旧台南庁長官邸
旧台南庁長官邸 | |
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中華民国の旗 中華民国 文化資産 | |
旧台南庁長官邸の位置(台南市内) 台南市の地図を表示旧台南庁長官邸 旧台南庁長官邸の位置(台湾内) 台湾の地図を表示旧台南庁長官邸 | |
旧称 | 臺南廳長官邸 |
種類 | 公共建築 |
等級 | 市定古蹟 |
文化資産登録 公告時期 | 2001年7月16日[1] |
位置 | 中華民国の旗 台湾 台南市 東区育楽街197巷2号 |
座標 | 北緯22度59分36.6秒 東経120度12分54.7秒 / 北緯22.993500度 東経120.215194度 / 22.993500; 120.215194 座標: 北緯22度59分36.6秒 東経120度12分54.7秒 / 北緯22.993500度 東経120.215194度 / 22.993500; 120.215194 |
建設年代 | 大日本帝国の旗 不詳(1898年から1906年の間) |
旧台南庁長官邸(きゅうたいなんちょうちょうかんてい、繁体字中国語: 原臺南廳長官邸)は台湾 台南市 東区にある、日本統治時代の官舎。戦前は台南庁長や台南州内務部長の宿舍として、戦後は学校宿舎として使われてきたが、古蹟登録後に修復された。2017年9月に期間限定で特別公開後は[2] 、毎月最終土日曜日に、2018年旧正月からは毎週土日に公開されるようになった[3] 。
沿革
[編集 ]竣工は1898年から1906年の間と推定されている[4] (p190)。1901年(明治34年)に台南県[注釈 2] 台南庁に改められて以降は台南地区における最高位の行政府の長が宿舎として使う官舎(「台南庁長宿舎」)となった。歴代6代にわたり庁長官邸として使われ[4] (p190)、1920年に台南州発足後は元台南県知事官邸が州知事官邸として再利用されたため、1924年時点では既に旧庁長官邸は台南州内務部長官舎として転用されている[4] (p183)。
第二次世界大戦後は国民政府が接収、便衣警備員も進駐する中華民国政府高官の官邸となった[4] (p190)。 その後、台南州立台南第二中学校の後身となった台南第一高級中学が建物を接収(土地は台南市政府)、西側の主入口前にあった前庭は2階建ての校長宿舎が増築された[4] (p190)。
東側は2階建ての学校宿舎が増築され、元の官邸敷地内の裏地は縮小された[4] (p191)。官邸本体部分は教職員の宿舎となったが、最後の利用者が米国に移住後は長年使われないままだった[4] (p191)。 南棟は和式建築でかつて二度の(直近では1998年)火災により焼失し、部分的に遺構が残っている[4] (p191)。
2001年に市定古蹟となり調査と修復事業が始動した。老朽化による崩落が著しく、2010年以降に支柱で保護されるようになった[5] 。
本格的な修復工事は2014年に始まり[6] 、2016年に完工した[7] 。損傷していた入口部の門廊(ポルチコ)も初期のものが再現されたことなどで[8] 、社団法人中華民国不動産協進会 (中国語版)と世界不動産連盟台湾支部(FIABCI-TAIWAN)が共催する「国家卓越建設奨」の優秀環境文化部門で金質奨を受賞している[9] 。
修復直後は一般公開されずに当時の台南市長だった頼清徳が高雄市長の陳菊や日本の来賓など市外の賓客をもてなす場として使われ、2017年、市の文化資産月間となる9月に2日間限定で一般公開[10] 。その後は参観可能日が徐々に増やされていった。
建築
[編集 ]台南県/台南州知事官邸同様、当時の流行だった和洋二館方式で建屋が別々になっている。北側の洋館は執務用に応接室などを備え、南側は居住用の日本家屋(焼失し、現存しない)。 屋根は日本式のセメント瓦で、床面は当地の気候を考慮し通気口のある高床式。
立地
[編集 ]交通
[編集 ]- 台南駅後站(東口)から南東に約600メートル
周辺
[編集 ]- 台南市立博愛国民小学 (中国語版)(西側対面)
- 国立台南第一高級中学(後方東側)
- 旧台南県知事官邸音楽会館(西側)
- 台湾府城東門段城垣残蹟 (中国語版)
脚注
[編集 ]註釈
[編集 ]出典
[編集 ]- ^ (繁体字中国語)"原臺南廳長官邸". 文化部文化資産局. 2019年11月3日閲覧。
- ^ "普段入れない旧台南庁長官邸 16日から2日間限定公開/台湾". フォーカス台湾 (2017年9月14日). 2019年11月3日閲覧。
- ^ (繁体字中国語)"古蹟巡禮 百年廳長官邸開放 賞氣派建築". 台灣蘋果日報 (2018年2月15日). 2019年11月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h (繁体字中国語)李重耀 (2003年12月). 原臺南州立臺南第二中學校校舍本館暨講堂與原臺南廳長官邸調查研究及修復計畫報告書. 重耀建築師事務所、台南市政府文化局. pp. 159-297. ISBN 9572855530 . https://tm.ncl.edu.tw/article?u=022_003_00002157
- ^ (繁体字中国語)"「市定古蹟原臺南廳長官邸緊急保護棚架竣工」跨出修復第一步". 悠遊台灣新聞網 (2010年6月23日). 2019年11月3日閲覧。
- ^ (繁体字中国語)"《修復近尾聲》原台南廳長官邸導覽 報名秒殺". 自由時報 (2015年11月3日). 2019年11月3日閲覧。
- ^ (繁体字中国語)"南市古蹟「原台南廳長官邸」 修復竣工待驗收". 自由時報 (2016年2月1日). 2019年11月3日閲覧。
- ^ (繁体字中国語)"原台南廳長官邸修復 獲國家卓越建設獎金質獎". 中国時報 (2017年6月28日). 2019年11月3日閲覧。
- ^ (繁体字中国語)"2006-2017國家卓越建設獎歷年得獎名單". FIABCI台湾. p. 52 (2017年7月17日). 2019年11月3日閲覧。
- ^ (繁体字中国語)"百年古蹟台南地院修復完工 賴清德趕攤提前離開". 自由時報 (2017年9月14日). 2019年11月4日閲覧。
関連書籍
[編集 ]- 傅朝卿 (2001-11). 台南市古蹟與歷史建築總覽. 台南市: 台灣建築與文化資產出版社. pp. 175頁. ISBN 957-30880-4-5
関連項目
[編集 ]外部リンク
[編集 ]- 旧台南庁長官邸 (日本語)
- 市定古蹟 原臺南廳庁官邸修復工程 工作報告書 (繁体字中国語)
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