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懸衣翁

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2020年5月19日 (火) 10:43; 氷極帝人 (会話 | 投稿記録) による版(日時は個人設定で未設定ならUTC)

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『十王図』に描かれた懸衣翁 (土佐光信・画)

懸衣翁(けんえおう)または(けんねおう)とは、死後の世界の三途の川のほとりにある衣領樹(えりょうじゅ)という木の上、または川辺にいる奪衣婆の隣にいるといわれる老人の妖怪である。

奪衣婆と共に十王の配下で、奪衣婆が亡者から剥ぎ取った衣類を衣領樹の枝にかけ、その枝の垂れ具合で亡者の生前の罪の重さを計るとされる。

罪の重い亡者は三途の川を渡る際、川の流れが速くて波が高く、深瀬になった場所を渡るよう定められているため、衣はずぶ濡れになって重くなり、衣をかけた枝が大きく垂れることで罪の深さが示されるのである。また亡者が服を着ていない際は、懸衣翁は衣の代わりに亡者の生皮を剥ぎ取るという[1]

脚注

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  1. ^ 福江充 『立山曼荼羅 - 絵解きと信仰の世界』 法藏館、2005年、117-118頁。ISBN 978-4-8318-7440-5

外部リンク

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