山吉田水門
表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山吉田水門(やまよしだすいもん)は、宮城県 登米市米山町にあって現役で新迫川と旧迫川を分岐している、「みやぎの土木遺産」である[1] 。
概要
[編集 ]栗駒山の南東斜面の多雨地帯の雨水を集めて流れる旧迫川は、中流から下流にかけて4000分の1という極めて緩い勾配で、中・下流部50キロメートル地点は,高低差が7mしかない低平地にあるため、幾度となく洪水に襲われた。旧北上川下流域と合わせると、慶長年間から昭和初期までの約350年間に75回もの洪水 被害を受けたと伝えられている。
伊達家が統治していた時代から改修工事は行われ続けたが、昭和7年から14年にかけ、現在の登米市米山町山吉田から北上川分流地点である剣先までの32キロメートルあった旧迫川を僅か11.7キロメートルに短縮する新川(新迫川)開削事業が行われた。
その事業の主体である新旧迫川の分岐(分流)のために、山吉田水門及び洗堰が新設された[2] 。本水門は全幅17.3mで手動式巻揚機八連を配し、洪水位の低下、旧迫川への洪水流入防止及び維持用水確保に、半世紀以上経過した現在においても利用されている。
沿革
[編集 ]所在地
[編集 ]宮城県登米市登米市米山町西野北土手外
アクセス
[編集 ]関連項目
[編集 ]脚注
[編集 ]- ^ 宮城県. "みやぎの湖沼と土木遺産". 2015年3月16日閲覧。
- ^ 宮城県. "みやぎの治水事業". 2015年3月16日閲覧。
外部リンク
[編集 ]- みやぎの湖沼と土木遺産宮城県
- 迫川新川開削事業宮城県