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ダンジョン飯

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ダンジョン飯』(ダンジョンめし)は九井諒子による日本の漫画作品。年10回刊漫画誌『ハルタ』(KADOKAWA エンターブレインBC)volume11より連載中。著者初の長編連載作品。

登場人物が、古典的ファンタジー作品に登場する様々なモンスターを現実に存在する調理方法によって料理しながらダンジョンを踏破していくという、アドベンチャーとグルメを混交させた作風。スライムマンドラゴラバジリスクといった、ファンタジー作品では定番のモンスターの生態を改めて論理的に考察し、それに基づき「いかに調理すれば美味に食べれるか」を主眼に置いている。作中で実際に作られた料理にはレシピが記載され、その事によってファンタジーでありながらリアリティー、説得力を生じさせている。

あらすじ

ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料そして妹を丸呑みにされてしまった冒険者・ライオス一行。妹が完全に消化される前に一刻も早く救出する為、食料をダンジョン内で自給自足で調達しながらドラゴンの討伐を目指す。スライム、バジリスク、ミミック、襲い来る凶暴なモンスターを倒し食べながらダンジョンを踏破する旅が始まる。

登場人物

ライオス
種族・人間。男。鎧を身にまとった戦士。ファリンの兄。経験豊富で戦士としての実力は高いが、実は魔物マニアであり、魔物食にも強い興味を抱いている。普段は温厚で思いやりがあるものの魔物が絡むと途端に我を失い饒舌になるなど「気持ち悪い」と称される性格で、たとえ相手が金属の魔物であろうと食べられる可能性を探るなど食に関しては偏執的とも言える情熱を注ぐ。
マルシル
種族・エルフ。女。魔法使い。攻撃から蘇生魔法まで様々な魔法を行使することができる。基本は善人的な性格だが調子に乗りやすく、実力を過信してミスを犯す事も。ファリンとは仲が良い。パーティ中最も常識的な思考を有し、魔物食、特に人間に近い容姿を持つ亜人系や人間を養分とする魔物を食する事に対しては強い嫌悪感を示す。だが空腹には抗えず食した際の反応はおおむね良好。専門分野である魔法薬学のお株をセンシに奪われ自分の活躍する場が無いと悩んだ事もあったが、後に深層まで彼女の体力を温存すると言うパーティの方針を知ったため立ち直っている。
センシ
種族・ドワーフ。男。斧戦士。迷宮で10年以上魔物食の研究を続けていて、武器の斧の他、ナイフや鍋等各種調理器具を常時持ち歩いている。センシはドワーフ語で「探求者」を意味する。屈強な体格と立派なヒゲを生やし、ライオス一行を主に料理面でサポートする。戦闘もこなせ、身体の造りや習性などの魔物の知識は戦闘にも役立っている。たとえダンジョンであっても偏った栄養の食事を摂る事を良しとせず、こと食については口うるさい反面、罠や薬学のスペシャリストの知識より自身の知恵を優先するなど大雑把な所もある。料理についてのこだわりはひとかたならぬものがあり、毒を受けて瀕死の者が目の前に居り、その命を救える解毒作用のあるものを手にしている状況で、「調理した方が美味だから」と言ってそのまま与えることを拒み悠長に料理を作り始めるほど。そのような性格がチルチャックを苛立たせた事もあったものの、協力して料理をした事で和解している。
チルチャック
種族・ハーフフット。男。小柄な鍵師。生来の器用さと種族特有の身軽さや鋭敏な感覚で扉や宝箱の開錠、罠の解除を得意とする。少年のような外見だが、これは種族の特徴によるもので、パーティではもっとも大人な性格をしている。だが危険な罠を前にすると熱くなる。罠を調理器具のように扱うセンシに頭を痛めていたものの、共に料理をして和解した。マルシル同様モンスターを食べる事には抵抗があるが、ある程度安全が確保されている食材は口にするなど、彼女よりは柔軟な思考を有している。
ファリン
種族・人間。女。ライオスの妹。僧侶。レッドドラゴンとの戦いで窮地に陥ったパーティーを転移呪文で救うも、自身はドラゴンに飲み込まれてしまう。作品世界では死亡しても魔法によって蘇生が可能(実際にライオスとマルシルは蘇生経験有)だが、完全に消化されて排泄物と化してしまった場合であっても生き返るかどうかは不明となっている。レッドドラゴンが彼女の消化を完全に終えると思われる1か月間がライオスらの冒険のタイムリミットとなっている。

モンスター

歩き茸
料理...水炊き
名前通りの歩くキノコ。様々な種類がおり愛好家も存在する。比較的弱い部類のモンスター。ライオスによって迷宮で初めて捕えられ、大サソリと共に水炊きの材料となる。
ライオスはとある愛好家の日記を纏めた書籍を所持していたが、最後のページにはマタンゴが掲載されていた。
大サソリ
料理...水炊き
こちらも名前通り大きなサソリ。獲物をハサミで捕らえてから尾で毒を打ち込み捕獲する習性があり、ハサミさえ封じてしまえば弱い。ザリガニ捕りの要領で捕えられ、歩き茸と共に水炊きの材料になった。尾の毒は食べても命にかかわる事は無いが腹をくだしてしまう。
スライム
ポピュラーな粘液状のモンスター。天井の隙間から落ちて来るなど不定形の姿をしているが、実は内臓の位置さえ分かればナイフの一刺しで倒せる。乾燥させると高級食材になる。マルシルが初めて死んだ因縁のモンスター。
人喰い植物
料理...タルト
美味しい実を着け、狙って来た獲物を捕食する植物群の総称。人喰い植物は俗称で、動物を捕縛して堆肥にするバラセリアや皮膚下に種を植えて寄生するシャドーテールなど様々な物がおり、消化能力を持たない植物もある。ダイレクトに人を捕食するためマルシルは食べるのを嫌がっていた。
バジリスク
料理...ローストバジリスクオムレツ
尾蛇類の動物で、蛇のような尾を持った鶏のモンスター。蹴爪には猛毒を持つ。長年蛇が尾だと思われていたが、最近になって尾は鶏の方だとする説も出てきた。初心者にとっては強敵だが両方向から同時に襲い掛かられると一つしか無い身体が混乱するため脆い。卵は蛇の物に似ており、卵白が無い、濃厚な味が特徴。
マンドラゴラ
料理...オムレツ、かき揚げ
人型の根を張る植物。叫び声を直接耳にすると精神に混乱をきたしてしまう。魔術や薬学の基礎。
マンシルは犬を犠牲にして掘り出す手法を学校で教わっていたが、センシは直接引き抜き声を上げる前に頭部を切除するやり方で採取していた。効率や犬の事を考えるとセンシのやり方の方が簡単だが、一度叫ばせる事でアクが抜けて美味になる。顔に一番栄養がある。
大蝙蝠
料理...天ぷら
名前通り大きなコウモリ。夜行性。
動く鎧
料理...炒めもの、蒸し焼き、スープ、焼き動く鎧
普段はインテリアの如く佇んでいるが、侵入者の気配を察知して動き出す鎧。ライオスが初心者の頃に敗退を喫した相手でもある。
ライオスらは当初、何らかの魔術師が鎧を操っている傀儡だと思っていたが、実際には貝類に近い軟体動物のモンスターで、複数の個体が共生する形で鎧に擬態、各部のパーツを担当する生態を取っている。ライオスにより退治された一群体のみが調理の対象となった。
身を取りだした後の鎧(殻)はそのまま放置されたが、武器を失ったライオスが動く鎧の所持していた剣をそのまま頂いており、その柄部の殻に一個体が潜んでいる。
レッドドラゴン
『炎竜』とも称される、深層に棲む巨大なドラゴン。赤い鱗が特徴的。ライオス達が全滅しファリンが捕食され、旅の始まりのきっかけを作った因縁の相手。一ヶ月に一度しか目覚めず、普段は眠って過ごしているため消化も遅い。

既刊一覧

外部リンク

ハルタ連載中の漫画作品(2024年9月13日現在)
毎号掲載
隔月掲載
不定期掲載
休載中
ハルタオルタ連載中
  • *帯の裏に掲載
  • **裏表紙に掲載
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