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メガドライブのバリエーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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East444x (会話 | 投稿記録)による2019年3月27日 (水) 17:48時点の版 (→‎Sega Genesis(北米) )

メガドライブ は派生バリエーションを公式に認めていた。オリジナルでは1度しか大規模な改訂が行われなかったのに対し、派生版では地域によって特徴があった。機能拡張が求められた地域もあれば、あまり使用されない9ピン拡張端子などを削減してコストダウンを図ることが課題となっていた地域もあった。

セガ・メガドライブ

日本

日本で発売された最初のメガドライブ
  • 日本語設定
  • ヘッドフォンジャック
  • A/V出力。ヘッドフォンジャックからステレオを取り出せたので、音声はモノラルのみ出力
  • 9-pin拡張端子
  • RFモジュレーター無し
  • カートリッジロックあり
  • 円形のプラスチック部に"AV Intelligent Terminal High Grade Multipurpose Use"との記載あり。縁の下側には赤いパワーランプのある紫色の四角がある。
  • 本体右下、セガのロゴの左側に白い文字で"Mega Drive"の表記がある。
  • リセットボタンとジョイパッドのスタートボタンは青。
  • 後期に販売したものは国内専用ではなくアジアNTSC版になっている。

PAL圏

PAL版のオリジナル
2種類のコントローラー: 3ボタン(上)と6ボタン(下)
  • 50HzのPALに変更。
  • 英語設定。
  • 日本語版タイトルはカートリッジの形状が異なるためプレイできない。
  • RFモジュレーターあり
  • AVポートの仕様は日本版とほぼ同じ。
  • カートリッジロック無し。
  • カートリッジ挿入口の後ろに"High Definition Graphics · Stereo Sound"の表記あり(初期モデルのみ)。
  • リセットボタンとジョイパッドのスタートボタンは白。
  • フランス版は専用のSCARTコネコタ仕様となっている。
  • 型番が1600-XXは拡張ポートあり、1601-XXは拡張ポートなし

ブラジル

  • 60HzのPALに変更。
  • 英語設定。
  • リージョンロックがあるため日本語版およびヨーロッパ版のゲームはプレイできない。なお、プレイできるようにするアダプターが販売されていた。
  • カートリッジロック無し。
  • 玩具メーカーのTectoyが製造販売。
  • 初期モデルのみ、カートリッジ挿入口の後ろに"High Definition Graphics · Stereo Sound"の表記あり。
  • リセットボタンとジョイパッドのスタートボタンは白。
  • 後期版はMEGA DRIVE IIの名称で発売されており、ロゴ以外はMD1と同じである。

アジア

アジア向けPAL版のメガドライブ

このコンソールはアジア内のアジア圏外領地での利用を主として発売された。箱が同一なために日本版とよく混同された。

  • PAL-IとPAL-Dのバージョンが存在。
  • 見た目はアジアNTSCと同じで、スロットの円周部の文字が削除された物も同様に存在。
  • ゲームソフトのパッケージやラベルはヨーロッパ版と同じ。カートリッジの形状は日本版と同じ。
  • NTSC版とPAL版のソフトは外箱に張られているシールで判断できる。

Sega Genesis(北米)

  • ヘッドフォンジャックあり。
  • A/V出力端子。
  • 初期モデルのみ9-pin拡張端子搭載。
  • リセットボタンとスタートボタンは白くなっている。
  • カートリッジスロットの下に白文字で"Sega Genesis"の表記。
  • モデルナンバーMK-1601は日本で製造された。後に台湾で廉価版が製造された。

Samsung Super Gam*Boy(수퍼겜보이、韓国)

セガ・メガドライブ2

日本

日本版メガドライブ2
  • 四角型新筐体
  • ヘッドフォンジャックなし。
  • 映像とステレオ音声を出力できるミニDin9ピンのマルチ出力ポート
  • カートリッジポートに赤いフタ
  • カートリッジスロットの後ろに"High Grade Multi Purpose Intelligent Terminal"の表記。
  • 6ボタンコントローラー同梱
  • 電源ランプ無し
  • 実際はアジアNTSC版である。

PAL圏

PAL版メガドライブII
  • 四角型新筐体
  • ヘッドフォンジャックなし
  • 映像とステレオ音声を出力できるミニDin9ピンのマルチAV出力ポート
  • 押しボタン式電源ボタン
  • 小型電源端子と分離型ACアダプタ
  • RFモジュレータ無し
  • 電源ボタンとリセットボタンの間に赤い電源LEDランプ搭載。
  • 自動RFスイッチボックス付属。
  • モデルナンバーはMK-1631-50

ブラジル

メガドライブIIの名称を初代メガドライブで使っていたため、MEGA DRIVE IIIの名称で発売された。

  • Tec Toyが製造販売。
  • SEGA CD、Mega 32Xとの接続できるバージョンとSEGA CD、Mega 32Xとの拡張端子やSVPチップを装備した「バーチャレーシング」との接続機能を全て取り外したバージョンがそれぞれ発売された。
  • SUPER MEGA DRIVE III(10/30 SUPER JOGOS)といったソフトの内蔵されたバリエーションがあった。

アジア

  • 緑色の英語表記の箱で発売された、日本版と見た目は同じPAL版が存在。
  • 日本版と箱まで非常に良く似たPAL版も存在する。

Sega Genesis(北米第2弾モデル)

Sega Genesis (セカンドモデル) スーパー32Xを接続するための電磁シールド板が付いている。(日本国内の本体では不要。)

公式名は"Genesis 2"ではない。

  • 四角型新筐体
  • ヘッドフォンジャックなし
  • 映像とサウンドを出力できる独自規格のマルチAV出力ポート
  • 電源ボタンとリセットボタンの間に赤い電源LEDランプ搭載。
  • カートリッジスロット上部に四角い"Genesis"のロゴ。
  • モデルナンバーはMK-1631

Samsung Super Aladdin Boy(수퍼알라딘보이からの翻字 韓国)

  • 公式にライセンスされたセガ・メガドライブ2の韓国版で、サムスン電子より販売。電源ボタンとリセットボタンは欧州版やジェネシスモデル2と同じようになっている。(それぞれの色は日本のメガドライブ2と同じ。)また、カートリッジスロット近くの表記が韓国語になってる。

Sega Genesis 3(北米)

Sega Genesis 3 カートリッジはサイズ比較のための参考

1997年に廉価版として発表され、マジェスコ・エンターテインメントが製造した。コストダウンのために拡張ポート及びその関連回路が削除されたため、メガCDスーパー32XPower Base Converterバーチャレーシング と互換性がなかった。またメモリコントローラーの不具合を修正した結果、この不具合を利用したDisney's Gargoylesのような一部のゲームとも互換性がなかった。Genesis 3は1998年に北米でのみ販売された。当初の小売価格は50ドルで、後に19ドル.99まで値下がりした。

  • 小型の四角形
  • 拡張ポート無し
  • ヘッドフォンジャック無し
  • 電源ランプはないが、電源スイッチの裏に赤い印があり、電源を入れると現れるようになっている。
  • 映像と音声のマルチ出力ポートを搭載。Genesis 2のステレオA/Vケーブルとの互換性を保つためピン配列を合わせたにもかかわらずステレオサウンド端子の互換性はなかった[1]
  • Sega CD、Genesis 32X、Power Base Converterとの互換性はない。
  • カートリッジスロット下部に"Sega Genesis 3"の表記
  • モデルナンバーはMK-1641。
  • チートツールGame Genieは利用不可。
  • カートリッジ形状が日本版と同じであるため日本版のソフトを自由に挿入できる。ソフト的には元々ロックをかけていなかったため、コンバーターを使ったり改造したりすることなく日本版のソフトをプレイできた。

Tectoy Super Mega Drive 3(ブラジル)

ブラジルでTecToyが販売。

  • 全てのモデルがメガアダプタ系統の旧互換周辺機器に非対応。
  • 43,60,71,81といった内蔵ソフトの異なる様々なバリエーションがあった。
  • SUPER MEGA DRIVE 3の最終バージョンの81 SUPER JOGOSはカートリッジスロットが無い。

Tectoy Mega Drive 3 with 86 games

ブラジルでTecToyが販売していたメガドライブで、デザインが一新されており、カートリッジスロットがなく86本のゲームが内蔵されている。コントローラーは楕円形でボタンは3つのみ。垂直に立てられるようにするプラスチックのスタンドが付属する。このコンソールはオリジナルのセガのハードから拡張されており、携帯電話と接続できるオリジナルゲームとしてエレクトロニック・アーツが開発した6つのゲーム(FIFA 08 Need for Speed: ProStreet ザ・シムズ2 シムシティ など)が内蔵されている。

Tectoy Mega Drive 4

2009年8月にTec Toyが発売したニューバージョンでデザインが大幅に見直された。コントローラーはボタン毎に色の異なる6ボタン、新しいギターコントローラーも付属する。カートリッジスロットが無く、ソニック3、ゴールデンアックス、獣王記、The Sims 2など87本のゲームが内蔵されている。そしてギターコントローラーでプレイするGuitar Heroの移植版であるGuitar Idolが新作として含まれている[2]

メガドライブの派生ハード

ワンダーメガ/X'eye

ワンダーメガ

日本ビクター(現・JVCケンウッド)から販売されていたメガドライブとメガCDの一体型。日本ではワンダーメガ(Wondermega)、北米ではワンダーメガ2がX'eyeの名称で発売。欧州、南米では未発売。

  • サウンド機能の改善
  • MIDIポート
  • 2チャンネルマイク入力
  • S端子標準搭載。
  • 初代ワンダーメガはSEGAが自社でも販売していた。
  • フリッキー Pyramidが遊べるGame GardenというCDが付属。CDプレーヤーはCD-Gを再生できる。
  • Compton's Interactive Encyclopedia(コンプトンのインタラクティブ百科事典)Prize FighterCD+Gのカラオケが付属するバージョンもあった。
  • 日本ではCore Designが開発したWonder Dog というゲームが付属した。
  • MIDI機器に接続して楽曲を作成できる周辺機器"Wonder CD"に対応。
  • 楽曲の作成やキーボード演奏の練習が出来る"Piano Player"という鍵盤機器に対応。

ワンダーメガ2

  • ワンダーメガMG-2(5,9800円)では丸く柔らかい感じにデザインが改められた。MIDIポートなど一部の拡張機能が削除され、ジョイパッドは赤外線による無線タイプになった。
  • スーパー32Xと接続する場合、日本ビクターにてワンダーメガ本体の蓋を取り換える改造の必要があった、またスーパー32X自体にも改造が必要。
  • X'eyeはコントローラーが有線になったのでワンダーメガMG-2のフロント部分にコントローラ接続端子が装備されている。
  • ワンダーメガに引き続きS端子出力がある。X'eyeにも存在するが後期型になると廃止されている。

セガ・マルチメガ/CDX

Sega Multi Mega (1994)
マルチメガ メイン基板

ポータブルCDプレーヤーとしても使えるメガドライブ(Genesis)とメガCD(Sega CD)の一体型ゲーム機。南米ではセガ・マルチメガ(Multi Mega CDX)、北米ではSega CDXの名称。イギリスでは350ドルで販売された。

  • ポータブルCDプレーヤーとして利用可能。CDの制御ボタンはコンソールの前面に配置。バックライト付きLCDに曲番号が表示される。ステレオに接続するための出力端子がある。
  • ゲームのプレイにはACアダプタが必須だが、CDプレーヤーとして使う場合は単三電池2本で動作可能。
  • 南米ではTectoyから発売された。日本国内ではリンガフォンの教材「LINGUAPHONE EDUCATION GEAR」としてセガが提供していたものに、一般販売はされなかった。
  • スーパー32Xを無改造のままで装着可能。

メガジェット

日本航空の航空客室内でメガドライブのゲームを遊べるサービス用に開発された。画面や電源は搭載されておらず、客席の前に配置されている小さなモニタを使ってゲームを遊ぶ。本体は左側に方向キー、右側に6ボタンが配置され、ゲームコントローラーのような形をしていた。

家庭用版は1994年 3月10日にUS123ドルで販売された。モノラルサウンド出力ケーブルとACアダプタが同梱されている以外はJAL版と同じである。その他の追加や改善はなかった。また、アルパインから車載用にACアダプタではなくシガーソケットタイプのアダプタを付属させた亜種も販売された。

ノーマッド

詳細は「ノーマッド (ゲーム機)」を参照
Sega Genesis Nomad

1995年10月にセガが北米用として販売。3.25インチのLCDディスプレイを搭載し、本体背面に添付できるバッテリーパック、6本の単三電池バッテリーパックを電源として用い、単体でポータブルゲーム機として使用可能。また、本体上部にA/V出力プラグがあり、据え置き型と同じようにテレビに接続してゲームをプレイできる。TVに接続している間もノーマッド本体のディスプレイを利用できる。本体のパッドは1プレイヤーが操作する。2プレイヤー用のコントローラーを接続するためのポートが本体下部にある。

32XとメガCD、GenesisでマスターシステムのゲームをプレイするためのPower Base Converterは利用できない。バッテリー寿命も大きな問題で、6本の単三電池が2時間で消耗した。

パイオニアレーザーアクティブ用メガドライブモジュール

詳細は「レーザーアクティブ」を参照

パイオニアおよびNECホームエレクトロニクスレーザーディスクプレイヤー「レーザーアクティブ(LaserActive)」(型番:CLD-A100)に接続して使用する。単体での使用は出来ない。

レーザーアクティブに接続する事で、メガドライブ用やメガCD用のゲームのほか、専用に作られたメガLD用ゲームをプレイできる。コントローラーはメガドライブ用のほか、PCエンジン用の物も使用可能。なお、逆に、レーザーアクティブ用PCエンジンモジュールにメガドライブ用コントローラーを使う事も出来る。

レーザーディスクはこれまでのゲーム機に比べて何倍もの膨大な記憶容量を持ち、テレビ放送並みのフルモーションビデオやサラウンドサウンドを記録でき、近年のDVD-ROMを搭載したゲーム機では珍しくも何ともなくなってしまったが、当時はLDROM2、メガLD用ゲームソフトに次世代のゲーム機を感じさせられた。

テラドライブ

詳細は「テラドライブ」を参照

テラドライブIBMが製造した80286を搭載するPCであり、メガドライブが統合されていた。日本でのみ販売。148,000円から248,000円までの3つのモデルが販売された。HDDを搭載していたのはハイエンドモデルのみ。メガドライブが出力する15 kHzのRGBとPCが出力する31kHzのVGAの両方の信号に対応できる別売りの専用モニタがあった。またTVに接続するためのビデオケーブル(コンポジット端子およびRCAステレオサウンド)を接続できた。メガドライブはPCを利用中でも平行して使用可能であり、Puzzle Constructionで見られるように、メガドライブとPCはお互いに通信可能だった。これによりメガドライブのソフトをPCのRAMから起動することができた。

テラドライブのテラは、メガドライブとテラ(1テラ=1メガ*1メガ)を掛け合わせたかばん語である。

アムストラッド・メガPC

メガPC

Mega PCアムストラッドがセガのライセンスを受けて開発したメガドライブとPC/AT互換機を統合したシステムである。メガPCはテラドライブとコンセプト的に近いが、全く無関係のプロジェクトである。

  • PC側は25MHzで動作するIntel i386SXを搭載。1MBのRAMと40MBのHDDを搭載。
  • 1992-1993年頃にヨーロッパとオーストラリアで発売。
  • クリーム色で、メガドライブモードとPCモードを切り替えるためのスライドカバーが前面にある。
  • メガドライブの映像と音声はVGAコネクタからのみ出力可能で、15 kHzと31 kHzの両方に対応したモニタに出力される。
  • 電源を投入している間、PC側は常に稼働状態になるが、ビデオ出力が1つしかないためメガドライブ側はPCソフトと同時に利用できない。
  • メガCDはアムストラッドのみが販売していた専用のコネクタを使うことにより利用可能。
  • メガドライブのハードウェアの大半は1枚の8bit ISAカードに搭載されている。このカードにはAdLib互換のサウンド機能も搭載されていた。
  • メガプラスはメガPCの上位機種。33MHzで動作するIntel i486と4MBのRAMを搭載。
  • メガPCはアダプタなしで日本やアメリカといった輸入盤のカートリッジをプレイできる。

アイワ・CSD-GM1

筐体はCD ラジオとメガドライブ機能を持つドックの2つのコンポーネントで構成される。背面でケーブルを接続する。CD再生機能とゲーム機能との同時使用はできない。

HEARTBEAT・PERSONAL TRAINER

専用の周辺機器とそれに対応したOutback Joeyというソフトを同梱したGENESIS互換機。他に無い形状をしており、専用周辺機器が使える以外は通常のGENESISと同じ仕様である。但し拡張ポートは削除されている。

Mega-Tech

Sega Mega-Tech は任天堂のPlayChoice-10のようなアーケード筐体で、8本のメガドライブまたはマスターシステムのゲームを搭載。ゲームは交換可能。

  • サンダーフォース II、獣王記、テトリス、北斗の拳、スペースハリアー II、ゴールデンアックスといった当時のヒットタイトルと共に1989年にリリース。
  • ゲームはいつでも交換可能であり、ソニック・ザ・ヘッジホッグのようなタイトルが後に追加された。ゲームは家庭用とまったく同じものであり、裏技もすべて利用できた。
  • ゲームカートリッジのケースは日本版メガドライブと同じだが重量はやや重かった。銀色と赤色のラベルが貼られ、"Mega-Tech"とだけ印字されていた。セカンドモニターのための追加情報が含まれていたり、カートリッジの接続端子が長さやピンアサインなどで異なっているため、通常のメガドライブ/Genesisとは互換性がなかった。
  • 9インチの小さなセカンドモニターが筐体の上部に配置されている。各ゲームの操作説明が表示されるほか、コントロールパネルのボタンで他のゲームにいつでも変更できるようにするためにゲームのリストが表示される。
  • ユーザーはお金を投入すると一定時間ゲームをプレイできる。時間切れが近づくとスクリーンが緑色にフラッシュして時間延長のための追加料金が必要であることをユーザーに知らせる。

Mega Play

Sega Mega-Play もMega-Tech同様のアーケード機である。カートリッジスロットは4本のみであり、マスターシステムのゲームはプレイできない。カートリッジは日本版メガドライブに似ているが、家庭用のメガドライブやMega-Techとは互換性がない。

Radica GamesのLegends Sega Genesis

テレビに接続して楽しめるおもちゃのブランドであるPlay TVのラインナップ拡充を図っていた米国企業Radica Games Limitedによってメガドライブは復活した。これは往年のGenesisジョイパッドにビデオケーブルが生えており、直接TVに差し込んで様々なゲームをプレイできるという構成になっている。カートリッジスロットを追加できるような形で1つのチップにメガドライブを凝縮したモデルもある。2006年3月の時点で7つのモデルがある。

日本国内でも、このうち一部がメガドライブ プレイTV シリーズとして発売されている。 他国でも別メーカーから発売されているが、国内以上にラインナップがRadica社に追いついていない。 また、類似品として独自のパッド形状で内蔵ソフトに変更があるものや2人プレイ可能な製品も存在する。

メガドライブハンドヘルド

メガドライブハンドヘルドは20本のメガドラソフトを搭載した携帯ゲーム機である。2007年後半より、Blaze(ヨーロッパ)、TecToy(ブラジル)[3] 、AtGamesを初めとして、多くの会社から発売されている。

以下に示される20本の内蔵ソフトは全てセガから正式にライセンスされている。

本体のバージョンによっては『ザ・スーパー忍』や『ソニック・スピンボール』ではなく『ザ・スーパー忍II』や『リスター・ザ・シューティングスター』が搭載されている。

ゲームは4つのメニュー画面から起動する。いずれのゲームも拡張や特典のない素の状態で提供されている。マルチプレイヤーの選択肢が残されたままになっているゲームもあるが、遊ぶことができるのは一人だけである。

×ばつ2.0 cmのサイズ、重量は110g。2.5インチのカラーLCDを搭載し、ジョイパッドは3つボタン。3本の単四電池で動作しTV出力ケーブルも付属した。

メガドライブハンドヘルドは好意的に高く評価され[4] 、過去に販売されていたメガドライブのゲームをプレイできる携帯ゲーム機であるセガ・ノーマッドとは特に技術面で比較された。否定的な意見は内蔵ゲームの古さに関するものが大半だった[5]

ドイツのディスカウントストアなどでこれの亜種であるミレニアムメガドライブポータブルが販売されている。セーブ機能に対応していないため、収録タイトルの『ロックマンメガワールド』では致命的な問題が発生している[6]

FIRECORE ハードウェア

SEGA公認のエミュレーターで動作するメガドライブ/GENESISのハードウェア。互換性はあまり良くない。

FIRECOREポータブルプレーヤー

メガドライブハンドヘルドを6ボタンに変更したような見た目を持つ。やはり同じく20本の内蔵ソフトウェアを持つがSDカードスロットを搭載しており、そこに別売りのゲームデータ入りのカードを挿すことで内蔵していないゲームをプレイすることができる。当初は著作権保護データをダウンロード販売する予定だったが、現在に至るまで放置されている。ちなみに実際のところ保護されたデータでなくとも動作可能である。

  • Tectoy MD-Play
  • ATGAMES SEGA MEGA DRIVE FIRECORE PORTABLE PLAYER
  • H&B SEGA MEGA DRIVE SM-4000 SD

FIRECORE互換機

セガ が認可した新しいメガドライブベースの互換機として発売された。カートリッジをそのまま利用できる。権利取得元のATGAMESとBLAZEから発売。H&Bからもワイヤレスパッド版が登場している。GENESIS版はRetro-bitより発売。

  • ATGAMES SEGA MEGA DRIVE VIDEO GAME CONSOLE 音速雙打機
  • BLAZE SEGA MEGA DRIVE VIDEO GAME CONSOLE
  • retro-bit SEGA GENESIS FIRECORE CLASSIC CONSOLE

HYPERKIN GENESIS GEN CORE

見た目にかなり特徴があり、まるでソニックを模したようなデザインを採用している。カートリッジスロットを採用した据え置き機。

HYPERKIN GENESIS GEN MOBILE

PlayStation Portableに非常に良く似たデザインの携帯型Firecore互換機。NOMADより携帯性が高まり、液晶も綺麗になった。

その他

  • 中東の国にあるUniversalという名前の会社がメガドライブとMSXの両方のゲームをプレイできるMSXマシンをリリースしたと主張している。

非公認のクローン機

1990年代初頭から中期にかけてSuper Creationというメガドライブの非公認クローン機がアジア市場で販売されていた。セガのロゴが右下にない他は日本版メガドライブの初代機に似た形をしている。拡張ポートやステレオヘッドホンジャックがなく、ジョイパットのコネクタは純正のメガドライブと互換性がなかった。世界中のメガドライブソフトが動作するほか、リフレッシュレートチェックを無効化する改造が施されており、PAL形式の機械でありながら日本や米国のNTSC版ソフトが動作する。

  • スコーピオン16(Scorpion XVI)は日本版メガドライブを元にしている。本体右側にNTSCPALを選択するスイッチボックスがあり、世界中のメガドライブおよびGenesis用ソフトをプレイできる。一部のバージョンはいくつかのゲームを内蔵しており、ゲームカートリッジを壊して開ける必要があったが、他のゲームに交換できた。セガから公式なライセンスを受けていないが、今[いつ? ]でもイギリスの表通りで入手可能である。

参考文献

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