バイカツツジ
表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バイカツツジ |
---|
八曽山(愛知県犬山市)にて |
分類 |
種
:
バイカツツジ R. semibarbatum
|
学名 |
Rhododendron semibarbatum Maxim. |
和名 |
バイカツツジ(梅花躑躅) |
バイカツツジ(梅花躑躅、学名:Rhododendron semibarbatum Maxim. )はツツジ科 ツツジ属に分類される落葉 低木の1種 [1] 。
特徴
[編集 ]高さは2mになり、若い枝や葉柄には開出した長い腺毛と短い毛が混じって生える。
葉は互生し、枝先に集まってつき、葉柄は長さ5-10mmになる。葉身は長さ2.5-5cm、幅1-2cmになり、楕円形で、先は短くとがり先端に腺状突起があり、基部は鋭形になる。葉の表面には毛が散生し、裏面の葉脈の上に長い腺毛が生え、縁には鈍鋸歯があり、細い毛が生える。
花期は6-7月[1] 。葉が展開した後に、枝先の葉芽の下につく数個の花芽に1個ずつ花をつける。花柄は長さ5mmになり、短毛と腺毛が混じって生える。花冠は白色で、径2cmの広漏斗形で皿形に広く開き、花冠の上側内面に赤色の斑点がある。雄蘂は5本で、うち上部の2本は短く、ふつう不稔で、花糸に白色の軟毛が密生し、下部の3本は長く、花糸に白毛がありやや膝状に湾曲する。果実は蒴果で長さ4mmの卵状球形になり、褐色の腺毛が生える。
庭木や花材として利用されている[1] 。
-
楕円形の葉
分布と生育環境
[編集 ]北海道(渡島半島)、本州、四国、九州に分布し[1] 、山地の林縁などに生育する。
ギャラリー
[編集 ]-
枝先の葉芽の下に花芽がつき花がつく。
-
雄蕊の上2本は短く、下3本は長い。
脚注
[編集 ][脚注の使い方]
- ^ a b c d 林 (2011)、565頁
参考文献
[編集 ]- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本II』(1989)平凡社
- 茂木透、高橋秀男他『樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物) 山溪ハンディ図鑑5』(2001)山と溪谷社
- 林弥栄『日本の樹木』(増補改訂新版)山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2011年11月30日。ISBN 978-4635090438。
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
外部リンク
[編集 ]ウィキスピーシーズにバイカツツジ に関する情報があります。
- バイカツツジの標本(静岡県安倍郡梅ヶ島村で1960年7月18日に採集) (千葉大学附属図書館)
- Rhododendron semibarbatum Maxim. (The Plant List)(英語)
スタブアイコン
この項目は、植物に関連した書きかけの項目 です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:植物/Portal:植物)。