岳不群
金庸小説の登場人物 | |
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岳不群 | |
姓名 | 岳不群 |
称号 | 君子剣 |
小説 | 『秘曲 笑傲江湖』 |
門派 | 華山派総帥 |
家族 |
寧中則(妻) 岳霊珊(娘) 林平之(婿) |
武術 | |
内功 | 紫霞神功 |
得意技 |
華山派剣法 辟邪剣譜 各門派剣法 太岳三青峰 |
武器 | 剣、内功 |
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岳不群(がく ふぐん、繁体字: 岳不羣、拼音: Yuè Bùqún)は、金庸の武俠小説『秘曲 笑傲江湖』に登場する悪役の一人。華山派の総帥で人格者の誉れ高く「君子剣」と呼ばれるが、野心家で権謀術数を張り巡らせることから「偽君子」(ぎくんし、にせくんし)とも呼ばれる。現在の中国で「偽善者」の代名詞となるほどの存在感を持つ。
本来「群」の字は「君」の下に「羊」と書く(羣)だが、現代中国語の簡体字では「群」になっている。
略歴
[編集 ]気宗派(気功流)の流れをくむ気功の達人で、紫霞神功、太岳三青峰の名手。妻は妹弟子の寧中則、娘は岳霊珊。一番弟子は令狐冲、その他労徳諾、梁発、施戴子、高根明、陸大有、英白羅など多数の弟子を持つ。
紫霞功の使い手であり、実年齢は60歳程度であるにもかかわらず、外見上は40歳程度の若さを保っていた。一見して書生風の人物。
性格
[編集 ]孤児の令狐冲を引き取り、自分の息子のように育てるなど「君子剣」にふさわしい人格者として認識されていた。しかし、それは外面だけであり、実際は「辟邪剣譜」を我が物にするためだけに林平之を弟子にしたほどの大変な陰謀家。
物語の中盤以降、弟子である令狐冲の実力が上がっていくことを許せず、門派の掟を破ったとして、執拗に辛くあたった末に破門を言い渡す。その後も成り行きとはいえ名門・恒山派の総帥となった彼に激しい恨みを抱くなど、大変に嫉妬深く狭量な人物でもある。
仲間である恒山派の定逸総帥を暗殺し、「辟邪剣譜」を林家から奪い取りさらにはその疑いを令狐冲になすりつけるなど、裏で悪の限りをつくした。「辟邪剣譜」を習得してからは江湖で無敵になり、嵩山派総帥である左冷禅を打ち倒して五嶽を統一し総帥におさまる。しかし、悪の本性をしだいにあらわにするようになり、令狐冲と任盈盈を悪辣な罠にはめてあと一歩のところまで追い詰めるも、儀琳が駆けつけたことで一気に形勢を逆転され、ついには命を落とした。
家系図
[編集 ]演じた俳優
[編集 ]- 映画
- ラウ・シューミン:『スウォーズマン 剣士列伝』(原題:笑傲江湖) 1990年 香港
- ドラマ
- ケネス・ツァン:『笑傲江湖』 無綫電視(TVB) 香港 1984年
- 古錚:『笑傲江湖』 台湾テレビ(TTV) 台湾 1985年
- 王偉:『笑傲江湖』 無綫電視(TVB) 香港 1996年
- 岳躍利:『スウォーズマン 笑傲江湖』 中国電視公司(CTV) 台湾 2000年
- 鄭各評:『笑傲江湖』 メディアコープ シンガポール 2000年
- ウェイツー:『笑傲江湖』 中央電視台(CCTV) 中国 2001年
- 黄文豪:『月下の恋歌 笑傲江湖』 華夏視聴環球伝媒集団有限公司 中国 2013年
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