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ブッシュ・タッカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ブッシュ・タッカーの例

ブッシュ・タッカー(英語: bush tucker)とは、オーストラリア先住民族 アボリジニに伝統的に利用されてきた同国原産の動植物のことを指す。ブッシュフード (bushfood) とも呼ばれる。 最近では「アウトバックで手に入る食物」という意味にも発展している。

同国で採取できる植物はビタミンやミネラルが豊富であり、たとえばツルナ(ワリガルグリーンズ)はビタミンCが豊富であり、18世紀後半に豪州を訪れたジェームズ・クックに同行していた船員の壊血病の改善にも役立った[1] 。 植物はそのまま食される一方、カンガルーやエミューといった動物の肉は脂肪分が少ないため、ユーカリの樹皮で包んで柔らかくしてから焼いていた。

近年における利用

1970年代、アボリジニ以外のオーストラリア人の間でブッシュ・タッカーの利用が注目され、一部の動植物の商業利用が始まった。

1980年代に入ると南オーストラリア州において食用としてのカンガルー肉の販売が合法化。また、専門家によってブッシュ・タッカーには非常に栄養価の高いものがあると評価された。

80年代半ば、シドニーのいくつかのレストランがブッシュ・タッカー食材を利用した本格的な料理を提供するようになる。スパイスとしての一般的な普及も進んだ。

2010年代以降は、先住民の文化を伝えるための観光資源[1] や、害虫対策としての活用例などが出てきた[2] 。 また、これらの活用例においては、レモンマートルをハーブティーにするなど、現代風のブッシュ・タッカー料理も考案された[1]

ブッシュ・タッカーの種類

植物

フィンガー・ライムはプチプチした食感から「森のキャビア」と呼ばれている[1]

動物

オーストラリア原産のオオトカゲ

脚注

  1. ^ a b c d "「本物の食、自然が教える」伝統を広める元公務員の決意". 朝日新聞デジタル (2021年1月9日). 2021年1月9日閲覧。
  2. ^ "オーストラリアでガが大量発生、対策は「ガのスープ」?". AFPBB (2007年10月11日). 2021年1月9日閲覧。

関連項目

外部リンク

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