逃げるは恥だが役に立つ
逃げるは恥だが役に立つ Szégyen a futás, de hasznos. | |
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ジャンル | ラブコメ |
漫画 | |
作者 | 海野つなみ |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | Kiss |
レーベル | KC Kiss |
発表号 | 2012年12号 - 2013年6号 2013年6月号 - |
巻数 | 既刊8巻(2016年10月現在) |
ドラマ | |
演出 | 金子文紀、土井裕泰、石井康晴 |
制作 | TBS |
放送局 | TBS系列 |
放送期間 | 2016年 10月11日 - 12月20日(予定) |
話数 | 全11話(予定) |
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『逃げるは恥だが役に立つ』(にげるははじだがやくにたつ、Szégyen a futás, de hasznos.)は、海野つなみによる日本の漫画作品。『Kiss』(講談社)にて2012年22号より[1] [2] 連載され、同誌は2013年5月号より月刊誌となり、6月号より毎号連載されている。単行本は2016年10月現在既刊8巻[3] 。略称は「逃げ恥」(にげはじ)。
『回転銀河』以来の現代もので、契約結婚をテーマとしている。タイトルの「逃げるは恥だが役に立つ」は、ハンガリーのことわざ「Szégyen a futás, de hasznos.」で[4] 、「恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことが大切」の意。各話サブタイトルもことわざである[5] 。
2015年、第39回講談社漫画賞・少女部門受賞[6] 。2016年10月から同作を原作とするテレビドラマが開始された。
あらすじ
大学院を出ながらも就職難で派遣社員になった森山みくりは、いわゆる派遣切りに遭い、無職の身となってしまう。求職中の娘を見かねた父は、家事代行サービスを利用していた元部下・津崎平匡が折りよく代行の会社を替えようとしていたところを頼み込んで、週1回の仕事を取り付けてくる。
気難しい性格で、あまり他人に構われることを好まない津崎だったが、みくりとは適度な距離感を保って良好な関係を築く。だが、定年を機に田舎へ引っ越すという願望を両親が叶えることになり、現状を維持したいみくりは津崎に「就職としての結婚」を持ちかけ、その提案にメリットを感じた津崎は了承し、2人は契約結婚という道を選ぶ。
登場人物
- 森山 みくり(もりやま みくり)〔25〕
- 就職活動で内定が貰えず就職浪人の道を選び大学院へ進学するが、再び全滅。派遣社員となるも、派遣切りに遭う。求職中の娘を見かねた父に紹介され、父の元部下・津崎の家事代行サービスを請け負う。名前は「ミクリ」という植物に由来する。既婚者の兄の名も植物由来で「ちがや」という。
- 大学では心理学を学び、大学院で臨床心理士の資格を取得した。妄想癖が少々あり、自分の現状を「徹子の部屋」や「情熱大陸」風に妄想する。
- 津崎と「契約結婚」(事実婚)し、家事全般を請け負う「家政婦」になる。
- 現在の状況から「(今の生活を送る原因になった)昔の自分を殴りたい」と自嘲することがよくある。
- 津崎 平匡(つざき ひらまさ)〔36〕
- みくりの父の元部下。
- 家事代行を依頼していた以前の会社の従業員にゴミをあさられたり、大雑把過ぎたりし、嫌な思いをしたため、会社を替えようと検討していたところ、みくりの父に求職中のみくりをねじ込まれ、受け入れた。
- 高熱で苦しんでいた時に、みくりの細やかな気遣いと優しさに触れ、癒される。みくりと「契約結婚」し、みくりの「雇用主」となる。
- 風見 涼太(かざみ りょうた)〔27〕
- 津崎の同僚。結婚にメリットを感じられず、付き合っていた彼女と別れる。
- 土屋 百合(つちや ゆり)〔52〕
- みくりの母方の伯母。独身。化粧品会社勤務。みくりが幼い頃に「伯母さん」と呼んだらショックを受けたため、それ以来「百合ちゃん」と呼ばれている。みくりと仲が良いが、その兄の事が嫌いで彼を名前で呼ばない。
- 沼田(ぬまた)
- 津崎の同僚。ゲイの気があるような言動をする。
- 風見と共に新婚の津崎家を訪問した際、ゲリラ豪雨で電車が止まったため津崎家に一泊し、こっそり覗いた寝室がシングルベッドだったことから、津崎とみくりの関係を訝しむ。
書誌情報
- 海野つなみ 『逃げるは恥だが役に立つ』 講談社〈KC Kiss〉 既刊8巻[3] (2016年10月13日現在)
- 2013年06月13日発売、ISBN 978-4-06-340911-6
- 2013年10月11日発売、ISBN 978-4-06-340920-8
- 2014年02月13日発売、ISBN 978-4-06-340924-6
- 2014年10月10日発売、ISBN 978-4-06-340936-9
- 2015年04月13日発売、ISBN 978-4-06-340954-3
- 2015年10月13日発売、ISBN 978-4-06-340968-0
- 2016年06月13日発売、ISBN 978-4-06-340984-0
- 2016年10月13日発売、ISBN 978-4-06-340998-7
制作の背景
作者の海野つなみは過去の連載作品でネタのストックを一つずつ消化していたが、残っているネタが少なくなってきた。残っているネタは、ミツバチを擬人化した近未来SFファンタジーというものだった。それは、神様である人間が住む神殿に仕える蜜の一族の話で、内容が過激であったため、担当者と女性誌より青年誌向けだと話していた。普段の妄想で考えているネタを話している中で、契約結婚が話題に上がった。そして、なんとなく本作の制作に至った。海野にとって現代ものは、2009年まで連載していた『回転銀河』以来だが、それは『Kiss』本誌ではなく、増刊での不定期連載であり、20代以上が読者層の『Kiss』で正統派な現代ものを連載するのは、『デイジー・ラック』以来、12年ぶりである[7] 。
海野は単行本3巻のあとがきに「演劇でいうエチュード(即興劇)みたいな感じで描いているので、先のことはよくわかりません」と書いている。いつもは最後までプロットを練ってから連載を始める為、そういった連載の仕方は作者にとって初の試みである。海野曰く、それは、ラストを考えないで連載を始めたら最初の4話で終わりになり、山場のエピソードを描くことが出来なかった『デイジー・ラック』のトラウマが原因である[8] 。
テレビドラマ
注意の要約:PJ:PROGRAMの取り決めにより、一社提供番組ではないため、番組スポンサーにかかる具体的記述は避けてください。詳細はノートを参照してください。
逃げるは恥だが役に立つ We married as a job ! | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 海野つなみ |
脚本 | 野木亜紀子 |
演出 |
金子文紀 土井裕泰 石井康晴 |
出演者 |
新垣結衣 星野源 大谷亮平 古田新太 石田ゆり子 藤井隆 真野恵里菜 |
オープニング |
チャラン・ポ・ランタン 「進め、たまに逃げても」 |
エンディング | 星野源「恋」 |
製作 | |
プロデューサー |
那須田淳 峠田浩 宮崎真佐子 |
制作 | TBS |
放送 | |
放送国・地域 | 日本の旗 日本 |
放送期間 | 2016年 10月11日 - 12月20日(予定) |
放送時間 | 火曜 22:00 - 22:54 |
放送枠 | 火曜ドラマ (TBS) |
放送分 | 54分 |
回数 | 11 |
公式サイト | |
特記事項: 初回、第10回、最終回は15分拡大(22:00 - 23:09)。 第8話は「明治安田生命2016サッカーJリーグ チャンピオンシップ・決勝第1戦)」(19:00 - 21:20)中継のため、23分繰り下げ(22:23 - 23:17)。 | |
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2016年 10月11日からTBS系「火曜ドラマ」枠において新垣結衣の主演で放送[9] [10] 。
キャスト
主要人物
- 森山 みくり〈25→26〉
- 演 - 新垣結衣
- 1990年 9月8日生まれ[12] 。真面目で頑張り屋な性格。家事全般が得意なのは掃除のパートで働いていた母譲りのところがある。
- 津崎 平匡〈35〉
- 演 - 星野源 [13] [14]
- 1980年11月9日生まれ。[15] 。 IT企業「3Iシステムソリューション」に勤務。山口出身。京都大学卒業[16] 。本人曰く「プロの独身」。人付き合いが得意でなく一人でいるのが気楽な性格だが、みくりの距離感をわきまえた態度と仕事ぶりを認めている。
- 風見 涼太〈32〉
- 演 - 大谷亮平(中学時代:青木綾平)
- 津崎の後輩。自分の時間を大切にする性格のため、結婚には否定的。みくりからは「自分の時間だけでなく、相手の過ごす時間もしっかり考えられるタイプ」と言われている[17] 。
- 土屋 百合〈49〉
- 演 - 石田ゆり子
- みくりの伯母で桜の姉。通称「百合ちゃん」。外資系の化粧品会社「ゴダールジャパン」に勤務。20歳位の頃、幼い頃のちがやに「一生結婚出来ない」と言われ、現在に至るまでずっと独身のキャリアウーマン[18] 。
- 沼田 頼綱
- 演 - 古田新太
- IT企業「3Iシステムソリューション」に勤務(津崎の上司)。百合とは飲み仲間。クックパッドでは「ハートフル坊主」という名前でレシピを投稿している料理上手。地獄耳。
3Iシステムソリューションズ
- 日野 秀司〈40〉
- 演 - 藤井隆
- 津崎の同僚。明るく常識的な性格で妻子持ちであり、休日には家族サービスを欠かさない2人の子どもを持つ父。
ゴタールジャパン
- 梅原 ナツキ
- 演 - 成田凌
- 百合の部下。同僚の柚とは犬猿の仲であったが、彼女が帰国子女であり、更にそれを言い訳にせず仕事に取り組んでいることを知って彼女を認めるようになった。
- 堀内 柚
- 演 - 山賀琴子
- 百合の部下。恋に仕事に一生懸命で若いうちにたくさんの男と付き合いたいと思っているイマドキ女子。第7話で帰国子女であることが判明した。
みくりの家族
- 森山 栃男
- 演 - 宇梶剛士
- みくりの父。定年退職し現在は妻・桜と一緒に館山の古民家に住んでいる。
- 森山 桜
- 演 - 富田靖子
- みくりの母。百合の妹。23歳の時にみくりを産んだ。
- 森山 ちがや
- 演 - 細田善彦(第2・8話)
- みくりの兄。妹と違い、言動に配慮がない。
- 森山 葵
- 演 - 高山侑子(第2・8話)
- みくりの義姉(ちがやの妻)。
平匡の家族
その他
- 田中 安恵
- 演 - 真野恵里菜
- みくりの親友。元ヤンキーで一児の母。愛称は「やっさん」。
- 山さん
- 演 - 古舘寛治
- 沼田の行きつけのバーのマスター。
- 竹中 道彦
- 演 - 高橋洋
- 渡辺 一馬
- 演 - 葉山奨之
- 星 怜二
- 演 ‐ 清水優
- 茉菜
- 演 - 古畑星夏
- 田島 良彦
- 演 ‐ 岡田浩暉(第3・4・9・10話)
- ゴタールジャパンの取引先(百合の大学時代のゼミの同期)。イケメン。
- 里中 仁美
- 演 ‐ 中島ひろ子(第6・9話)
- 「ゴタールジャパン」のコンプライアンス部所属の社員(百合の同期)。既婚者。
- 仲居さん
- 演 - 宍戸美和公(第6話)
- みくりと平匡が泊まった修善寺温泉の旅館の仲居。
- 旅館のフロントマン
- 演 - 高崎二郎(第6話)
- みくりと平匡が泊まった修善寺温泉の旅館のフロント。
- カヲル
- 演 - 小柳友(第6話)
- みくりが高校時代につきあっていた元彼。
- リリカ
- 演 - 美沙玲奈(第6話)
- カヲルの現在の彼女。
- 田中 多恵子
- 演 ‐ 小貫加恵(第7話)
- 安恵の祖母(八百屋「八百安」経営)。
- 神原
- 演 ‐ 横田栄司(第8・9話)
- 「3Iシステムソリューションズ」社長。
- 五十嵐 杏奈
- 演 - 内田理央(第9・10話)
- 津崎が勤める会社の取引先で働いているOL。
- 加茂中
- 演 ‐ 橋爪淳(第9話)
- 「ゴダールジャパン」首都圏本部長。
- 重森部長
- 演 ‐ 日向丈(第9話)
- 加茂中の部下。
スタッフ
- 原作 - 海野つなみ(講談社『Kiss』掲載)
- 脚本 - 野木亜紀子
- エンディング振付 - MIKIKO(ELEVENPLAY)
- プロデューサー - 那須田淳、峠田浩、宮崎真佐子
- 演出 - 金子文紀、土井裕泰、石井康晴
- 音楽 - 末廣健一郎、MAYUKO
- オープニングテーマ - チャラン・ポ・ランタン「進め、たまに逃げても」(avex trax)[19]
- 主題歌 - 星野源「恋」(スピードスターレコーズ(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)[20] )
- 特別協力 - 横浜市、JR東日本リテールネット、クックパッド株式会社
- 製作著作 - TBS
放送日程
各話 | 放送日 | サブタイトル[21] | 演出 | 視聴率[22] | 備考 | |
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第1話 | 10月11日 | プロの独身男と秘密の契約結婚 | 金子文紀 | 10.2%[23] | 15分拡大 | |
第2話 | 10月18日 | 秘密の契約結婚!波乱の両家顔合わせ | 12.1%[24] | |||
第3話 | 10月25日 | 一番好きです!契約妻の突然の告白 | 土井裕泰 | 12.5%[25] | ||
第4話 | 11月01日 | 私、恋人を作ろうと思います! | 13.0%[26] | |||
第5話 | 11月08日 | ハグの日始めました! | 石井康晴 | 13.3%[27] | ||
第6話 | 11月15日 | 温泉一泊旅行にまつわるエトセトラ | 金子文紀 | 13.6%[28] | ||
第7話 | 11月22日 | あのキスのあとさき | 13.6%[29] | |||
第8話 | 11月29日 | 離婚と実家と運命の相手 | 石井康晴 | 16.1%[30] | 23分繰り下げ | |
第9話 | 12月06日 | あの人に好きだよと言われる3日前 | 金子文紀 | 16.9%[31] | ||
第10話 | 12月13日 | 恋愛レボリューション2016 | 15分拡大 | |||
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム) |
製作
脚本は、『図書館戦争』『重版出来!』など原作ものの実写化に定評がある野木亜紀子 [32] [33] 。野木と主演の新垣がタッグを組むのは『空飛ぶ広報室』、『掟上今日子の備忘録』に続いて3作目[34] 。プロデューサーの峠田浩によると、以前手掛けた『コウノドリ』と同様、分かりやすいテーマ、一言でくくれるドラマを目指して制作された。ただ狭まった見方をされる恐れがある為、異質な言葉を組み合わせた「社会派ラブコメディ」というコピーを付けた。ドラマの根本にあるのは原作同様、仕事でも人間関係でも「誰かに必要とされたい」という今の若者たちの切実な気持ちである[35] 。
配役
那須田淳プロデューサーは主人公の森山みくり役に新垣を起用した理由について、「抜群のコメディセンス」と「演技力」を挙げている。原作を読み進めている内から新垣がみくり役に相応しいと考えており、新垣が持ち前の明るさとコメディエンヌぶりで、たくさんの笑いと共感、勇気と元気を届けてくれる次の展開が待ち遠しくなる楽しいドラマにしてくれるという期待を込めて、起用した。また、原作者の海野つなみももし漫画が実写化した場合に主人公は誰が良いかと友人たちと妄想する中で、「みくりちゃんは新垣結衣ちゃんとかどう?」「ガッキーがやってくれるなら百点でしょ!」と話していたため、本当に新垣に決まったときはとても嬉しかったという[36] [37] 。新垣はドラマ出演の依頼を受けて、原作漫画を読んだとき、契約結婚という今までになかった話にスポットを当てている点や就職難や働く女性が結婚できない現状など現代問題を取り上げている点が面白く感じた[38] 。津崎平匡役には、今作がラブコメディ初挑戦となる星野が起用された。星野に出演依頼がきたのは2015年 冬頃、『コウノドリ』の撮影が終了したときで同ドラマの那須田プロデューサーと峠田浩プロヂューサーに声をかけられた[39] 。峠田プロデューサーは星野を起用した理由について、「津崎の真面目でウブで不器用だけど、かわいらしさも同居している絶妙な空気を出していただけるのは星野さんしかいない」と説明している[40] [41] 。
津崎の後輩の風見涼太役には、韓国で俳優として活動してきた大谷亮平が抜擢された。大谷にとって日本の連続テレビドラマのレギュラー出演はこれが初であった。風見は一見飄々としていて、何を考えているか分からないが、内にはしっかりとした芯を持っているという難しい役どころである。様々な俳優が候補に挙がる中で、視聴者に出来る限り先入観を持たずニュートラルな形で見て入り込んで欲しいという思いが制作陣にあった。そんな時に、プロデューサー陣は大谷と会った。第一印象は「かっこいい」であったが、大谷の自然な振る舞いや柔らかな内面に魅力を感じ、風見の持つ独特の空気を表現できるのではないかと考え、大谷の起用を決めた[42] 。みくりと津崎の仲を詮索するゲイの沼田頼綱役に古田新太が起用された。沼田は原作でも人気のあるキャラクターで、それぞれの登場人物を引き立たせるスパイスや潤滑油の役割を果たしている。ムードメーカーでありながら、一方ですごく繊細な一面を持っており、峠田プロヂューサーは、その複雑怪奇な沼田を誰が演じられるのか不安に思っていたが、古田が決まったと聞き、頭の中で自然と生き生きとした沼田が浮かび、その心配が全くなくなったという[42] 。みくりの叔母でキャリアウーマンの土屋百合役には、石田ゆり子が起用された。峠田プロデューサーの話によれば、原作で大人の女性の一面と少女のような一面を持つ土屋を読んでいるとき、自然と石田が思い浮かんだという[42] 。
その他、津崎の同僚・日野秀司役に藤井隆、みくりの父親の森山栃男役に宇梶剛士、みくりの母親の森山桜役に富田靖子、みくりの親友で元ヤンキーの田中安恵役に真野恵里菜、百合の会社の部下の梅原ナツキ役に成田凌、堀内柚役に「ミス・オブ・ミス・キャンパス2016」で、今回がドラマデビューとなる山賀琴子が配役された[42] [43] 。
音楽
音楽は、末廣健一郎とMAYUKOが共同で担当。オープニングテーマは、姉妹ユニットチャラン・ポ・ランタンの曲「進め、たまに逃げても」が起用された。「ファンタジーのような手探り感のある、そんな世界観を引っ張っていくオープニングテーマ」として、彼女らに依頼された[44] 。曲はドラマの台本と原作の漫画を読んだ2人が、ドラマの為に書き下ろしたもので、主人公・森山みくりの思いを歌った応援ソングに仕上がっている[45] [46] 。主題歌には、津崎平匡役を演じる星野が歌う「恋」が起用された。峠田浩プロヂューサーは「2人(みくりと津崎)の恋が深まったり、すれ違ったり、そんなムズムズする気持ちを明るくも切なく表現してくれるのはアーティスト星野源」だと俳優として星野をキャスティングした時から感じており主題歌も依頼した。星野の話によると、「恋」は「踊りたくてムズムズする、生活を基にしたラブソング」である。星野はこの曲を「新しい夫婦を形作る世界中の人たちへ捧げます。」と語っている[40] 。なお、「恋」はオリコンチャートで最高2位[47] 、Billboard JAPAN Hot 100では2週連続首位[48] を獲得した。
コラボレーション
- クックパッドにおいて「逃げ恥@TBSのキッチン」のアカウントで公式サイトが開設されており、ドラマでみくりが作った料理レシピを紹介している[49] 。
パロディ・オマージュ
話数 | 場面 | パロディ・オマージュ |
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第1話 | みくりの妄想 | 毎日放送制作・TBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』[50] |
NHK総合ドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』 | ||
百合の台詞 | 米ABC/TBS配給ホームコメディ「奥様は魔女」 | |
第2話 | みくりの妄想 | TBS系報道番組『NEWS23』のコーナー「異論!反論!OBJECTION」。同番組に実際に出演しているTBSアナウンサーの駒田健吾、皆川玲奈、宇内梨沙が出演。 |
第3話 | みくりの妄想 | 朝日放送制作・テレビ朝日系ドキュメンタリー番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』[50] |
TBS系報道番組『NEWS23』 | ||
みくりの台詞 | アニメ作品『アルプスの少女ハイジ』 | |
次回予告 | アニメ作品『サザエさん』[50] | |
第4話 | みくりの妄想 | チアリーダーのコスプレ |
毎日放送制作・TBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』 | ||
NHK Eテレ『Eテレ 2355』[50] | ||
『新世紀エヴァンゲリオン』。みくりの元恋人の名前が「シンジ」であることから。次回予告も同アニメのそれのパロディ[50] 。 | ||
第5話 | みくりの妄想 | 政見放送、選挙特別番組。「家事労働党所属恋人候補」として出馬、選挙ポスターのキャッチフレーズは『小賢しい女の恋人革命』『みくりが変える。平匡が変わる」。2016年アメリカ合衆国大統領選挙開票日に合わせたパロディ[51] 。 |
第6話 | 副題 | PUFFY「渚にまつわるエトセトラ」 |
みくりと平匡の妄想 | 林修と東進ハイスクール、『3年B組金八先生』 | |
旅行シーン | JR東海のキャンペーン「そうだ 京都、行こう。」 | |
みくりの妄想 | みくりが着ていたセーラー服はTBS系テレビドラマ『パパとムスメの7日間』で新垣が着ていたものと同じ[52] 。 | |
電車のハート型つり革 | TBS系テレビドラマ『ごめんね青春!』。同ドラマの演出は本ドラマの金子文紀が担当[53] 。 | |
第7話 | みくりの妄想 | はとバスガイド。バス車体横のロゴは「JYUSHIMATSU BAS」となっている。 |
童話『マッチ売りの少女』 | ||
TBS系音楽番組『ザ・ベストテン』[54] 。同番組の実際のスタジオで収録され、実際に1位歌手がスタジオに訪れる際行われるくす玉割り[注 1] も再現された[55] 。 | ||
平匡の出勤シーン | フジテレビ系テレビドラマ『101回目のプロポーズ』。車に轢かれそうになる有名な場面のパロディ。 | |
第8話 | みくりの妄想 | スポーツ中継番組。みくりが「恋愛47kg級日本代表選手」として試合後にインタビューを受ける。インタビュアーはTBSアナウンサーの赤荻歩。 |
TBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』 | ||
みくり、桜(母)、葵(義姉)、安恵の妄想 | テレビ朝日系討論番組『朝まで生テレビ!』のパロディ「あくまで生テレビ!」。議論テーマは「激論!働く女性の育児問題」。 | |
平匡が走るシーン | 映画『箱入り息子の恋』。星野の主演映画で、本ドラマと同様、35歳の童貞役を演じている。 | |
第9話 | 副題 | 広末涼子「MajiでKoiする5秒前」 |
みくりと平匡の妄想 | テレビ東京系鑑定 バラエティ番組『開運!なんでも鑑定団』 | |
みくりの目撃シーン | テレビ朝日系ドラマ『家政婦は見た!』 | |
第10話 | 副題 | モーニング娘。「恋愛レボリューション21」 |
恋ダンス
エンディングで出演者らが主題歌「恋」のPVのダンスを踊っている。振り付けはPerfumeなどの振付師として有名なMIKIKOが担当している。物語の舞台となる星野が演じる津崎平匡の家を舞台に、新垣、星野、石田、大谷、古田が可愛らしい振りを次々披露している。特に可愛らしい動きの新垣に対し、星野は役柄とはギャップのある切れのある動きを披露している[56] 。11月27日には、藤井隆、真野恵里菜、成田凌、山賀琴子が踊る別バージョンが公式サイトで公開された[57] 。かつて自身のギャグやヒット曲『ナンダカンダ』などでダンスを見せていた藤井の切れのある動き、アイドルとして活動していた真野の安定的なダンスに注目が集まった[58] [59] 。
この通称「恋ダンス」は約1分ほどの長さだが、企画立ち上げから完成まで約3か月かかった。曲は主題歌の「恋」が使用されているが、峠田プロデューサーは曲作りに対して制約を付けたくなかったものの、星野には「踊れるようにイメージしています」と伝えていた。星野自身もそういうものをやりたいと考えており、制作陣と星野の思いが一致して企画は上手く運んだ[60] 。「恋ダンス」は初回放送前よりドラマの公式InstagramやYouTubeにてイントロ部分が公開され話題になっていたが、初回放送後には更に大きな反響を呼んだ。新垣の動きから、彼女のブレイクのきっかけとなったポッキーのCMを彷彿とさせる[56] という意見が聞かれた。2016年10月13日に期間限定で、エンディングで披露されている"恋ダンス"映像のフルバージョンが、TBSのYouTube公式チャンネルにて公開された。"恋ダンス"と第2話予告の動画は10月18日23:59の公開終了時に再生回数約609万回を記禄。TBS公式YouTubeチャンネルにおいて最高視聴回数となった。視聴者からの要望に応え、ドラマの第3話予告とともに"恋ダンス"がフルバージョンで再公開された[61] 。また、同ドラマを放送しているJNN系列各局も、自社のアナウンサーや出演者を起用し、「恋ダンス」を踊っている動画を放送したり、ネットに配信したりしている[62] [63] [64] [65] 。
ネット上では「恋ダンス」を踊る様子を撮影し、その動画(いわゆる「踊ってみた」動画)をYouTube、Twitter、Instagramなどに投稿するブームが起こった[66] 。エキサイトニュースのライターである小西りえこも、このブームは2014年のAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」のそれを思い起こさせると指摘している[67] 。有名人もこのブームに反応した。ドラマ出演者の山賀琴子は新バージョンが公開される前に、自身のInstagramに個人的にダンス動画を投稿[66] 。ダンスボーカルグループDa-iCEの工藤大輝と和田颯 [66] 、フェアリーズの野元空と林田真尋 [66] 、GEMの小栗かこと熊代珠琳 [68] はプロのパフォーマーならではの切れのある動きでダンスを再現[66] 。それとは対照的に、サバンナの高橋茂雄が千鳥のノブが振付の特徴は捉えているものの、完璧とは程遠いゆるいダンスを踊る動画を投稿した[69] 。その他、乃木坂46の井上小百合と堀未央奈 [70] 、元アイドリング!!!メンバーの菊地亜美と大川藍 [71] 、吉本新喜劇メンバー[72] などが披露した。投稿動画ではないが、アナウンサーの夏目三久も自身がメインを務める情報番組『あさチャン!』において、「恋ダンス」の人気を伝えるニュースの中で、踊りを披露[73] 。フィギュアスケートの羽生結弦がフィギュアスケートGPシリーズカナダ大会に出場した際、会場入りする時に人差し指を立てる「恋ダンス」の特徴的な振りをしながら移動し、その様子が同局のスポーツ番組『S☆1』で放送されると注目を集めた[74] 。その後、織田信成が羽生、田中刑事、宮原知子と恋ダンスを踊る動画を投稿した[75] 。一方で松本人志は「恋ダンス」とそのブームを「『マルモリ』のパクリ」[76] [77] と一蹴した。
TBS系 火曜ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
せいせいするほど、愛してる
(2016年7月12日 - 2016年9月20日) |
逃げるは恥だが役に立つ
(2016年10月11日 - 2016年12月20日〈予定〉) |
カルテット
(2017.1 -) (予定) |
2010年代前半 |
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2010年代後半 |
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2020年代前半 |
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関連項目 | |||||||||||
カテゴリ カテゴリ |
脚注
注釈
出典
- ^ "『逃げるは恥だが役に立つ』第1話". 海野つなみ*Information (2012年11月10日). 2013年8月10日閲覧。
- ^ "海野つなみ新連載「逃げるは恥だが役に立つ」Kissで開幕". コミックナタリー (2012年11月9日). 2013年8月10日閲覧。
- ^ a b "Kiss|逃げるは恥だが役に立つ|既刊コミック|講談社コミックプラス". 2016年10月13日閲覧。
- ^ 後書き 海野つなみ『逃げるは恥だが役に立つ』 第1巻 p.164 - p.165
- ^ "『逃げるは恥だが役に立つ』第2話". 海野つなみ*Information (2012年12月10日). 2013年8月10日閲覧。
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外部リンク
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