023年6月7日閲覧。
  3. ^ 段貴則 (2022年9月14日). "流通大手の原点は小さな洋品店 ご当地スーパー「フタギ」→ジャスコ→イオン". 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/202209/0015639593.shtml 2023年6月7日閲覧。 
  4. ^ 日外アソシエーツ(2010), p28

関連項目

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外部リンク

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純粋持株会社(統括会社)
中間持株会社
GMSHCSuC
SM・SSM
DS
都市型SM・コンビニ・小型店
ドラッグストア
(ハピコム構成メンバー社)
金融
SC・ファッションビル・不動産業
飲食業
  • おひつごはん四六時中 - おひつごはん海の穂まれ - 和ダイニング四六時中 - 天ぷら和食処四六時中 - グルメドール - カフェ・ド・ペラゴロ - みちのレストラン四六時中 - こかげ亭
  • 和食 どんと - とんかつ専門店咲々亭 - 和食 かご花 - 焼肉・丼・麺 どんじゃか - 神辺天然温泉ぐらんの湯お食事処 - ピザ&パスタ 珈琲伝説 - 焼肉じゃんじゃか - 炎蔵 - 焼肉EX!じゃんじゃか - 讃岐うどん めんた - 石焼ビビンバ、韓国冷麺ミョンドンヤ - グレープ、アイス アニー - 麺、丼 つるつる - あんかけチャーハン れんげ - らーめん 一鳥 - 麺屋 八兵衛
  • ディッパーダン
  • れんげ食堂Toshu - 中華東秀 - CASUAL CHINESE TOSHU
    • オリジン東秀
映画館シネマコンプレックス
スポーツクラブ
旅行会社 レジャー
その他サービス業
専門店
農場
デジタル事業・機能会社
グループ入りした企業
消滅ブランド
過去の店舗
関連項目
関連人物
備考

しろまる - 持分法適用関連会社
☆ - 友好提携会社
イオングループの主な企業ブランドを掲載。運営企業とブランドの名称が異なる場合は「ブランド名(企業名)」というように記した。
イオン株式会社の持分法適用関連会社である株式会社やまやの完全子会社、友好提携会社であるツルハホールディングスの子会社についても列挙した。
しろさんかくレデイ薬局はツルハホールディングス(所有株式51%)のほか、イオン株式会社の子会社であるフジも出資(所有株式49%)。
グループ企業については、出資率にかかわらずグループ事業・主要企業紹介(2016年2月29日現在)を元に記載している。

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