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新城駅

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曖昧さ回避 この項目では、愛知県新城市にある新城駅について説明しています。その他の新城駅については「新城駅 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
曖昧さ回避 JR東日本の「新庄駅」あるいは「新荘駅」とは異なります。
新城駅
駅舎(2022年5月)
しんしろ
Shinshiro
野田城 (1.9 km)
(1.0 km) 東新町
地図
所在地 愛知県 新城市宮ノ西30
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CD 飯田線
キロ程 21.6 km(豊橋起点)
電報略号 シロ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
667人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1898年(明治31年)4月25日
備考 業務委託駅(夜間無人駅)
JR全線きっぷうりば
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新城駅(しんしろえき)は、愛知県 新城市宮ノ西にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である。

概要

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新城駅は、豊橋駅(愛知県)から飯田駅(長野県)を経て辰野駅(同県)へ至るJR飯田線の中間駅(途中駅)の一つである。駅の周囲は新城市の中心市街地に当たる。

開業は1898年(明治31年)のことで、当初は豊川鉄道運営であった。1943年(昭和18年)に国有化され国鉄の駅となった後、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化でJR東海運営へと移行している。

特急伊那路」を含めた全定期列車の停車駅である他、一部普通列車がこの駅を起終点としている。

歴史

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当駅を開設した豊川鉄道は、現在のJR飯田線南部に当たる豊橋 - 大海間を運営していた私鉄である。1897年(明治30年)に豊橋から豊川、次いで三河一宮までの区間が開通し、翌1898年 4月に新城まで開通した。故に開設時の当駅は豊橋から伸びる路線の終着駅であったが、2年後の1900年(明治33年)に大海まで全通したため中間駅(途中駅)となった。

1943年8月、豊川鉄道線は買収・国有化され国鉄飯田線が成立する。これに伴い当駅も国鉄の駅となった。1972年(昭和47年)には開設時から行っていた貨物取扱を廃止、1985年(昭和60年)には荷物扱いも廃止して旅客駅となり、そのまま1987年4月の国鉄分割民営化を迎えてJR東海に継承されている。

年表

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駅構造

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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅である。

ホーム有効長は6両編成分で飯田線南部区間では当駅までである。単式ホームが南側、島式ホームが北側に配置され、単式ホーム側から1・2・3番線の順にホーム番線が割当てられている[7]

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1 CD 飯田線 上り 豊橋方面  
2 当駅始発の列車が使用
下り 中部天竜飯田方面 一部列車が使用
3 上り 豊橋方面 当駅始発の一部列車が使用[注釈 1]
下り 中部天竜・飯田方面  

(出典:JR東海:駅構内図)

3番線の外側(北側)には、ホームに接しない線路も1本敷設されている[7]

駅舎・設備

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駅舎は単式ホームに直結する地上駅舎である。この駅舎は1943年(昭和18年)8月に竣工した[9] 。有人駅(ただし夜間無人駅)であるが、業務を外部に委託する業務委託駅で、管理駅(駅長配置駅)である飯田線豊川駅(愛知県豊川市)の管理下に置かれている[10] JR全線きっぷうりば設置駅。

2面あるホームの間は、跨線橋で接続されている。かつては、ホームの一部が列車発車後にホーム面と線路面を結ぶスロープに切り替わる、という可動式のホームが設置されていた[3] [11] が、跨線橋の設置に伴い固定された。この可動式ホームは1967年(昭和42年)に新設され、国鉄では初めての施設であった[3] [11]

新城市は、2009年度からの10年間の方針を定めた「新城市中心市街地活性化基本計画」において、「新城駅橋上化及び自由通路整備事業」を盛り込んでいる。この計画で新城市は橋上駅舎と南北自由通路を建設し、計4基のエレベーターを設置するなどしてバリアフリー化を推進、利便性向上を図る、としている[12]

停車列車

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飯田線#運行形態」も参照

優等列車に関しては、特急「伊那路」が1996年(平成8年)3月の運行開始時から停車駅としている。

普通列車は、豊橋駅行上り列車が1時間当たり概ね1・2本(朝ラッシュ時は最大3本)、本長篠駅やそれ以北へと向かう下り列車が1時間当たり概ね1本(最大2本)設定されている。上りは始発電車が多く設定されているため、本数が多くなる。

駅周辺

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新城駅周辺および東隣の東新町駅周辺は、「新城市中心市街地活性化基本計画」[13] にて新城市の中心市街地として位置付けられている。新城市によって駅前(駅南側)では駅前広場の整備が計画されている[14] 他、前述の駅橋上化・自由通路新設と連動した駅北広場整備も計画されている[15]

周辺の施設

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バス路線

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新城駅(駅前)
新城栄町・新城駅口
亀姫通

隣の駅

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  • 特急「伊那路」の停車駅は列車記事を参照。
東海旅客鉄道(JR東海)
CD 飯田線
しかく快速(上りのみ運転)・しかく普通
野田城駅 - 新城駅 - 東新町駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 2021年3月改正ダイヤでは、平日7:00発(土休日7:02発)豊橋行き普通1本が3番線発である[8]

出典

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  1. ^ a b c d e 『停車場変遷大事典』2、99頁
  2. ^ 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日、14頁。 
  3. ^ a b c 「国鉄初の可動ホーム完成 飯田線新城駅 テスト結果は上々」『交通新聞』交通協力会、1967年4月16日、3面。
  4. ^ 『飯田線 1897〜1997』、63頁
  5. ^ 飯田線 新城駅エレベーター等の供用開始について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2021年9月28日。オリジナルの2021年9月28日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210928013423/https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041442.pdf 2021年11月9日閲覧 
  6. ^ 【社長会見】TOICA利用エリアの拡大について』(プレスリリース)東海旅客鉄道、2023年12月21日。オリジナルの2023年12月21日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20231221130449/https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043119.pdf 2023年12月21日閲覧 
  7. ^ a b 『中部ライン全線・全駅・全配線』第4巻、34頁(配線図)・76頁。方角は配線図と実際の地図との対照から補記。
  8. ^ 各駅の時刻表-新城駅 飯田線(平休)(上り)
  9. ^ 『タイムスリップ飯田線』、p94
  10. ^ 『東海旅客鉄道20年史』、732-733頁
  11. ^ a b 『飯田線百年ものがたり』、83頁
  12. ^ 「新城市中心市街地活性化基本計画」本文 (PDF) 、p.60
  13. ^ 新城市中心市街地活性化基本計画」(新城市ウェブサイト)
  14. ^ 「新城市中心市街地活性化基本計画」本文58頁
  15. ^ 「中心市街地活性化基本計画」本文59頁

参考文献

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  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6 
  • 笠原香・塚本雅啓『タイムスリップ飯田線』大正出版、2007年。ISBN 978-4-8117-0657-3 
  • 川島令三『中部ライン全線・全駅・全配線』 第4巻 塩尻駅-名古屋東部、講談社、2010年。ISBN 978-4-06-270064-1 
  • 東海旅客鉄道(編)『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年。 
  • 東海旅客鉄道飯田支店(監修)『飯田線百年ものがたり』新葉社、2005年。 
  • 吉川利明『飯田線 1897〜1997』東海日日新聞社、1997年。 

関連項目

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ウィキメディア・コモンズには、新城駅 に関連するカテゴリがあります。

外部リンク

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