コンテンツにスキップ
Wikipedia

クラゲ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。60.44.79.36 (会話) による 2006年8月17日 (木) 07:08 (個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎基本的特徴 )であり、現在の版 とは大きく異なる場合があります。

60.44.79.36 (会話)による2006年8月17日 (木) 07:08時点の版 (→‎基本的特徴 )
? クラゲ

シーネットル(Chrysaora quinquecirrh)
分類
 : ヒドロ虫綱 Hydrozoa
 : 十文字クラゲ綱 Staurozoa
 : 箱虫綱 Cubozoa
 : 鉢虫綱 Scyphozoa

本文参照

クラゲ(水母、海月)は、刺胞動物門 ヒドロ虫綱十文字クラゲ綱箱虫綱鉢虫綱 に属する動物のうちクラゲ状になる種の総称。 クラゲは、体がゼラチン質で浮遊生活をしている。 広義にはクラゲ状の状態を言い、有櫛動物門(クシクラゲ)や、軟体動物門(ゾウクラゲ)にも、クラゲの名を持つ動物が存在する。特にクシクラゲは、以前は腔腸動物として刺胞動物と一緒にまとめられていた。

基本的特徴

クラゲは、通常は浮遊生活をする刺胞動物である。体はゼラチン質で柔らかく、透明。体全体は、多くのものでは傘のような形をしている。多くの場合,傘の下面の中心部に口がある。ヒドロクラゲでは傘から柄が伸びてその先に口があるものや,口の周囲に触手が発達するものもある。鉢クラゲの旗口クラゲ類,根口クラゲ類では,口の縁が長く伸びて口腕となる。根口クラゲでは口腕が複雑化して口は口腕の先端部に小さな吸口として開口するだけで,中央の口は閉じてしまうものもある。肛門はない。多くの種類では傘の縁に触手がある。また、ヒドロクラゲ類では触手の付け根に眼点を持つものがあるほか,傘の縁に平衡胞を持つものもある。箱虫類,鉢クラゲ類では,傘の縁に感覚器があるが,平衡胞のみの場合と,眼点を有する場合がある。箱虫類では非常に発達した眼を持つ。

十文字クラゲ綱のものは、構造的にはクラゲに近いので、クラゲと呼ばれるが、口の反対側に短い柄があって、これによって海藻などに付着して生活している。他にも、固着ではないまでも、海藻の表面を這うように生活するクラゲなどもある。形態的に大きく異なるのが管クラゲ類で、多数の個体が群体を形成し、全体では傘の形には似てもにつかないものが多々ある。巨大になるものでは、長さが10mを越えるようなものも知られる。

多くはプランクトンとして生活しており、基本的に雌雄異体である。触手にある刺胞には、獲物に注入するをもっている。これを用いて動物性の餌を採る。一部に共生藻を持つものがある。多くのクラゲでは、卵から幼生が生まれると、幼生は基質上に定着してポリプというイソギンチャクのようなものになる。新しいクラゲはポリプから出芽,変態,ストロビレーションなどによって生じる。ポリプは無性生殖によって増殖するので、これを無性世代、クラゲを有性世代と見なし、世代交代をおこなうものという場合がある。

ヒドロ虫綱のクラゲでは、ポリプがよく発達し、群体となるものがあり、その場合はクラゲは特に分化した生殖個虫から作られるものもある。全くポリプを形成しないクラゲもある。

また、前述のように、透明で不活発な寒天質の動物などは、他の分類群のものでもクラゲの名を持つ例が多々ある。代表的なものとしてはクシクラゲゾウクラゲクラゲダコなど、動物以外にもキクラゲツチクラゲ等の例がある。

人間との関わり

一部の種類(エチゼンクラゲやビゼンクラゲなど)を、食材にする。

海水浴などの際、クラゲに触れるとヒトも刺されることがある。クラゲの毒の人体への作用は、クラゲの種類によって非常に異なる。ほとんどのものではなにも感じないが、触れるとちくちくする程度のものから、激しい痛みを与えるもの、呼吸困難や肺水腫などの全身症状を引き起こすものまである。カツオノエボシハブクラゲなどは、場合によっては命に関わるとして非常に恐れられる。日本ではお盆過ぎに泳ぎに行くとクラゲにやられるとよく言われるが、主としてアンドンクラゲである。

他に、一部のクラゲが急に大発生することがある。漁網や工場の取水口に詰まるなどの被害を出す場合がある。

ミズクラゲの集団

分類

刺胞動物でクラゲの形であるものは、ヒドロ虫鋼、十文字クラゲ綱,箱虫綱,鉢虫鋼にまたがる。

ウィキメディア・コモンズには、クラゲ に関連するメディアがあります。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /