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クロム酸カルシウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロム酸カルシウム
別称
C.I.ピグメントイエロー33
カルシウムクロムイエロー
識別情報
CAS登録番号 13765-19-0
PubChem 26264
EC番号 237-66-8
RTECS番号 GB2750000
特性
化学式 CaCrO4
モル質量 156.072 g/mol
外観 黄色の粉末
密度 3.12 g/cm3
融点

2710 °C, 2983 K, 4910 °F

への溶解度 4.5 g/100 mL (0°C)
2.25 g/100 mL (20°C)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

クロム酸カルシウム(クロムさんカルシウム、 Calcium chromate)はカルシウムクロム酸塩。鮮やかな黄色の粉末で、化学式はCaCrO4で示される。

性質

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通常は二水和物の状態で存在し、200°Cで無水物となる。酸化性があり、有機物や還元剤と反応する。特にヒドラジンとは爆発的に反応する。ホウ素と混合すると激しく燃焼する。六価クロムの一つであり、日本毒物及び劇物取締法では劇物に分類されている。ラットを用いた経口投与試験では、半数致死量が108ないし249mg/kgであった[1]

用途

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カルシウムクロメートカルシウムイエローカルシウム黄の名称で黄色顔料として用いられ、Colour Index Generic NameはPigment Yellow 33である[2] 。顔料以外では金属の止め処理などにも使われる。以前は溶融塩電池にも使われていたが、近年ではリチウム・硫黄系の電池が主流となり、クロム酸カルシウムは次第に使われなくなってきている。

脚注

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