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青山学院大学

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青山学院大学(あおやまがくいんだいがく、英字表記:Aoyama Gakuin University, AGU)は日本の東京都 渋谷区に本部を置く4年制の私立 大学である。明治大学立教大学中央大学法政大学と共に、主に受験業界において、MARCHという枠でくくられ、全国的に知名度は高い。キリスト教 プロテスタントメソジスト派ミッションスクールであり、神学部を備えていたが、現在神学部は分離され、同じく分離された明治学院神学部とともに東京神学大学となっている。ミッションスクールという特質上、英語教育、教養教育、社会人教育に力を入れているといわれる。大学としては1949年学制改革以後に新制大学として発足したが、私立の教育機関としては130年(2004年現在)の歴史を持つ学校である。


なお、青山学院の初代日本人学長の本多庸一は明治学院の出身であり、その後も明治学院出身の学長が何人か就任するなど明治学院との関わりは深い。1944年から終戦までは関東学院とともに明治学院に吸収併合されており、併合当時の卒業生は青山学院のみならず明治学院の同窓会にも加入している。

青山学院というと一般には青山キャンパスをイメージする人が多い。実際受験生・入学生でもそうなのであるが、2003年まで新入生がまず入るのは厚木キャンパスであった。ここは青山から遠く離れた厚木というだけでなく、駅からも遠く離れバスで延々山を登っていかねば辿り着けないようなキャンパスであり、イメージでも青山キャンパスとはかけ離れたところであった。このようなキャンパスは青山学院に限らずどこの大学でもよく見られることであるが、青山学院の場合、特に青山キャンパスのイメージで選ぶ人間が多かったため、一転して不人気の原因となってしまった。これを解決するということもあり、厚木キャンパスを閉鎖し、物理的な距離はさほど変わっていないが駅前に位置する相模原キャンパスを開学した。

特徴と特色

教育方針と理念

青山学院教育方針

青山学院の教育は
キリスト教信仰にもとづく教育をめざし
神の前に真実に生き
真理を謙虚に追求し
愛と奉仕の精神をもって
すべての人と社会とに対する責任を
進んで果たす人間の形成を目的とする。

青山学院大学の理念

青山学院大学は、「青山学院教育方針」に立脚した、
神と人とに仕え社会に貢献する
「地の塩・世の光」としての教育研究共同体である。
本学は、地球規模の視野にもとづく正しい認識をもって
自ら問題を発見し解決する知恵と力を持つ人材を育成する。
それは、人類への奉仕をめざす自由で幅広い学問研究を通してなされる。
本学のすべての教員、職員、学生は、
相互の人格を尊重し、建学以来の伝統を重んじつつ、
おのおのの立場において、時代の要請に応えうる大学の創出に努める。

スクールモットー

「地の塩 世の光」

教養教育

幅広い教養教育(リベラル・アーツ)を施すのはミッションスクールの特徴のひとつといえるが、青山学院大学もまたそれに違わず、年次が上がるごとに専門教育の割合が高くなるとはいえ、4年間にわたる教養教育を提供し続けてきた。

また、青山学院大学では2003年度の相模原キャンパスの開学に伴い、ソフトウェア面での充実を狙い青山スタンダードという新たな全学教育プログラムを創始している。

社会人教育

夜間開講学部

青山学院大学では、大学創設後間もない時から一部の学部学科及び大学院 研究科において、昼夜開講制・夜間部(第二部)を開き、社会人学生の受け入れを行っている。 同時に社会人向けの入試制度も設けてあり、現在の第二部における社会人の割合は全体のおよそ20%程を占めている。平日の午後6時以降及び土曜日を中心に開講しており、夏季休暇期間内の集中講義も若干ながら開講している。

なお第二部は社会人学生の通学の利便性を図るため、全年次において青山キャンパスを就学キャンパスとしている。

公開講座

青山学院大学では、1990年以降、地域社会への貢献と一般人の素養を深めることを目的として各キャンパスで年に4〜5種の公開講座を実施している。これらの公開講座は週に一度、5週間にわたって行われ、事前の申し込みをしておけば無料で参加できるようになっている。内容は毎年度異なったものが行われるが、人文科学社会科学自然科学のそれぞれの分野において偏りなく開かれている。

学部教育

青山学院大学の学部教育は教養教育専門教育の二つに分けられる。教養教育については青山スタンダードの項を参照のこと。

文学部

青山学院大学創立時から存在し、領域の異なる人文科学系6学科を包括的に擁する、青山学院大学唯一の人文科学系学部である。学部の規模としては同大学最大だが、学科ごとの独立性は非常に高く、それぞれが独自の教育形態を有している。また、学科所属生全員に履修資格のある文学部共通科目を2,3,4年次に設けている。

学部の概要は以下のとおりである。(2004年現在)

教育学科

「教育学」の分野を5つの履修コースに分類し、幅広い専門知識を学んでいく。教職課程を履修すれば幼稚園小学校教諭の教職免許を取ることが可能な、教員養成系と教育科学系の要素を併せ持つ学科である。

  • 人間形成学
人間を形成する仕組みを様々な学問分野の観点から研究し、基礎教育学を学んでいく。
  • 比較教育文化・発達社会学
乳幼児期から老年期に渡るライフサイクルの各段階における諸問題を研究していく。
  • 学校教育学
学校における教育の特質を理解し、現在の公教育の課題を展望していく。
  • 臨床社会学
幼年期における発達現象について臨床教育学的な観点から探求し、家庭の教育と学校の教育の接合関係について学んでいく。
  • メディア・コミュニケーション学
文化や情報伝達を教育学として捉え、情報環境の教育的意味についての基礎を考察していく。

学科の概要は以下のとおりである。(2004年現在)

  • 学科専任教員 :教授14人、助教授8人、専任講師2人
  • 学年別学科定員:150人
  • 卒業用件単位 :124単位(半期科目は2単位、通年科目は4単位)
  • 取得可能資格 :しかく教職免許・幼稚園1種しかく教職免許・小学校1種しかく教職免許・中学校1種(国語・社会・英語)しかく教職免許・高等学校1種(国語・地理歴史・公民・英語)しかく司書教諭 しかく司書 しかく社会教育主事 しかく学芸員


英米文学科

青山学院創立当初からの130年に及ぶ伝統を有しており、同大学の中でも最も社会評価は高い。英文学、米文学、英語学、コミュニケーション学を学科の中心としているが、コース制はとっていない。英語の実用運用能力の養成にも力を入れており、英国オックスフォード大学での短期語学留学を学科独自に主催している。

  • 英語科目
Integrated Englishと呼ばれるレベル別プログラムにより、1,2年次に集中して英語を学ぶ20人前後のクラスを2年間継続して行う。
  • 英文学
英国人が書いた詩、小説、戯曲、評論などを通して英国社会の歴史や文化、社会、思想を学んでいく。
  • 米文学
文学を中心に総合的なアメリカ研究を行うことで専門知識と同時に国際社会に対応した感性と思考力を身につける。
  • 英語学
英語を通して"ことば"の本質と"ことば"と人間・社会・歴史・文化との関わりをを理解し、人間理解へつなげていく。
  • コミュニケーション学
単なる英語運用力にとどまらずコミュニケーションのメカニズムをを把握する事により、国際社会に通用する英語コミュニケーターを養成する。

学科の概要は以下のとおりである。(2004年現在)

  • 学科専任教員 :教授18人、助教授15人、
  • 学年別学科定員:300人
  • 卒業用件単位 :124単位(半期科目は2単位、通年科目は4単位)
  • 取得可能資格 しかく教職免許・中学校1種(英語)しかく教職免許・高等学校1種(英語)しかく司書教諭しかく司書しかく社会教育主事しかく学芸員


フランス文学科
日本文学科
史学科
心理学科
第二部教育学科
第二部英米文学科

経済学部

経済学科
第二部経済学科

法学部

経営学部

経営学科
第二部経営学科

国際政治経済学部

国際政治学科
国際経済学科

理工学部

物理・数理学科
化学・生命科学科
電気電子工学科
機械創造工学科
経営システム工学科
情報テクノロジー学科

大学院教育

文学研究科

教育学専攻
英米文学専攻
フランス文学・語学専攻
日本文学・日本語専攻
史学専攻
心理学専攻

経済学研究科

経済学専攻

法学研究科

司法専攻
公法専攻

経営学研究科

経営学専攻

国際政治経済学研究科

国際政治学専攻
国際経済学専攻
国際コミュニケーション専攻

理工学研究科

理工学専攻

国際マネジメント研究科

国際マネジメント専攻

法務研究科

法務専攻

歴史

経緯

学校法人青山学院は、米国メソジスト監督教会の宣教師によって設立された三つの学校、即ち、1874(明治7)年にドーラ E.スクーンメーカーを中心に麻布新堀町に開校された「女子小学校」、1878(明治11)年ジュリアス・ソーパーを中心に築地に開校された「耕教学舎」、1879(明治12)年ロバート S.マクレイを中心に横浜山手に開校された「美會神学校」を源流に持つ。これら3つのミッションスクールを基盤に、数々の変遷の後に合同し、現在の青山学院を形成していった。

沿革(1927年以前)

  • 1874年 ドーラ E.スクーンメーカーにより、女子小学校が開校。
  • 1875年 女子小学校、救世学校へ改称。
  • 1877年 救世学校、海岸女学校へ改称。
  • 1878年 ジュリアス・ソーパーにより、耕教学舎が開校。
  • 1879年 ロバート S.マクレイにより、美會神学校が開校。
  • 1881年 耕教学舎、東京英学校へ改称。
  • 1882年 美會神学校、東京英学校と合同。
  • 1882年 東京英学校、青山に土地を購入。
  • 1883年 東京英学校、東京英和学校へ改称。
  • 1888年 海岸女学校、東京英和学校の土地を40年の期限で借り、上級生のみを移行。東京英和女学校と改称(この時点では合同はしていない)。
  • 1893年 海岸女学校幼稚園が開園。
  • 1894年 東京英和学校、青山学院と改称。神学部、普通部(高等普通学部・英語師範科・予備学部)を設置。
  • 1894年 東京英和女学校、海岸女学校として残っていた下級生を併合。
  • 1895年 東京英和女学校、青山女学院と改名。普通学部(高等科・予備科・普通科)、手芸部、幼稚園を置く。
  • 1899年 海岸女学校幼稚園が閉鎖。
  • 1899年 青山女学院手芸部は独立し、青山女子手芸学校となる 。
  • 1902年 青山学院校友会が創立される 。
  • 1904年 青山学院高等科・神学部は専門学校の認可を受ける。
  • 1904年 青山女学院英文専門科は専門学校の認可を受ける 。
  • 1918年 青山女学院、英文専門科を閉鎖し、実務科、家政科、裁縫研究科を新設。
  • 1927年 青山学院と青山女学院が合同し、現在の青山学院の基礎が出来る(神学部、高等学部、中学部、高等女学部専攻科、高等所学部本科)。

沿革(1949年以前)

  • 1929年 高等女学部本科、高等女学部と改称。
  • 1933年 高等女学部専攻科(家政科)は専門学校として認可され、女子専門部(家政科)と改称。
  • 1937年 青山学院小学財団設立、青山学院緑岡小学校・同幼稚園が開校。現在の青山学院初等部・幼稚園の前身となる。
  • 1943年 神学部が閉鎖。
  • 1944年 専門部(文学部、高等商業学部)を閉鎖し、明治学院に合併。
  • 1944年 青山学院工業専門学校を開校。
  • 1944年 青山学院緑岡幼稚園が閉鎖。
  • 1945年 空襲により、学院の建物の7割が消失する。
  • 1946年 青山学院緑岡小学校の流れを受け継ぎ、青山学院初等部が設置。
  • 1946年 青山学院工業専門学校から青山学院専門学校と改称し、英文科・経済科・機械科・土木建築科を設置。現在の青山学院大学の前身となる。
  • 1946年 女子専門部は4月に青山学院女子専門学校と改称し、学科を文科・外国語科・家政科・家事専修科に改組。現在の女子短期大学の前身になる。
  • 1947年 前期中等教育を行う男女共学の中等部(3年制)を設置。
  • 1948年 中学部を後期中等教育を行なう高等部とし、高等女学部を女子高等部とする。

沿革(1949年以後)

  • 1949年 青山学院大学の設置が認可される。(文学部(英米文学科・基督教学科)、商学部、工学部)
  • 1950年 高等部に女子高等部を統合。
  • 1950年 青山学院女子短期大学が開校。
  • 1950年 工学部を関東学院大学に譲渡。
  • 1950年 第二部英米文学科を設置。
  • 1950年 文学部教育学科を設置。
  • 1950年 第二部教育学科を設置。
  • 1950年 第二部基督教学科を設置。
  • 1950年 第二部商学科を設置。
  • 1952年 大学院文学研究科を設置。
  • 1953年 大学院経済学研究科を設置。
  • 1953年 基督教学専攻科を設置。
  • 1953年 商学部を経済学部(商学科・経済学科・第二部)に改組。
  • 1956年 基督教学専攻科を廃止。
  • 1959年 法学部(法律学科)を設置。
  • 1961年 大学院法学研究科を設置
  • 1961年 基督教学科を神学科に改組。
  • 1961年 第二部基督教学科を廃止。
  • 1961年 大学院法学研究科を設置
  • 1962年 文学部フランス学科を設置
  • 1963年 法学部法律学科を私法学科・公法学科に改組
  • 1965年 理工学部(物理学科・化学科・電気電子工学科・機械工学科・経営工学科)を設置。
  • 1965年 世田谷キャンパスを設置。(理工学部)
  • 1966年 文学部日本文学科を設置
  • 1966年 経営学部を設置、商学部を移行(経営学科・商学科・第二部商学科・第二部経営学科)。
  • 1968年 文学部史学科を設置。
  • 1969年 大学院理工学研究科を設置
  • 1970年 大学院経営学研究科を設置
  • 1973年 経営学部商学科・第二部商学科を廃止。
  • 1982年 厚木キャンパスを設置。(人文・社会学系学部1・2年次及び理工学部1年次)
  • 1982年 国際政治経済学部(国際政治学科・国際経済学科)を設置。
  • 1986年 大学院国際政治経済学研究科を設置。
  • 1987年 国際政治経済学部国際経営学科を設置。
  • 2000年 理工学部機械工学科・経営工学科を機械創造工学科・経営システム工学科に改組
  • 2000年 理工学部情報テクノロジー学科を設置。
  • 2001年 文学部教育学科心理学専修を文学部心理学科に改組。
  • 2001年 法学部私法学科・公法学科を法学部法学科に改組。
  • 2001年 専門大学院国際マネジメント研究科を設置。
  • 2002年 21世紀COEプログラム採択。
  • 2003年 国際政治経済学部国際経営学科を廃止。
  • 2003年 国際マネジメント研究科が専門職大学院に移行。
  • 2003年 厚木キャンパス閉鎖。
  • 2003年 世田谷キャンパス閉鎖。
  • 2003年 相模原キャンパス開学。(理工学部及び人文・社会系学部1・2年))
  • 2003年 全学共通教育「青山スタンダード」の開始。
  • 2004年 法務研究科(法科大学院)を設置。
  • 2004年 理工学部物理学科・化学科を物理・数理学科、化学・生命化学科に改組。
  • 2004年 大学院理工学研究科をコース制に改組

*2005年に会計プロフェッション研究科、法学研究科ビジネス法務専攻を設置予定

所在

青山キャンパス

相模原キャンパス

なお、以前には世田谷キャンパス(東京都 世田谷区)と厚木キャンパス(神奈川県 厚木市) があったが、ともに2003年4月に閉鎖され、相模原キャンパスに統合されている。


附置研究機関

  • 総合研究所
    • 人文学系研究センター
    • 法学研究センター
    • 経済研究センター
    • 経営研究センター
    • 理工学研究センター
    • 国際政治経済研究センター
    • キリスト教文化研究センター
  • 心理相談室
  • 国際マネジメント学術フロンティアセンター
  • 情報科学研究センター
  • WTO研究センター
  • 先端技術開発研究センター
  • 機器分析センター


著名な出身者

大学

高等部

付属学校

外部リンク

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