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アカモノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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アカモノ
アカモノ(新潟県 平標山、2001年6月)
分類
: アカモノ G. adenothrix
学名
Gaultheria adenothrix (Miq. ) Maxim. (1872)[1]
シノニム
和名
アカモノ(赤物)、イワハゼ(岩黄櫨)

アカモノ(赤物[4] 学名: Gaultheria adenothrix)はツツジ科 シラタマノキ属常緑小低木。別名はイワハゼ(岩黄櫨)[5] 。日本の北海道本州(主に近畿以北の日本海側)、四国九州低山帯から亜高山帯に分布し、四国では別子銅山付近に分布する[5] [4] 。日当たりのよい草地や林縁に生え、群生していることが多い[5] 和名は赤い実から「アカモモ(赤桃)」とよばれ、これが訛って名付けられたといわれる[4]

特徴

常緑広葉樹の小低木[4] 。高さは10 - 30センチメートル (cm) でよく分枝する[5] [4] 互生し、長さ1 - 3 cmの卵形から広卵形で、革質でつやがあり、葉縁には細かい鋸歯がある[5] [4] 。葉の裏面には剛毛がまばらに生える[4] 。若い枝や花柄、には赤褐色の長い毛が生える[5] [4]

花期は5 - 7月[5] 。上部の枝の葉腋から花柄を出して、その先にやや紅色を帯びた白いをひとつ下向きにつける[4] 。花は、長さ6 - 8ミリメートル (mm) の釣鐘形で[5] 、花冠の先が浅く5つに裂け、軽く反り返る[4] はあざやかな赤色をしている。

果期は8 - 10月[4] 。花が終わると萼が成長し、果実を包み込み、直径6 mmの球形をした偽果となり赤色に熟す[5] 。この偽果は食用になり[5] 、甘みがありおいしい。

食用

果実を食用にする。果実の皮を剥くと中は白く、生食すると甘酸っぱい味がする[4] 。果実酒やジャムなどに加工することもできる[4]

脚注

参考文献

  • 高橋秀男監修 田中つとむ・松原渓著『日本の山菜』学習研究社〈フィールドベスト図鑑13〉、2003年4月1日、192頁。ISBN 4-05-401881-5 
  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、222頁。ISBN 4-522-21557-6 

関連項目

ウィキスピーシーズにアカモノ に関する情報があります。
ウィキメディア・コモンズには、アカモノに関連するメディア およびカテゴリ があります。

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