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関村直人

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関村 直人(せきむら なおと、1958年 - )は日本工学研究者(原子力工学)。東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻、工学部システム創成学科教授 [1] [2] 、東京大学大学院工学系研究科国際工学教育推進機構機構長[3]

経歴・人物

岐阜県出身。

2011年 2月7日原子力安全・保安院が、東京電力 福島第一原子力発電所1号炉について設計寿命40年を超えて10年間の運転継続を認可した際、関村は総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会高経年化対策検討委員会の下に設置された高経年化技術評価ワーキンググループ主査を務め、「高経年化技術評価」及び「長期保守管理方針」について審査基準に適合するものとの保安院の判断に寄与した。[4] [5] この高経年化に関する国の審査の内容について、設備機器の経年化の評価に重点が置かれすぎており、自然災害などの他の安全上の課題についての評価が少ないという制度上の不備に対する指摘は以前から存在した。[6]

同年3月12日午後、日本放送協会東日本大震災報道番組で、福島第一原子力発電所事故により1号炉建屋で爆発が生じた事象の解説を担当したのを始め、同協会のテレビ放送にしばしば出演し同事故について説明した。その中で、3月12日17時前に、福島第一原子力発電所1号機で水素爆発が発生したが、「『爆破弁』というものはあるんですが、そのような弁を作動させて、一気に圧力を抜いた、というようなこともあるのかなと思ってますが、ちょっとまだ情報がございませんので、よく分からないところが多いと思います。」[7] とコメントし、結果として多くの福島県民を混乱させ被曝させた可能性が指摘されている。[独自研究? ]

同年10月、原子力事故再発防止顧問会議委員に就任。ほかに、品質保証研究会会長を務めている[8] 。 日本電気協会原子力規格委員会委員長[9] 、日本原子力学会標準委員会副委員長[10] 、日本学術会議連携会員[11] を務める。

中立性に対する疑問

関村を含むテレビで発言した大学教授達が、「受託研究」の名目で合計8億円を電力会社、原発メーカー、政府より受け取っており、発言の中立性に疑問の声が上がっている[12]

研究内容

  • 専門分野:原子力学
  • 研究テーマ:システム保全学,原子炉材料学,核燃料システム工学[13]

研究・著作

脚注

  1. ^ 関村直人 教授[システム量子工学専攻]
  2. ^ 教員紹介 関村 直人 教授
  3. ^ http://global.t.u-tokyo.ac.jp/IIIEE/
  4. ^ 東京電力株式会社福島第一原子力発電所1号炉の高経年化技術評価書の審査結果及び長期保守管理方針に係る保安規定の変更認可について 平成23年2月7日 原子力安全・保安院(PDF)
  5. ^ 「設計寿命『40年』が60年に延長」 日刊ゲンダイ、2011年4月16日
  6. ^ 日本原子力学会 福島第一原子力発電所事故その全貌と明日に向けた提言
  7. ^ http://www.dailymotion.com/video/xn4aj2_%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E7%99%BA-1%E5%8F%B7%E6%A9%9F%E7%88%86%E7%99%BA-nhk%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%A0%B1-%E7%88%86%E7%A0%B4%E5%BC%81-%E6%83%85%E5%A0%B1%E9%8C%AF%E7%B6%9C-3%E6%9C%8812%E6%97%A5-01_news
  8. ^ 品質保証研究会 役員構成
  9. ^ https://www.denki.or.jp/committee/nuc/member/nusc_m140620.pdf
  10. ^ http://www.aesj.or.jp/sc/comittees/c-sc.html
  11. ^ http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/souko/kousei.pdf
  12. ^ 東大教授ほか原発事故解説者がもらった「8億円原発マネー」newsポストセブン
  13. ^ 東京大学教員検索 関村直人

関連項目

外部リンク

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