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遠敷川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
遠敷川
遠敷川・鵜の瀬
水系 一級水系 北川
種別 一級河川
延長 7.6 km
水源 百里ヶ岳
水源の標高 931 m
河口・合流先 北川
流域 小浜市
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遠敷川(おにゅうがわ)は、福井県小浜市を流れ北川に注ぐ一級河川である。和銅5年712年までは「小丹生」と書かれていたという遠敷を流れる。

地理

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若狭国の最高峰である百里ヶ岳に源を発し北流する。中流には鵜の瀬を始め多くの文化財があり、松永川と合流し北川へ注ぐ。

上根来水源の森

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源流域は林野庁により「上根来水源の森」として水源の森百選 [1] 。に選定されている。

山岳 面積(ha) 標高(m) 人工林(%) 天然林(%) 主な樹種 林齢(年) 制限林 種類 流量(m3/日)
百里ヶ岳 283 340〜931 61 39 スギブナトチノキナラ 17〜70 水源かん養保安林 遠敷川へ流水 475

遠敷川の最終集落である、上根来集落の上流に位置し上流では簡易水道 上水道の水源として使用している。またで取水し小浜市の灌漑等を供給している。 中流では、森で蓄えられた水が名水百選に選ばれた「鵜の瀬の水」となっている。

  • 所在地:福井県小浜市上根来39号字大谷

鵜の瀬

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鵜の瀬親水公園
鵜の瀬給水所
所在地
座標 北緯35度26分51秒 東経135度47分30秒 / 北緯35.44750度 東経135.79167度 / 35.44750; 135.79167
面積 2,000m2
設備・遊具 鵜の瀬公園資料館、水取場
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鵜の瀬(うのせ)は、福井県小浜市下根来(しもねごり)[2] の遠敷川中流にあるである。1985年(昭和60年)名水百選に選定された。

概要

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2羽の白いと黒い鵜が羽を休めた木の跡から、湧水が満ちあふれたのがはじまりという記録が残っている。

遠敷川が左に向きを変える深緑の淵を指し[3] 親水公園、および鵜の瀬の歴史やお水送りの神事などが展示されている「鵜の瀬公園資料館」[4] が整備されている。

天平の昔、若狭の神願寺(神宮寺)から奈良の東大寺にゆかれた印度僧実忠和尚が大仏開眼供養を指導で、753年(天平勝宝5年)[5] 二月堂を創建し修二会を始められ、すべての神々が参列されたのに、若狭の遠敷明神(彦姫神)のみは見えず、ようやく二月十二日(旧暦)夜中一時過ぎに参列された。それは川漁に時を忘れて遅参されたので、そのお詫びもかねて、若狭より二月堂の本尊へお香水の閼伽水を送る約束をされ、そのとき二月堂の下の地中から白と黒の鵜がとび出て[6] 、その穴から泉が湧き出たのを若狭井と名付け[7] その水を汲む行事が始まり、それが有名な「お水取り」である。その若狭井の水源がこの鵜の瀬の水中洞穴で、その穴から鵜が奈良までもぐっていったと伝える。この伝説信仰から地元では毎年三月二日夜この淵へ根来八幡の神人と神宮寺僧が神仏混淆の「お水送り」行事を行う習いがある。「鵜の瀬」由緒記 案内板より

お水送りの神事

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東大寺(奈良県 奈良市)の二月堂において行われる修二会に先駆けて、毎年3月2日に御香水を遠敷川に注ぐお水送りの神事の場所として観光名所となっている[7]

→詳細は「修二会」を参照

交通

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脚注

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  1. ^ 上根来水源の森 - 水源の森百選 - 林野庁
  2. ^ "伝統「お水送り」春告げる 福井国体向け採火も". 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(福井新聞). (2018年3月5日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000013833 2020年8月9日閲覧。 
  3. ^ 鵜の瀬の河床景観・名水
  4. ^ ふくいドットコム 鵜の瀬公園資料館 - 福井県観光連盟
  5. ^ 文献などによっては752年とする説もある。
  6. ^ 日本の川 北川 地域と川 - 国土交通省水管理・国土保全局
  7. ^ a b "1200年以上つづく行事、東大寺「お水取り」とは?". 日刊SPA! (2017年3月30日). 2020年8月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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