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北廻線

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北廻線
清水断崖(太魯閣国家公園)付近を走る太魯閣自強号(TEMU1000型)
清水断崖(太魯閣国家公園)付近を走る太魯閣自強号(TEMU1000型)
基本情報
中華民国の旗 中華民国(台湾)
起点 蘇澳新駅
終点 花蓮駅
駅数 13駅
電報略号 ㄅㄏㄒ
開業 1975年 7月26日 [注 1]
全通 1980年 2月2日(開通式典は2月1日)
所有者 台湾鉄路管理局
運営者 台湾鉄路管理局
路線諸元
路線距離 79.2 km
軌間 1,067 mm
線路数 複線
複線区間 全線
電化区間 全線
電化方式 交流25,000V、60Hz
路線図

台湾鉄路管理局路線図。濃い青色の線が北廻線。
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北廻線
各種表記
繁体字: 北迴線
簡体字: 北回线
拼音: Bĕihúixiàn
通用拼音: Bĕihúisiàn
注音符号: ㄅㄟˇ ㄏㄨㄟˊ ㄒㄧㄢˋ
発音: ベイフイシェン
台湾語 白話字: Pak-hôe Soàn
客家語白話字: Pet-fûi Sien
日本語 漢音読み: ほくがいせん
英文: North-Link Line
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駅・施設・接続路線
 宜蘭線 八堵方面 
BHF
0.0 蘇澳新
 宜蘭線 蘇澳方面 
蘇澳一号トンネル
蘇澳二号トンネル
蘇澳三号トンネル
蘇澳四号トンネル
蘇澳五号トンネル
BHF
5.2 永楽
永春トンネル(新永春トンネル)
東澳トンネル(新東澳トンネル)
BHF
11.0 東澳
南澳トンネル(新南澳トンネル)
BHF
19.0 南澳
新武塔トンネル
BHF
22.7 武塔
新観音トンネル
BHF
35.6 漢本
和平渓→/宜蘭県花蓮県の境界
BHF
39.8 和平
新和平トンネル
BHF
47.5 和仁
和仁トンネル(新和仁トンネル)
清水トンネル(新清水トンネル)
崇徳トンネル(新崇徳トンネル)
BHF
57.6 崇徳
立霧渓
BHF
62.9 新城 (太魯閣)
BHF
68.2 景美
BHF
74.7 北埔
 花蓮臨港線 花蓮港方面 
 花蓮臨港線花蓮港方面 
花蓮機務段花蓮機廠
BHF
79.2 花蓮
 台東線 台東方面 

北廻線(ほくがいせん)は、台湾 宜蘭県 蘇澳鎮蘇澳新駅から花蓮県 花蓮市花蓮駅に至る台湾鉄路管理局鉄道路線

概要

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台湾を一周する環状鉄道の一部として建設された。山間部に敷設されたため橋梁トンネルが多く、橋梁は91ヶ所、トンネルは16箇所を数える。線区内の新観音トンネルは全長10,307mであり、台湾最長の鉄道トンネルとなっている。

歴史

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日本統治時代に、花蓮駅と宜蘭付近から建設を始めたものの、残り約30kmを残して未成に終わった鉄道路線である。

本路線の建設は、台湾十大建設の一つとされたことから本格的に始まった。北迴線開通以前は台湾東部の花蓮駅 - 台東駅間の台東線は独立して運行され、西部幹線との鉄道による連絡が行われていなかった。そのため貨客ともに蘇花公路中部横貫公路に頼っており、増大する東西交通の需要に応えられなくなってきた。

1973年、台湾東部を大型台風が襲い、東部交通網は深刻な被害を受けた。東西交通問題を解決する方法として蘇花公路の拡幅、新規道路の建設、鉄道建設の3案が検討され、効果が最も高いと判断された鉄道建設が決定。蔣経国 総統の賛同を得て、十大建設の一つとして同年12月25日に着工、日本統治時代に築かれた部分を利用し、1975年9月26日に新城以南が花蓮臨港線とともに貨物営業を開始すると[2] :頁91[3] 、1979年2月8日に和平駅まで延伸および和平以南で旅客営業を開始[4] 。1980年2月1日に開業式典を行い[2] :頁91、翌2月2日に旅客営業開始とともに全線が開通した[2] :頁91

台北と花蓮間の所要時間が劇的に短縮され、更に1982年の台東線改軌完成後には台北-台東間の直通列車が走り始めたことから乗客は飛躍的に増え、自強号を始めとする優等列車は慢性的な混雑を示すようになったため、1992年からは全線の複線化事業が始動し、新観音トンネルを除き2000年に完成した[5] [6] 電化工事も行われ、この工事により新線の建設とトンネル、橋梁を用いた直線的な線区として生まれ変わることとなった。改良工事は2003年6月末で大部分が完了し[7] 、7月4日に電化を祝賀する式典が花蓮駅で陳水扁総統の出席のもとで執り行われた[8] 。その後もトンネル区間の複線化工事は進められ、2005年1月に完成した[9] 。改良工事により列車の高速化と所要時間の短縮化を実現し、台湾東西を連絡する主要交通手段として利用されている。その後も更なる高速化を図るべく車体傾斜式車両が導入され、TEMU1000型を用いた太魯閣号が2007年から[10] 、TEMU2000型を用いた普悠瑪号が2013年から投入され[11] 、東部幹線全体の所要時間短縮に寄与している。[信頼性要検証 ]

この路線は貨物輸送の需要も高く、複線化後も鈍足の貨物列車と高速の旅客列車が輻輳するため線路容量の拡大余地は少なく[12] 、台東線も含めた東部幹線全体でみた場合は、短編成かつ無座票(立席乗車)を認めていない太魯閣号および普悠瑪号が主力列車となったことが逆効果となり、座席供給量の増加量はそれほど増えていない[13] (2019年からはこれらの列車でも無座票が販売されるようになった[14] )。

2021年 4月2日、本路線の和仁駅と崇徳駅間で太魯閣号が工事現場のクレーントラックと衝突、脱線する事故が発生し、多数の死傷者がでた[15] 。(詳細は北廻線太魯閣号脱線事故を参照)

運行形態

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使用車両

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駅一覧

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  • (注記)の駅は廃止された駅である。
  • 背景色がしかくである部分は現在施設が供用されていない、または完成していないことを示す。
駅名 駅間
キロ
累計
営業
キロ
等級 接続路線・備考 所在地
日本語 繁体字 中国語 英語
蘇澳新駅 蘇澳新站 Su'aoxin 0.0 0.0 一等 宜蘭線と接続 宜蘭県 蘇澳鎮
(注記)永春駅 永春車站 Yongchun   3.9 廃止  
永楽駅 永樂車站 Yongle 5.2 5.2 三等  
東澳駅 東澳車站 Dong'ao 5.8 11.0 二等   南澳郷
南澳駅 南澳車站 Nan'ao 8.0 19.0 三等   蘇澳鎮
武塔駅 武塔車站 Wuta 3.7 22.7 招呼   南澳郷
(注記)観音信号場 觀音號誌站 Guanyin Signal Station   28.8 廃止  
漢本駅 漢本車站 Hanben 12.9 35.6 三等  
和平駅 和平車站 Heping 4.4 39.8 二等   花蓮県 秀林郷
和仁駅 和仁車站 Heren 7.7 47.5 三等  
崇徳駅 崇德車站 Chongde 10.1 57.6 三等  
新城(太魯閣)駅 新城(太魯閣)車站 Xincheng (Taroko) 5.3 62.9 二等   新城郷
景美駅 景美車站 Jingmei 5.3 68.2 乙簡   秀林郷
北埔駅 北埔車站 Beipu 6.5 74.7 三等 花蓮臨港線と分岐 新城郷
花蓮駅 花蓮車站 Hualien 4.5 79.2 特等 台東線と接続 花蓮市

脚注

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註釈

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  1. ^ 新城駅以南の駅設置日[1] 。貨物営業開始は1975年9月26日。旅客営業開始は1979年2月8日。

出典

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  1. ^ 臺灣鐵路管理局 (2010年8月). 北迴鐵路通車30週年紀念專輯-戀戀北迴三十有成. 臺灣鐵路管理局. p. 31. ISBN 9789860239331. 2021年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  2. ^ a b c 壽俊仁, ed. (1987年). 臺灣鐵路百週年紀念. 臺灣鐵路管理局. 國家圖書館 臺灣記憶
  3. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1981年6月). "貨運狀況=Volume of Freight Traffic (1952-1981)". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國70年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. p. 35附註. 附註:北迴鐵路南端(花蓮港至新城一八・七公里)於六十四年九月廿八日開始營運
  4. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1980年6月). "大事紀要". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國68年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. p. 316.
  5. ^ "北迴線通車大事紀". 自由時報. (2010年2月2日). https://news.ltn.com.tw/news/local/paper/370913  
  6. ^ 戴寶村 (2001年). 宜蘭縣史系列 (經濟類(3)宜蘭縣交通史 ed.). 宜蘭縣政府. p. 110. ISBN 9789570289909 國家圖書館 臺灣記憶
  7. ^ "北迴電氣化及北宜高通車後東部運輸跨大步". 中央通訊社 (大紀元). (2003年6月22日). https://www.epochtimes.com/b5/3/6/22/n332145.htm  
  8. ^ "扁參加北迴鐵路電氣化工程通車典禮". 大紀元. (2003年7月4日). https://www.epochtimes.com/b5/3/7/4/n337949.htm  
  9. ^ "東線鐵路改點 列車縮短行車時間最多22分鐘". 中央通訊社 (大紀元). (2005年2月2日). https://www.epochtimes.com/b5/5/2/2/n801782.htm  
  10. ^ "太魯閣號首航 北花不到2小時". 大紀元. (2007年5月9日). https://www.epochtimes.com/b5/7/5/9/n1703961.htm  
  11. ^ "普悠瑪6日上路 樹林花蓮首發". 大紀元. (2013年2月5日). https://www.epochtimes.com/b5/13/2/5/n3794444.htm  
  12. ^ 黃笙玹; 張盛羲 (2020年1月). "鐵道建設專輯". 中興工程季刊. 財団法人中興工程顧問社 (第146期): 27–35. 臺鐵北迴線軌道容量分析 ISSN 0257-554x
  13. ^ 嚴文廷 (2019年1月24日). "【運量篇】買錯車、施錯工,10年砸466億、東部返鄉票僅增304張". 報導者 The Repoter. https://www.twreporter.org/a/railway-eastern-line-policy-traffic-volume  
  14. ^ "普悠瑪、太魯閣號開放站票!民眾痛批罔顧安全 台鐵回應了". 今周刊. (2019年4月29日). https://www.businesstoday.com.tw/article/category/80392/post/201904290027/  
  15. ^ "《タロコ号脱線事故》事故原因の作業車、人為ミスで線路上に転落か(トップニュース)/台湾". ワイズニュース. (2021年4月8日). https://www.ys-consulting.com.tw/news/95440.html  
  16. ^ "EMU3000型城際列車今上路 初期每天6班". 更生日報. (2021年12月29日). http://www.ksnews.com.tw/index.php/news/contents_page/0001558499  
  17. ^ "台鐵新車清明投入疏運 將行駛樹林─花蓮4班次". 自由時報. (2021年3月24日). https://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/3477519  

関連項目

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ウィキメディア・コモンズには、北廻線 に関連するカテゴリがあります。

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