ノリタ光学
表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ノリタ光学(ノリタこうがく)は、かつて日本に存在したレンズメーカー、カメラメーカーである。
会社概要
[編集 ]東京光学(現トプコン)出身の技術者車田利夫が1951年に創業、当初は一眼レフカメラ用ペンタプリズムを生産していた。 レンズメーカーとしては「リトロン」ブランドで武蔵野光機(現ウイスタ)向けのOEM生産、最初の「ゼンザノン」ブランドでのOEM生産も担当するなどゼンザブロニカにOEM供給していたことが知られている。自社ブランドとしては「ノリタール」(Noritar )を使用し、1970年代初頭に各社一眼レフカメラ用に交換レンズを生産した。
OEM納入先であった武蔵野光機(現ウイスタ)が倒産した際にリトレック6シリーズを生産設備や人員ごと引き取って改良し、ノリタ66として生産を開始する形でカメラメーカーとなった。
カメラ、レンズとも販売がふるわずノリタ66を1976年に生産中止するとともに民生用カメラ・レンズ事業から撤退し、その後はプロジェクター用レンズなどの生産を行なった。2000年に株式交換によりエンプラスの子会社となり、2001年エンプラスオプティクスに社名変更したが、2005年に解散した。
製品
[編集 ]ノリタ66シリーズ
[編集 ]武蔵野光機(現ウイスタ)×ばつ6cm判のフォーカルプレーン式一眼レフカメラ。
66シリーズボディー
[編集 ]- グラフレックスノリタ(Graflex Norita 、1971年海外発売)/ノリタ66(Norita66 、1972年国内発売) - リトレック6とほぼ同様であるがミラーアップ機構が省略されている等小変更を受けている。巻き戻しノブに見えるノブ[1] は120フィルム/220フィルム切り替えダイヤルである。多重露光ダイヤル[2] が出っ張って邪魔になることがアサヒカメラのニューフェース診断室で指摘され、後期型では改良されている。
66シリーズ用レンズ
[編集 ]専用スピゴットマウント。
- ノリタール40mmF4 - アタッチメントはφ77mmねじ込み。
- ノリタール55mmF4 - 6群9枚。最短撮影距離0.45m。アタッチメントはφ62mmねじ込み。
- ノリタール70mmF3.5 - レンズシャッター内蔵。
- ノリタール80mmF2 - 4群6枚。マミヤ645シリーズ用のセコール80mmF1.9が発売されるまで、120フィルムを使用するカメラ用としては最も開放F値が小さいレンズであった。
- ノリタール160mmF4 - 5群6枚。
- ノリタール240mmF4 - 5群6枚。アタッチメントはφ77mmねじ込み。
- ノリタール400mmF4.5 - 6群7枚。アタッチメントはφ95mmねじ込み。
一眼レフカメラ用レンズ
[編集 ]各社用マウント固定式で、ニコンFマウント、キヤノンFDマウントなどがある。
- ノリタール17mmF4 - アタッチメントはφ72mmねじ込み。
- ノリタール135mmF1.4
脚注
[編集 ]- ^ 120-M(120フィルム白黒)、120-C(120フィルムカラー)、220-M(220フィルム白黒)、220-C(220フィルムカラー)の位置があるが、機械的には120フィルムと220フィルムの変更のみであり、-M位置と-C位置は装填したフィルムを表示するための単なるメモである。
- ^ N位置が通常撮影、D位置が多重露光撮影。
スタブアイコン
この項目は、企業に関連した書きかけの項目 です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ウィキプロジェクト 経済)。