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神龍 (ドラゴンボール)

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神龍(シェンロン)は、漫画『ドラゴンボール』および、それを原作とするアニメに登場する架空のキャラクターである。

本項では、アニメ『ドラゴンボールGT』のみに登場する神龍や邪悪龍についても併せて解説する。

世界中に散らばるドラゴンボールを七つ集めると出現する。どんな(創造主の力を大きく超えたものを除く)願いも叶えてくれる存在である。各々の登場・叶えた願いなどは、ドラゴンボール (架空の道具)参照。

神龍の種類

神龍(シェンロン)

声 - 内海賢二(無印、Z21話 - 100話、改8話 - 51話、映画第1、4 - 7、17 - 18作)、佐藤正治(Z192話 - 193話)、青森伸(Z240話、映画第16作)、玄田哲章(映画第15作)、郷里大輔(GT)、大友龍三郎(改97話 - 123話、超、ゲーム『ゼノバース』、映画第19作)

原作での初登場は其之十九、アニメでの初登場は『ドラゴンボール』第12話。サブタイトルはどちらも「ついに龍(ドラゴン)あらわる!」。ミスター・ポポがつくった龍の模型に地球の神様が命を吹き込み神龍(シェンロン)を呼ぶドラゴンボールを作った。一人称は「わたし」、アニメでの初登場では「俺」。

地球のドラゴンボールから「出でよ神龍!!そして願いを叶えたまえ!!」の掛け声で出現する。なお、「神龍よーい! 出てきておくれ!」「さあ出てこい!神龍とやらよ!」「出でよドラゴン!」などのくだけた言い方でも、意味が通じれば呼び出すことは可能である。

アジア圏の伝承に登場するような胴が細長いタイプの龍[1] で体色は緑で赤い目をしている。基本的にはどんな願いも1つだけ叶えてくれるが[2] 、創造主である神の力を超える願いは叶えられず、同じ願いも2度と叶えられないため[3] 、過去に神龍によって生き返った経験がある者を再度生き返らせることは不可能。死者を生き返らせる際は一度に大勢の人数を生き返らせることもできるが、死んでから1年以上経過した者は復活させることができず[4] 、寿命などの自然死の場合も生き返りの対象外である。神龍によって生き返ったことはないが後述のポルンガによって生き返ったことのある者を生き返らせることが出来るかは具体的に言及されておらず、作中でこの試みが行われたケースも全くない(作中においてはピッコロやヤムチャ、天津飯等がこの例に該当する)。ただし悟飯のモノローグにセルゲーム中にセルジュニア達に痛めつけられる仲間たちを見ながら「トランクスさん以外はもう二度とドラゴンボールで生き返ることは出来ない」というものがあり、この中には前述の3名も含まれている。

ピッコロ大魔王に1度消滅させられている。神が死ねば神龍も死ぬ。また、ドラゴンボールに命を与えられる龍族である神が戦士型のピッコロと融合した際もドラゴンボールは石となった。

人造人間編で新たに地球の神となったデンデに命を吹き込まれて生まれ変わり、「どんな願いも」から「可能な限り」[5] と口上も少し変化している。この新しい神龍で叶えられる願いの数は2つだったが、その後魔人ブウ編においては叶えられる願いの数が3つに強化され、多くの人を生き返らせた場合、叶えられる願いは2つに減少する[6] 。願いを叶えた後は姿を消し、ドラゴンボールはドラゴンレーダーにも反応しない石ころとなって世界中に散らばり、1年間願いを叶えられない。魔人ブウ編において、3つの願いのうち1つ叶えただけなら4ヶ月後に再び神龍を呼び出すことができるという特例も示された。劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』及び同一エピソードを内包したTV版『ドラゴンボール超』では、ビンゴの景品になっていてビンゴの勝者に願いを叶える権利が与えられるなど完全にブルマ達の私物になっており、叶えられる願いは再び一つに戻っていた。破壊神ビルスと対面した時は、目上の存在だったため敬語になっており、全員が「あんな神龍初めて見る」と驚いていた。なお、ビルスはドラゴンボールを見た時は「ナメック星の願い玉に似ている」と発言しており、ドラゴンボールの存在を知っていた。

一度召喚されると願いを1つ以上叶えるまでは消えることができず[7] 、劇場版第15作目『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では願いを言ってもらえず、願い事を待ち続けたままラストシーンを飾るという一幕もあった。

『ドラゴンボールGT』では、ドラゴンボールが完全に浄化された後、呼んでもいないのに中から現れる。"これ以上ドラゴンボールを使わせるわけにはいかない"と言い、それを理解した悟空の最後の願いで邪悪龍たちによって犠牲になった人たちを生き返らせた[8] 後、ドラゴンボールや悟空と共に何処かへと消えていった。トランクスの解釈によれば「人間が自分たちだけの力で立ち直れるかどうか試している」のだと語っており、事実、100年後には四星球が実体化しており、天下一武道会には悟空の姿があった。

CROSS EPOCH』では奇跡の球から呼び出される龍として登場。呼び出された後は一年の休暇と、悟空やルフィなど神龍の一部の親しい友人を招いての盛大な大イベントが行われる。

ポルンガ

声 - 滝口順平(Z76話 - 107話)、佐藤正治(Z101話、ゲーム『ドラゴンボールZ』)、郷里大輔(Z283話 - 286話、改36話)、大友龍三郎(改51話 - 157話)

原作での初登場は其之二百九十二「いでよ本場の神龍!!」、アニメの初登場は『ドラゴンボールZ』第75話「七つの玉を揃えし者よ...さあ合言葉を言え!」。

ナメック星のドラゴンボールから、「出でよ神龍!!そして願いを叶えたまえ!!」の意味の該当ナメック語訳「タッカラプト ポッポルンガ プピリットパロ」の掛け声で出現する[9]

ナメック星の神龍であり、地球のものの数倍の大きさ。その名前はナメック語で夢の神という意味を持つ。名前の由来について原作者の鳥山は、「記憶にないが、まったくの適当な名前だと思う」と語っている[10]

頭部に角が4本、両腕に2本の角、背鰭があり、ナメック星人のように額に2本の触角が生えており、赤い目をしている。基本的にはどんな願いも3つまで叶えられるが[2] 、創造主である最長老の力を超える願いは叶えられない。過去にドラゴンボールによって生き返った経験がある者を何度でも生き返らせることが可能[11] 。死者を生き返らせる際は一度に大勢の数を生き返らせることはできず、1つの願いで1人が対象となる。しかしフリーザの一件があってからムーリの手によってパワーアップし、魔人ブウ編では1つの願いで対象者全員を生き返らせることができるようになっていた。神龍と異なり死んでからナメック星基準の1年(約130日)以上経過した者でも復活させることができるが、寿命などの自然死の場合は対象外というのは神龍と同様である。

ポルンガ自身は日本語(『ドラゴンボール』世界での共通語)で話し、他者の言語も理解できるが、願いを伝えるには、ナメック語でなければ通じない。地球の神龍と異なり、「可能な限り」と発言するあたりやや慎重な面も見られる[12]

ドラゴンボールの大きさも地球の物より大きく、小さめのバランスボールほどもある。地球のドラゴンボールが使えないとき、使われることが多い。また、再び使えるようになるまでの期間は地球のものより短く、その3分の1ほどである。ナメック星の星の1年の長さに依存するためである。

当初は威厳があるような存在だったが、クリリンを生き返らせた時はバラバラになった肉体と服も特別サービスで一緒に再生してくれたり、魔人ブウに破壊された地球を元に戻す願いを叶える際には指でサインを出し、「オッケー」と発言するなど、ややファンキーな一面を見せた。またアニメではブルマに「怖い顔してるのにいい仕事をしている」と言われた後は汗をたらしていた。

『ドラゴンボールGT』では、究極のドラゴンボールによって消滅した地球を復活させている。

『ドラゴンボールGT』オリジナル

究極神龍

声 - 内海賢二(GT1話、ゲーム『Sparking! METEOR』、『アルティメットブラスト』)、郷里大輔(GT30話)
神様がピッコロ大魔王と分裂する前に作った、究極のドラゴンボールから出てきた神龍。通常のものより巨大で赤い。叶えられる願いは1つだけだが、ピラフ一味が「このドラゴンボールのほうがより強力なパワーを持っている」と評している。詳細は不明で、書籍においても「死者を再び蘇らせるなど従来の神龍の権限を超えた願いも可能?」という表現に留まっている[13] 。究極のドラゴンボールの星は黒い色で、一度願いを叶えると全宇宙に散らばり、1年以内に集めて元の場所に戻さないと願いを叶えた星は爆発してしまう。

邪悪龍

ドラゴンボールを1度使うと、膨大なマイナスエネルギーがドラゴンボールに蓄積され、それを浄化するのに100年程度の時を要する。しかしブルマが作ったドラゴンレーダーで探せるようになったため孫悟空らが地球のドラゴンボールを短期間に幾度も使ったり、デンデが出力をアップさせた結果、この期間、原作で叶えた分だけでも10種類の願い[14] を叶えており、その溜まったマイナスエネルギーによってドラゴンボールにヒビが入り、神龍が邪悪龍へと変貌。ドラゴンボールひとつひとつに邪悪な生命体が宿り、孫悟空らと対峙することになった。悟空達は知らなかったが、老界王神はそれを知っていたらしく、ブウとの戦闘中に願いを叶える話になったときには心配してもいた。

全銀河の破壊を目的としている。破壊というマイナス指向の野望を持ってしまったのは、マイナスエネルギーから誕生したためとも考えられるとのこと[15] 。邪悪龍は過去にも、ある惑星に出現したことがあり、その際には周辺の銀河を破壊しまくった[15] 。元々ドラゴンボールは大自然の流れを変え、不可能を可能にするアイテムであるため、ドラゴンボールから生まれた邪悪龍も電気、空気、熱といった自然の力を操れる[15]

なお、黒煙の龍以外の新キャストは長い間公表されなかったが『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝』で公表された。

黒煙の龍
声 - 郷里大輔、稲田徹(ドラゴンボールヒーローズ)
マイナスエネルギーが溜まりヒビが入った地球のドラゴンボールから出現した、マイナスエネルギーの集合体。願いを叶えようと悟空が呼び出したのをきっかけとして、稲光や地震と共にドラゴンボールのヒビから吹き出た青い煙の中から、邪悪な気を放ち、低い雄たけびと不気味な笑いを発しながら現れた。神龍と思い込み、願いを叶えてくれと言う悟空たちを無視し、分裂して世界中に7体の邪悪龍を放った。葉巻を吸っている。
GT本編の出番は1度のみだったが、『ドラゴンボールヒーローズ』のスペシャルムービーでは邪悪龍に分裂した後も存在し続けており、フリーザやセル、ブロリーなど歴代の悪役を呼び寄せる、ブロリーを超サイヤ人4にパワーアップさせる、ピラフの願いで究極神龍の時と同様に悟空を子供の姿にさせるなど巨大な力を持ち、実質黒幕のような描かれ方をされている。
一星龍(イーシンロン)
声 - 柴田秀勝
フリーザ一味に殺された者を生き返らせた時のマイナスエネルギーから生まれた邪悪龍[16] 。邪悪龍の頂点に君臨する存在で、『ドラゴンボールGT』における最大最強の敵。冷酷無慈悲で、仲間であるはずの邪悪龍を含めた自身以外の全ての者を見下した「傲慢」「尊大」といった言葉を絵に描いたような性格。反面自分の力に絶対の自信があるため、フリーザセル同様強敵に出会うと狼狽する。通常時は一星球が額に付いているが、超一星龍の時は胸部に一星球を中心に全てのドラゴンボールが付いている。背中と肘と膝に複数の黒く太い棘を持ち、伸ばして背後の敵を串刺しにすることも可能。
他の邪悪龍とは一線を画する絶対的な戦闘力を誇り、10倍かめはめ波も通用しない強さで超サイヤ人4の悟空を圧倒した。救援に駆けつけた孫悟飯たちからサイヤパワーをもらった悟空の反撃を受ける。その後、他の6個のドラゴンボールを取り込み「超一星龍」へと変身するが、悟空とベジータの超サイヤ人4同士のフュージョンによって誕生した、超サイヤ人4ゴジータに窮地に追い込まれる。ビッグバンかめはめ波をくらった時に他6個のドラゴンボールが分離するが何とか生き伸び、すぐまた四星球以外の5個を吸収。四星球無しでもフュージョンが解けた悟空とベジータを圧倒しフュージョンを阻止した。その後、四星球から復活した四星龍の最大の技を、彼に寄生することで免れ、再び全てのドラゴンボールを取り込んだ。そしてマイナスエネルギーパワーボールで悟空を倒し、地球をマイナスエネルギーで覆い尽くすが、最後は再び立ち上がった悟空による全宇宙の元気を集めた超ウルトラ元気玉で消滅した。
必殺技はエネルギーの弾を連続発射する「秒殺魔光弾」。超一星龍時は他の邪悪龍の技が使用可能となり、劇中では三星龍の冷凍光線[17] 、四星龍の体温上昇[18] 、五星龍のドラゴンサンダーと再生能力、六星龍の烈風真空斬と旋風回転刃、六星龍の大地からのエネルギー波[19] 。また、劇中で明言されていないものの、四星龍の体を乗っ取るために七星龍の寄生らしき技も使っている。最強の必殺技は、全ドラゴンボールのマイナスエネルギーを集めた「マイナスエネルギーパワーボール」。
超一星龍(スーパーイーシンロン)
サイヤパワーをもらった悟空の反撃を受け敗れたかに見えた一星龍が、他の6個のドラゴンボールを取り込み自身の力にすることで、全ての邪悪龍の力を得た究極の邪悪龍。その戦闘力は通常時の10倍以上に強化され、さらなる絶対的な力を得る。
二星龍(リャンシンロン)
声 - 茶風林
ウパの父であるボラを生き返らせた時のマイナスエネルギーによって生まれた邪悪龍。二星球は額に付いている。倒れてきた石で痛がるなど間抜けな性格で、本人は「邪悪龍最強」と称していたが、五星龍などの弁によると実際は最弱である。沼から霧状に発生する毒のマイナスエネルギーの力で、力を失った悟空とパンをいたぶる[20] が、沼の底からの湧き水で復活した2人に敗れた。必殺技は口から気弾を放つ「二星龍ドラゴン大振動」。
超二星龍(スーパーリャンシンロン)
『ドラゴンボールヒーローズ』で登場する強化形態。
三星龍(サンシンロン)
声 - 塩沢兼人置鮎龍太郎(W爆烈IMPACT以降)
地球人の記憶からブウを消した時のマイナスエネルギーによって生まれた邪悪龍[16] 。三星球は右手に隠れており、本体とドラゴンボールが分離しても生存していられる。四星龍の兄で体色以外は同じ姿。初登場時は弟同様、青い膜で身体を覆っていた。
一人称は「私」で、慇懃無礼な口調。弟の四星龍とは正反対で、勝つためには手段を選ばない卑怯で残忍な性格。冷気を操り、目から冷凍光線を発射する。また片手をキャノン砲の銃口のような形状にして強烈な冷気を放つ必殺技も持つ。パンや四星龍を盾にしたり、降参するフリをして悟空の目を傷つけるなど、卑怯な攻撃を駆使して奮闘するも、悟空の怒りを買い龍拳で消滅した。
超三星龍(スーパーサンシンロン)
『ドラゴンボールヒーローズ』で登場する強化形態。
四星龍(スーシンロン)
声 - 山口健増谷康紀(『ドラゴンボールゼノバース』以降)
初代ピッコロ大魔王が永遠の若さを手に入れた時のマイナスエネルギーによって生まれた邪悪龍[21] 。邪悪龍ではあるがドラゴンボールの中で悟空に大切にされたこともあったためか、性格は兄の三星龍とは正反対であり、卑怯なことを嫌い、正々堂々と悟空と戦う。三星龍の卑劣さに対しては「そこまで性根が腐り切っていたのか...!」と憤慨し、反発していたが、彼が孫悟空に倒された際はその死を憂いていた。四星球は兄と同様、右手に隠れている。
一人称は当初「私」だったが、悟空との戦闘中から「俺」になる。上述の通り邪悪龍の中では比較的良識派であり、悟空とは戦いを通じて一種の信頼関係を育んだ好敵手である。初登場時は熱を制御するために赤い膜で身体を覆っていたが、悟空に促され黄金に輝く正体を表した。炎を操り、体を太陽の表面温度である6000°Cまで出すことができ、超サイヤ人4の悟空やベジータを上回るスピードを誇る。三星龍が敗れた後、闘いで目を傷つけられた悟空に後の再戦を約束し目薬を渡そうとするも、突如現れた一星龍に「手負いの悟空すら倒せない情けない奴」として、悟空を庇って殺される。一星龍から一度四星球が離れた時に復活し、悟空が食べたおかげでプラスエネルギーを吸収し一星龍のマイナスエネルギーが消され、悟空と共に戦うが、一星龍に寄生されて再度殺されてしまう。
必殺技は、熱エネルギーを凝縮させて放つ「バーストアタック」。獄炎のフィールドに敵を閉じ込め、そのフィールドを爆発させる究極の技「バーニングスピン」。四星球以外のドラゴンボールを取り込んでいる一星龍を倒す程の威力があるとのこと。閉じ込めた敵を炎の鎖で拘束する事も可能で、四星龍自身はフィールド内にいても無事でいられる。またレンズを作り出し、光を集めて光線を放つこともできる。
脚本担当の前川淳は、ドラゴンボールを最終的な敵としたが、四星球だけは、ただの邪悪な球にしたくなかったとコメントしている[22]
超四星龍(スーパースーシンロン)
『ドラゴンボールヒーローズ』で登場する強化形態。
五星龍(ウーシンロン)
声 - 鈴置洋孝真殿光昭(『ドラゴンボールヒーローズ』以降)
ラディッツ来襲時に死んだ悟空を生き返らせた時のマイナスエネルギーによって生まれた邪悪龍。五星球は腹部に付いている。かなり小柄な龍で、電気を操る。彼も「邪悪龍最強」と自称していた。通常状態の攻撃は全く悟空たちには効かなかったが、電気スライムをまとうことで街全体を飲み込むほど巨大化する「合体スライムビルドアップ」という技を持ち、体は10倍かめはめ波をも跳ね返すほどの弾力となる。
スライムで悟空とパンを捕らえ、最大電力で悟空とパンを死の寸前まで追い詰めるが、雨が降り出したことで全身の電気がショートし始める。慌てて電気スライムと分離しようとするが、電気スライムの量が多すぎたために間に合わず爆発し、自滅する。その後負けを認めるフリをしてだまし討ちを狙うが、あえなく悟空のかめはめ波で消滅した。必殺技は「ドラゴンサンダー」。
六星龍(リュウシンロン)
声 - 大友龍三郎(龍)、勝生真沙子(乙姫)
ウーロンのギャルのパンティーを出してもらう願いを叶えた時のマイナスエネルギーによって生まれた邪悪龍。普段は美しい乙姫の姿をしているが、本来は悪魔を彷彿させる青黒い翼を生やした龍のような姿である[23] 。なお、六星球は龍の姿では顎、乙姫の姿では額に付いている。
風と空気を操る力を持ち、「空裂気弾」「烈風真空斬」「旋風回転刃」などの風と空気を使った技を得意とする。作中ではその能力によって竜巻を発生させ、海中から巻き上げた魚を漁師たちに与えていた。そのため、彼は乙姫として崇められていたが、その影響で漁師たちが次第に堕落していくだけでなく、余って放置された魚が腐敗して周囲の環境を汚染し、さらに竜巻によって海鳥たちが負傷するなどといった災害を引き起こしていた。
一人称は「わらわ」で、語尾に「じゃ」をつけたり、姫らしい笑い声を上げたりするなど、姿を問わず女性らしい口調で話す。悟空が弾き飛ばされて全裸姿になった際にも、赤面して彼に服を着ることを許可するなど、女性らしい一面を見せた。また、ウーロンの下品でくだらない願いによって生まれたことにコンプレックスを感じており、悟空に「どの時のマイナスエネルギーによって生まれたか」を聞かれた際には答えるのを躊躇った挙げ句、「そんなことにドラゴンボールを使うな」と抗議していた。
相手の話や言葉を素直に聞き入れるなど、人の良い性格の持ち主であり、消滅する間際には自分の詰めの甘さを口惜しんでいた[24]
回転技をあっさりと悟空に真似されていたが、その実力で悟空を圧倒する。しかし、ある出来事でヒントを得て回転技の弱点を見破ったパンのかめはめ波で行動不能に陥った隙を突かれ、悟空のかめはめ波によって消滅した。
超六星龍(スーパーリュウシンロン)
『ドラゴンボールヒーローズ』で登場する強化形態。魔人誕生編のビビディの召喚キャラクターとしても登場する。
七星龍(チーシンロン)
声 - 青森伸
魔術師バビディにベジータが操られた際、ベジータに殺された天下一武道会の観客たちを生き返らせた時のマイナスエネルギーから生まれた邪悪龍。七星球は額に付いているが、他の邪悪龍とは異なりこちらが本体で、他の生物に寄生して身体を乗っ取ったり、その能力をコピーすることができる[25] 。なお、寄生している間に受けたダメージは宿主が受けることになり、その状態で倒せば宿主も消滅してしまう。相手を油断させるためにマヌケな性格を装っているが、本性は宿主の身体を盾にして相手の攻撃を封じるなど、凶悪かつ狡猾である。自分の実力で戦おうとはせず、何かに寄生していなければ抵抗することもできない小心者であり、温厚篤実な悟空にも「殺すのも惜しくないヤツ」と吐き捨てられた。
初登場時はモグラに寄生[26] して地震で街[27] を破壊していたが、悟空とパンによって自分のエネルギー波を足元に誘導されてあえなく自滅。しかし、これは悟空たちを油断させる罠であり、七星球を回収しに来たパンの隙をついて寄生し、「超七星龍」に変身して悟空に襲いかかった。パンを盾にして悟空を窮地に追い込むも、体内のパンが彼の腹部の一部を自分の姿に変化・同化して声援を送った一瞬をつかれ、パンを体から引き離されてパワーダウンしてしまう。最後は小さな真の姿を表し、直後に寄生しようとしたカラスにも、悟空が間に割って入ったことで逃げられてしまう。苦し紛れに抵抗するも悟空には通じず、モグラや街の住民、パンの分を合わせた連続攻撃と、とどめのかめはめ波により消滅した。
超七星龍(スーパーチーシンロン)
七星球を回収しに来たパンの隙をついて寄生した姿。外見は巨大な二つの尾を持ったドラゴンで、右の角にパンのバンダナが巻いてある。

テーマ曲

いずれもインストゥルメンタルである。

吹けよ風 呼べよ神龍!!
セリフ: 内海賢二/作曲・編曲: 藤原いくろう
タッカラプト ポッポルンガ プピリットパロ
ポルンガのテーマ。

備考

脚注

  1. ^ デンデは「変わった形の龍」と発言しており、ナメック星人からすれば特徴的である模様。
  2. ^ a b アニメでは、願いを叶える際には目が強く光る。
  3. ^ 鳥山明「共通の大敵」『DRAGON BALL 第17巻』集英社ジャンプ・コミックス〉、1989年5月10日、ISBN 4-08-851614-1、80頁。
  4. ^ ただし、復活の「F」では、死んでから10年以上も経つフリーザがドラゴンボールで生き返っている。また、魔凶星(ガーリックJr.)編ではガーリックJr.が大昔に亡くなった自分の父親をドラゴンボールを使って復活させようと思っていた。
  5. ^ ボラを生き返らせるときに呼び出された際には「叶えられない願いはない」と言っていたが、その後作成者である地球の神の力を大幅に超える願いが表れたため。
  6. ^ 渡辺彰則編「第3章 キャラクター事典」『ドラゴンボール大全集 7巻』集英社、1996年2月25日、ISBN 4-08-782757-7、71頁。
  7. ^ 例外として、ゲーム『ドラゴンボールZ 真武道会』ではクリリンが呼び出した後に何の願いも用意していなかったため時間切れで消えた。
  8. ^ この願いで生き返った人物には既に地球の神龍によって生き返ったことのあるクリリン及び人造人間17号(作中で尺の都合で描写は省略されているが実際には生き返った)も含まれている。
  9. ^ アニメでは、ムーリが最長老になってからは「出でよポルンガ!!」の掛け声で出現している。
  10. ^ ジャンプ・コミック出版編集部編「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER 人造人間編〜魔人ブウ編 ALL BOUTS & CHARACTERS』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年5月5日、ISBN 4-08-873702-4、158頁。
  11. ^ 『DRAGON BALL 第28巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、25-26頁。
  12. ^ 魔人ブウ編で出現した際にはパワーアップして願い事の幅が増えたからか、この「可能な限り」という文言は付けていない。
  13. ^ 週刊少年ジャンプ編集部編「GTワールドガイドV 究極ドラゴンボールの章」『復刻版 ドラゴンボールGT パーフェクトファイルVol.1』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2006年4月9日、ISBN 4-08-874089-0、78頁。
  14. ^ テレビアニメや劇場版などにおいてはガーリックJr.の不老不死やスラッグの若返り、Dr.ウィローの復活などを含めると叶えた願いはさらに増える。
  15. ^ a b c 週刊少年ジャンプ編集部編「GTワールドガイド2 邪悪龍のすべてGT超辞典」『復刻版 ドラゴンボールGT パーフェクトファイルVol.2』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2006年4月9日、ISBN 4-08-874090-4、71-75頁。
  16. ^ a b 週刊少年ジャンプ編集部編「GTキャラクターズ 邪悪戦士編」『復刻版 ドラゴンボールGT パーフェクトファイルVol.2』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2006年4月9日、ISBN 4-08-874090-4、26・28頁。
  17. ^ ゲームでは「フリージングアイ」。
  18. ^ ゲームでは「フレイムフィールド」。
  19. ^ ゲームでは「ギガンティックブレイズ」。
  20. ^ マシンミュータントであるギルはマイナスエネルギーの影響を受けなかったが、元々弱いので戦力にならなかった。
  21. ^ 他の邪悪龍は悟空らの願い事から生まれたに対し、四星龍は唯一悪人の願い事から生まれている
  22. ^ 「DRAGON BALL Q 前川淳ストーリーQ&A」『ドラゴンボールGT DVD-BOX特製ブックレットDragonbook』、56-59頁。
  23. ^ 彼が龍の姿で登場したのは、悟空に自分の素顔を説明していた時と、消滅する間際の一瞬だけである。
  24. ^ 戦闘では悟空ばかりに気を取られ、完全に無視していたパンに自分の弱点を見抜かれており、結果的に敗北へと繋がっている。
  25. ^ モグラに寄生した際は地震を起こし、相手の足元からエネルギー波を撃っていたほか、パンに寄生した際はかめはめ波を使用した。
  26. ^ この時は紫のモグラのような外見。
  27. ^ 周辺にフジテレビのテレビ局本社ビルがある。

関連項目

アニメ
テレビアニメ
TVSP・OVA
劇場版アニメ
イベント用アニメ
実写映画
登場人物
孫悟空少年編 初出
ピッコロ大魔王編 初出
サイヤ人編 初出
フリーザ編 初出
人造人間・セル編 初出
魔人ブウ編 初出
アニメオリジナル
ゲームオリジナル
設定・用語
年表
技・概念
道具
地名
大会
音楽
アニメ
テレビ
主題歌
DB
Z
GT
劇場版
主題歌
曲集
DB
Z
全般
ゲーム
ゲーム
主題歌
ゲーム
サントラ
実写映画
ゲーム
関連作品
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