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ブリジット・ジョーンズの日記

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曖昧さ回避 この項目では、1996年の小説について説明しています。この作品を原作とした2001年の映画については「ブリジット・ジョーンズの日記 (映画)」を、その他シリーズ作品については「ブリジット・ジョーンズの日記 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ブリジット・ジョーンズの日記
著者ヘレン・フィールディング
原題Bridget Jones's Diary
翻訳者亀井よし子
カバー
デザイン
ニック・ターピン (英語版)[1]
イギリスの旗 イギリス
言語英語
ジャンルコメディ小説、チック・リット
出版社イギリスの旗 ピカドール (英語版)
日本の旗 ソニー・マガジンズ(ヴィレッジブックス [2] )→角川文庫
出版日イギリスの旗 1996年
日本の旗 1998年10月(ソニー、単行本)[3]
日本の旗 2001年8月20日(ソニー、文庫)[4]
日本の旗 2015年4月25日(角川文庫)[5]
出版形式イギリスの旗 プリント(ハードバック・ペーパーバック)
日本の旗 ハードカバー、文庫本
ISBN 0-670-88072-8
OCLC 38884462
823/.914 21
LC分類 PR6056.I4588 B75 1998
次作ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月
画像外部リンク
en:File:BridgetJonesDiary.jpg
初版のカバー写真

ブリジット・ジョーンズの日記』(ブリジット・ジョーンズのにっき、: Bridget Jones's Diary)は、1996年ヘレン・フィールディングが発表した小説である。主人公ブリジット・ジョーンズ (英語版)が書いた私的な日記の形式を取り、30代の独身女性がロンドンで生活する様を描く。2006年の段階で、世界で200万部以上を売り上げるヒット作であり[6] 、フィールディングの小説は、現代のチック・リット小説の先駆けとも評された[7] 。続編となる『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』は1999年、第3作の『ブリジット・ジョーンズの日記 恋に仕事に子育てにてんやわんやの12ヶ月』(『— 恋に仕事にSNSにてんやわんやの12ヶ月』)は2013年に発表された。

2001年には、レネー・ゼルウィガー主演で映画『ブリジット・ジョーンズの日記』が公開され、こちらもシリーズ化されている。日本では亀井よし子が翻訳を担当し、1998年10月にソニー・マガジンズから発行され、その後角川文庫に版元を移している。

あらすじ

ブリジット・ジョーンズ (英語版)ロンドンで一人暮らしをする30代の独身女性である。自分を変えるための新年の決意を書き出し、恋愛生活の悩みやダイエット生活、アルコール煙草中毒からの脱却を目指す奮闘、仕事上の悩みなどを日記に綴る。日記にはブリジットの親友であるジュード・シャロン・トムの3人組、彼女の両親や実家の隣人たちが登場し、彼女の悩みに寄り添ったり、逆に悩みの種を植え付けていったりする。この作品は、ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』を下地にしており、マーク・ダーシーの名前もここから取られている[8] [9]

ブリジットは、新年早々帰省して参加したオルコンベリー家のパーティで、実家が近いバツイチの弁護士、マーク・ダーシーと出会うが、パーティでの印象はお互いに最悪なまま終わる。彼女は職場(出版社)の上司だったダニエル・クリーヴァーと付き合い始めるが、彼の浮気が発覚し、ブリジットはテレビレポーターに転職してクリーヴァーと別れる。その後、ブリジットはダーシーと少しずつ接近するが、そこにブリジットの母がポルトガル人といい仲になって、父と破局寸前であることが知らされる。ポルトガル人のフリオは、あちこちで詐欺事件を起こしていた悪党だったが、ダーシーが裏で取りなしたことで、フリオは逮捕され、母は共謀の罪で逮捕されるのを免れる。フリオの逮捕劇の後、ダーシーはクリスマスを一緒に過ごすためブリジットを連れ出し、ダーシーと結ばれた彼女は、新年の決意を振り返ってこの1年をまとめるのだった。

評価

小説は1998年のブリティッシュ・ブック・オブ・ザ・イヤー (英語版)を受賞し[10] オーディオブックでナレーションを担当したバーバラ・ローゼンブラットは、2000年のアウディ賞ソロ・ナレーション部門(女性)を獲得した[11] 。なお、翌年のアウディ賞でも、本作と次作『きれそうなわたしの12か月』で朗読を担当したトレイシー・ベネット (英語版)が、後者の朗読でユーモア部門を獲得している[12] 。2003年には、英国放送協会 (BBC) が調べたザ・ビッグ・リードで75位にランクインした[13]

翻案作品

上から順に、ブリジット役のゼルウィガー、ダーシー役のファース、クリーヴァー役のグラント

この作品は2001年に映画化された[14] 。主役のブリジットを演じたレネー・ゼルウィガーは、体重を増やしてまで撮影に臨む役作りを見せ[15] アカデミー主演女優賞にノミネートされた[16] 。また、ヒュー・グラントがダニエル・クリーヴァー、コリン・ファースがマーク・ダーシーを演じた[15] 。フィールディングは、ファースがテレビドラマ『高慢と偏見』で演じたフィッツウィリアム・ダーシーに惚れ込んでダーシーの造型を作ったとされ、ファースはこれに従ったキャスティングとなった[17] [18] 。監督はフィールディングの友人で、シャザー (Shazza) のキャラクターの元になったというシャロン・マグワイア (英語版)が務め、脚本はフィールディングに加え、アンドリュー・デイヴィス (英語版)リチャード・カーティスが担当した。

また、この作品はミュージカル化計画もある。2012年にロンドン・ウェストエンドで開幕すると告知されていたが、その日程は明らかにされていない。イギリスのポップシンガーであるリリー・アレンが作詞作曲を、スティーブン・ダルドリーが監督を、またダルドリーの共同制作者であるピーター・ダーリン (英語版)が振り付けを担当するとされていた。キャストは公式に発表されていなかったが、シェリダン・スミス (英語版)を主役に据えたワークショップも行われた[19]

関連項目

脚注

出典

  1. ^ Kirby, Terry (13 November 2004). "The true story of Bridget Jones". インデペンデント . https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/the-true-story-of-bridget-jones-6158169.html 4 August 2015閲覧。 
  2. ^ "ブリジット・ジョーンズの日記". Webcat Plus . 2017年12月17日閲覧。
  3. ^ ヘレン・フィールディング 亀井よし子訳 (1998-10) (単行本). ブリジット・ジョーンズの日記. ソニー・マガジンズ. ISBN 4789713156. NCID BA38092832. 全国書誌番号:99032800NCID BB18848740  
  4. ^ ヘレン・フィールディング 亀井よし子訳 (2001年8月20日) (文庫). ブリジット・ジョーンズの日記. ソニー・マガジンズ. ISBN 4-7897-1737-2. NCID BA54688174. 全国書誌番号:20187030  
  5. ^ "ブリジット・ジョーンズの日記". KADOKAWA. 2017年12月17日閲覧。
  6. ^ Memmott, Carol (11 June 2006). "Chick lit, for better or for worse, is here to stay". USA Today. 11 November 2008閲覧。
  7. ^ Whelehan, Imelda (2002). Bridget Jones's Diary: A Reader. Bloomsbury Academic 
  8. ^ "Bridget Jones vs Pride and Prejudice". BBC News (28 January 2013). 16 August 2016閲覧。
  9. ^ Mullan, John (2013年11月27日). "John Mullan on Bridget Jones – Guardian book club". ガーディアン. 2017年12月21日閲覧。
  10. ^ Davidson, Merric. "British Book Awards – previous winners". 2007年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月11日閲覧。
  11. ^ "2000 Audie Awards® - APA". 2017年12月21日閲覧。
  12. ^ "2001 Audie Awards® - APA". 2017年12月21日閲覧。
  13. ^ "BBC – The Big Read". BBC (April 2003). 18 October 2012閲覧。
  14. ^ ブリジット・ジョーンズの日記(2001) - allcinema
  15. ^ a b "愛すべきキャラ、ブリジット・ジョーンズを作る女優レニーを大解剖!". VOGUE (2016年11月11日). 2017年12月17日閲覧。
  16. ^ "Bridget Jones's Diary - Awards". IMDb. 2017年12月17日閲覧。
  17. ^ 木梨由利 (2005年4月28日). "愛すべきシングルトンの物語 ―『ブリジット・ジョーンズの日記』―". 金沢学院大学国際文化学科. 2017年12月17日閲覧。
  18. ^ Gallagher, Caitlin (2016年4月13日). "7 Big Ways 'Bridget Jones' Diary' References 'Pride & Prejudice'". bustle.com. 2017年12月17日閲覧。
  19. ^ Shenton, Mark (15 May 2009). "Stage Musical Version of "Bridget Jones's Diary" Is in the Works". Playbill . 17 October 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。3 August 2010閲覧。

外部リンク

分別と多感
翻案作品
高慢と偏見
翻案作品
派生作品
マンスフィールド・パーク
翻案作品
エマ
翻案作品
ノーサンガー・アビー
翻案作品
説得
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関連項目
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