ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲
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ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲 | |
---|---|
Johnny English Strikes Again | |
ニューヨーク・プレミアに出席するデヴィッド・カー | |
監督 | デヴィッド・カー (英語版) |
脚本 | ウィリアム・デイヴィス (英語版) |
製作 |
ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー クリス・クラーク ローワン・アトキンソン |
製作総指揮 |
ライザ・チェイシン ウィリアム・デイヴィス |
出演者 |
ローワン・アトキンソン ベン・ミラー オルガ・キュリレンコ ジェイク・レイシー エマ・トンプソン |
音楽 | ハワード・グッドール (英語版) |
撮影 | フロリアン・ホーフマイスター (英語版) |
編集 | マーク・エヴァーソン |
製作会社 | |
配給 |
イギリスの旗 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ 日本の旗 東宝東和 |
公開 |
イギリスの旗 2018年 10月5日 [1] フランスの旗 2018年10月10日 アメリカ合衆国の旗 2018年10月26日 日本の旗 2018年11月9日 |
上映時間 | 89分[2] |
製作国 |
イギリスの旗 イギリス フランスの旗 フランス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 25,000,000ドル[3] |
興行収入 |
世界の旗 158,953,864ドル[3] 日本の旗 1億4,400万円[4] |
前作 | ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 |
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『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』(ジョニー・イングリッシュ アナログのぎゃくしゅう、原題:Johnny English Strikes Again)は、2018年に公開されたスパイ・コメディ・アクション映画。『ジョニー・イングリッシュシリーズ (英語版)』の3作目。デヴィッド・カー (英語版)が監督、ウィリアム・デイヴィス (英語版)が脚本を担当し、ローワン・アトキンソンが主演を務める。
あらすじ
諜報機関MI7がサイバー攻撃を受けてエージェントたちの情報が漏洩してしまい、さらにロンドン各所でサイバー攻撃によるトラブルが発生し、G12 (英語版)サミットを控える首相は頭を悩ます。MI7は引退していたエージェントたちを召集して事態を解決しようとするが、その中には小学校で教師をしていたジョニー・イングリッシュも含まれていた。イングリッシュのミスで催眠爆弾が作動して他の元エージェントたちは眠ってしまい、MI7部長のペガサスはイングリッシュにサイバー攻撃の犯人を探すように指示する。イングリッシュは情報を得るため相棒のボフと共に南フランスに向かい、サイバー攻撃の発信源である船ドット・カーム号に乗り込むが、謎の美女オフィーリアに見付かり捕まってしまう。2人は船内に発信機を設置した後、ドット・カーム号から脱出する。
脱出後にオフィーリアと再会したイングリッシュは、彼女から「ホテルのバーで落ち合いたい」と持ち掛けられる。彼はオフィーリアの美貌に夢中になり、彼女がスパイである証拠を集めてきたボフの忠告を聞こうとしなかった。オフィーリアは任務の妨げになるイングリッシュを殺すように指令を受けるが、睡眠薬と間違えて精力剤を飲んでハイテンションになったイングリッシュに圧倒されて暗殺に失敗してしまう。同じころ、サイバー攻撃に悩まされる首相は富豪のジェイソン・ヴォルタと提携してイギリスのシステム管理を一元化しようとする。ロンドンに戻ったイングリッシュはヴォルタがサイバー攻撃の犯人であると報告し、証拠を手に入れるため彼の屋敷に潜入しようとする。ペガサスはVRを使用してヴォルタ邸潜入のシミュレーションを行うように指示するが、VRゴーグルをかけたままロンドン市内に出てしまい、市民たちを巻き込んで騒動を起こしてしまう。
ヴォルタ邸に潜入したイングリッシュはオフィーリアと再会し、彼女がロシアのスパイだと知る。2人はヴォルタが犯人である証拠をスマートフォンで撮影するが、イングリッシュのミスで気付かれてしまう。イングリッシュは教習車を奪ってヴォルタ邸から脱出し、首相とペガサスに撮影した映像を見せるが、間違えて教習者のスマートフォンを持ってきてしまい、2人に呆れられてしまう。さらに捜査の最中に様々なトラブルを起こしていたことが発覚してMI7を追い出されてしまう。ショックを受けたイングリッシュはMI7を去ろうとするが、ボフに説得されてG12サミットが開催されるスコットランドに向かう。
イングリッシュはボフの妻リディアが艦長を務める旧型潜水艦を利用してサミット会場に乗り込む。オフィーリアと合流したイングリッシュはヴォルタを逮捕しようとするが首相に相手にされず、警備に追い回されてしまう。会場では首相がヴォルタにイギリスの全システム管理を委託する同意書に署名しており、ヴォルタはシステムを全停止してイギリス国内を混乱させ、他のG12首脳にも同意書に署名するように迫る。イングリッシュは応援を呼ぶため携帯電話でペガサスを呼び出そうとするが、携帯電話が原因でリディアの潜水艦のシステムが誤作動を起こしてミサイルが発射されてしまう。しかし、ミサイルはイングリッシュが仕掛けていた発信機に誘導されてドット・カーム号に命中してサイバー攻撃が阻止され、ヴォルタの計画は失敗する。ヴォルタはサミット会場から逃亡しようとするが、イングリッシュによって阻止され逮捕される。イギリスを救ったイングリッシュは小学校に戻り、生徒たちから英雄として迎えられる。
キャスト
※(注記)括弧内は日本語吹替
- ジョニー・イングリッシュ - ローワン・アトキンソン [5] (岩崎ひろし)
- オフィーリア・ブリトーヴァ - オルガ・キュリレンコ [6] (佐古真弓)
- ボフ - ベン・ミラー [7] (高木渉)
- ジェイソン・ヴォルタ - ジェイク・レイシー(中村悠一)
- イギリス首相 - エマ・トンプソン(野沢由香里)
- ペガサス - アダム・ジェームズ (英語版)(後藤敦)
- P - マシュー・ビアード (英語版)(増元拓也)
- レスリー - ピッパ・ベネット=ワーナー (英語版)
- リディア - ヴィッキー・ペッパーダイン (英語版)
- エージェント5 - マイケル・ガンボン
- エージェント7 - チャールズ・ダンス(金尾哲夫)
- エージェント9 - エドワード・フォックス
- 日本の大使 - 梶岡潤一
製作
2017年5月、『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』の続編製作が発表され、主演には引き続きローワン・アトキンソンが起用されることが決まった[8] 。8月3日にワーキング・タイトル・フィルムズはデヴィッド・カー (英語版)が監督を務め、製作と撮影が開始されたことを公表した[5] [9] 。撮影はグロスタシャーとハートフォードシャーのウェルハム・グリーン (英語版)で行われた[10] [11] 。9月26日からはフランス・ヴァール県のサン・エギュルフで撮影が行われた[6] 。2018年4月4日に映画のタイトルが「Johnny English Strikes Again」であることが発表され[12] 、翌日には予告編が公開された[13] 。
公開
映画はユニバーサル・ピクチャーズ配給で2018年10月12日にイギリス・アメリカで公開されることになった[8] [14] 。後にアメリカの公開日は9月20日に変更され、最終的に10月26日に決定した[15] 。日本では11月9日に公開される[16] 。
評価
興行収入
北米では『Indivisible』『ハンターキラー 潜航せよ』と同日に544劇場で公開され、公開週末に200万ドルの興行収入を記録すると予測された[17] 。実際の興行収入は160万ドルに留まり、興行収入ランキングは第12位となった[18] 。Deadline.comは、アメリカでの公開は主目的ではなく、映画は海外の観客のために製作されたものであるため、この結果は製作スタジオにとって失望する材料にはならないと分析している[19] 。イギリスでは公開当初に興行収入550万ドルを記録し、公開第2週には1,410万ドルを記録、累計興行収入は6,650万ドルを記録した[20] 。公開第3週には世界市場でも上映が開始され、ドイツ240万ドルを含む57か国で980万ドルの興行収入を記録し、累計興行収入は9,600万ドルを記録した[21] 。
自動車を巧みに使った演出
招集されたイングリッシュは、1978年式トライアンフ・ドロマイトスプリントで現れる。エージェントとして復帰した彼が駆る車は、第一作と同じくアストンマーティンだが、DB7よりさらに旧型のアストンマーティン・V8。部長のペガサスから、「燃費が悪く、オイルは漏れ、安全装置もない過去の遺物」といわれながらも、デジタルを駆使する敵に対抗するにはアナログの武器が要るとして強引に持ち去る。この車、実はイングリッシュ役を演ずるローワン・アトキンソン本人の所有で、南フランスの山岳路で妖しげな美女オフィーリアが運転するBMW・i3を追うカーチェースシーンでも、自身がハンドルを握っている。また、悪役ヴォルタの屋敷から逃走するシーンでは、通りがかった教習車のヒュンダイ・i30を乗っ取り、それをヴォルタが乗る最新のレンジローバー・ヴォーグが追うなど、笑いとスリリングが同居。引退したエージェントが乗るのは、今はなきイギリス車、第一線に復帰すればイギリスの至宝といわれるアストンマーティン、敵か味方か分からない美女は電気自動車のBMW、教習車はニューカマーである韓国車のヒュンダイ、悪役にはインドのTATA傘下になったレンジローバーを配している。
批評
Rotten Tomatoesには94件のレビューが寄せられ支持率34%、平均評価4.6/10となっている[22] 。Metacriticでは22件のレビューに基き39/100のスコアを与えている[23] 。
出典
- ^ "Cinemax - É um espectáculo - Johny English: Volta Atacar" (ポルトガル語). www.cinemax.co.ao. 2018年10月10日閲覧。
- ^ "Johnny English Strikes Again". British Board of Film Classification . September 18, 2018閲覧。
- ^ a b "Johnny English Strikes Again (2018)". Box Office Mojo . 2018年11月18日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』2019年3月下旬特別号 p.54
- ^ a b Perry, Spencer (3 August 2017). "Johnny English 3 Begins Production". ComingSoon.net. http://www.comingsoon.net/movies/news/876463-working-title-announces-the-start-of-production-on-johnny-english-3 4 August 2017閲覧。
- ^ a b Amalric, L. (27 September 2017). "Les photos du premier jour de tournage de Johnny English 3 dans le Var" (French). Nice-Matin . http://www.nicematin.com/cinema/exclu-les-photos-du-premier-jour-de-tournage-de-johnny-english-3-dans-le-var-170122 27 September 2017閲覧。
- ^ Horton, Kim (13 September 2017). "Filming for comedy blockbuster comes to Gloucestershire". 2018年8月21日閲覧。
- ^ a b Richardson, Jay (18 May 2017). "Rowan Atkinson to make Johnny English 3 : News 2017 : Chortle : The UK Comedy Guide". www.chortle.co.uk. http://www.chortle.co.uk/news/2017/05/18/36549/rowan_atkinson_to_make_johnny_english_3 4 August 2017閲覧。
- ^ @Working_Title (2017年8月3日). "He's back! #JohnnyEnglish3". X(旧Twitter)より2020年7月25日閲覧。
- ^ Davies, Alan (4 September 2017). "Johnny English 3 movie being filmed in Welham Green" . http://www.whtimes.co.uk/what-s-on/johnny-english-3-movie-being-filmed-in-welham-green-1-5180136 9 October 2017閲覧。
- ^ Horton, Kim (13 September 2017). "Film crews have descended on a top Gloucestershire location and this is what they're shooting" . http://www.gloucestershirelive.co.uk/whats-on/film/film-crews-descended-top-gloucestershire-470705 9 October 2017閲覧。
- ^ "Prepare for the Johnny English Strikes Again Teaser with a Look Back". (4 April 2018). http://www.comingsoon.net/movies/trailers/935153-johnny-english-strikes-again-teaser
- ^ "The Johnny English Strikes Again Trailer!". (5 April 2018). http://www.comingsoon.net/movies/trailers/935403-the-johnny-english-strikes-again-trailer
- ^ @TomLinay (2017年5月17日). "For those interested, Johnny English..." X(旧Twitter)より2017年8月4日閲覧。
- ^ Evry, Max (3 January 2018). "Johnny English 3 Release Date Announced". ComingSoon.net. http://www.comingsoon.net/movies/news/911843-johnny-english-3-release-date-announced#/slide/1 3 January 2018閲覧。
- ^ "ローワン・アトキンソン主演「ジョニー・イングリッシュ」最新作 ゆるすぎる特報&ポスター公開". 映画.com (2018年8月17日). 2018年8月21日閲覧。
- ^ Rubin, Rebecca (24 October 2018). "‘Halloween’ to Make Another Killing at the Box Office". Variety . 24 October 2018閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (28 October 2018). "‘Halloween’ Screams 32ドルM Second Weekend As October B.O. Moves Toward Record". Deadline Hollywood . Penske Business Media. 28 October 2018閲覧。
- ^ Tartaglione, Nancy (29 October 2018). "‘Johnny English Strikes Again’ Strikes Gold: Why The Spy Spoofs Bond Outside U.S.". Deadline Hollywood . Penske Business Media. 29 October 2018閲覧。
- ^ Tartaglione, Nancy (7 October 2018). "‘Venom’ Sinks Teeth Into 205ドルM Global Bow; Sets Biggest October Debut WW – International Box Office". Deadline Hollywood . Penske Business Media. 24 October 2018閲覧。
- ^ Tartaglione, Nancy (21 October 2018). "‘Venom’ Licks 461ドルM Global; ‘Star Is Born’ Strums Past 200ドルM; ‘Halloween’ Takes 92ドルM WW Bow – International Box Office". Deadline Hollywood . Penske Business Media. 24 October 2018閲覧。
- ^ "Johnny English Strikes Again (2018)". Rotten Tomatoes . Fandango Media. 3 November 2018閲覧。
- ^ "Johnny English Strikes Again reviews". Metacritic . 3 November 2018閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト (英語)
- 公式ウェブサイト (日本語)
- ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲 - allcinema
- ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲 - KINENOTE
- Johnny English Strikes Again - IMDb (英語)