横浜国立大学
横浜国立大学 | |
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中央図書館 | |
大学設置 | 1949年 |
創立 | 1876年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人横浜国立大学 |
本部所在地 | 神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79-1 |
キャンパス |
常盤台(横浜市保土ケ谷区) みなとみらい(横浜市西区) 田町サテライト(東京都港区) 弘明寺(横浜市南区) |
学部 |
教育人間科学部 経済学部 経営学部 理工学部 |
研究科 |
教育学研究科 国際社会科学研究科 工学研究院・工学府 環境情報研究院・環境情報学府 都市イノベーション研究院・都市イノベーション学府 連合学校教育学研究科 |
ウェブサイト | http://www.ynu.ac.jp/ |
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横浜国立大学(よこはまこくりつだいがく、英語: Yokohama National University)は、神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79-1に本部を置く日本の国立大学。1876年創立、1949年大学設置。大学の略称は横浜国大(よこはまこくだい)、YNU。
概観
大学全体
新制大学発足以降、学部・大学院共に整備・改組が順次行われ、現在4学部5研究科(連合学校教育学研究科を除く)を設置。横浜という日本第2の都市を基盤とし、学部増設に力点を置いた規模拡大路線をとらず、少数精鋭化と大学院教育研究の重点化を進めてきた。近年は国際研究拠点としての環境整備に力を入れている。
日本の国立大学の中で、唯一大学名に「国立」の文字が入る[1] 。
沿革
略歴
横浜国立大学は、横浜経済専門学校・横浜工業専門学校・神奈川師範学校・神奈川青年師範学校の4つの旧制官立教育機関を母体とし、新制国立大学として1949年に発足した。前身校の沿革を含めると、横浜師範学校が設置された1876年以来の歴史を有する。
大学名について
「横浜国立大学」の名称決定への経緯
横浜地区では当初、新制国立大学は名称を「横浜大学」とする予定で申請したが、旧制横浜市立経済専門学校及び私立の旧制横浜専門学校も新制大学への改組にあたって同じ大学名を申請しており、名称に関しては三者間で協議を行うこととなった。この協議において、各校は「横浜大学」の名を使用しないことで意見の一致を見ることとなり、新制国立大学は「横浜国立大学」の名称を使用することに決定した。また、横浜市立経済専門学校の後身校は「横浜市立大学」、横浜専門学校の後身校は「神奈川大学」の名称を使用することとなった。
略称
「YNUユニバーシティ・アイデンティティ」(後述)では公式略称を「横浜国大」と「YNU」、呼称として使用できるものとして「横国(よここく)」を定めている。しかし、所在地の横浜市周辺では「国大(こくだい)」という呼称も使われている。これは、横浜に所在する国立大学が一つしかないことから呼ぶようになったものである[2] 。
年表
- 1876年 横浜師範学校(後の神奈川師範学校)設置
- 1920年 横浜高等工業学校(後の横浜工業専門学校)設置
- 1920年 神奈川県立実業補習学校教員養成所(後の神奈川青年師範学校)設置
- 1923年 横浜高等商業学校(後の横浜経済専門学校)設置
- 1949年 横浜経済専門学校・横浜工業専門学校・神奈川師範学校・神奈川青年師範学校を母体として横浜国立大学が発足、学芸学部・経済学部・工学部を設置
- 1966年 学芸学部を教育学部に改称
- 1967年 経済学部を改組し、経済学部・経営学部に分離
- 1972年 大学院経済学研究科(修士課程)および経営学研究科(修士課程)設置
- 1974年 清水が丘・弘明寺・鎌倉などに分散していたキャンパスを統合し、程ヶ谷カントリー倶楽部移転跡地に常盤台キャンパスを設置
- 1979年 工学部の常盤台キャンパス移転完了、大学院教育学研究科(修士課程)設置
- 1990年 大学院国際経済法学研究科(修士課程)設置
- 1994年 大学院国際開発研究科(博士課程後期)設置
- 1996年 大学院連合学校教育学研究科(博士課程後期)(東京学芸大学・埼玉大学・千葉大学・横浜国立大学による連合大学院)を設置
- 1997年 教育学部を教育人間科学部に改組
- 1999年 大学院経済学研究科・経営学研究科・国際経済法学研究科・国際開発研究科を統合し、大学院国際社会科学研究科(博士課程前期・博士課程後期)を設置
- 2001年 大学院工学研究科を工学研究院・工学府(博士課程前期・博士課程後期)に改組、環境科学研究センターを大学院環境情報研究院・環境情報学府(博士課程前期・博士課程後期)に改組
- 2004年 法改正により国立大学法人へ移行、大学院国際社会科学研究科に法曹実務専攻(法科大学院)を設置、経済学部経済法学科を廃止
- 2011年 教育人間科学部及び工学部を改組し理工学部を設置、また、大学院教育学研究科を改組、大学院都市イノベーション研究院・都市イノベーション学府(博士課程前期・博士課程後期)を設置
基礎データ
所在地
- 常盤台キャンパス(神奈川県 横浜市 保土ケ谷区常盤台79-1)
- サテライトキャンパス
- みなとみらいキャンパス(神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目2-1 横浜ランドマークタワー18階1809室)
- 弘明寺キャンパス(神奈川県横浜市南区大岡2丁目31-3)
象徴
- 校歌・学生歌
- YNUユニバーシティ・アイデンティティ[4]
- 2010年に制定された「YNU」ブランドを国際的なものにするための宣言。この宣言を明確化するために「YNU University Identity Systems」が作成された。この中では既存の学章や「YNUシンボルマーク」に加え、「YNUロゴ」・「YNUスローガン」・「シンボルカラー」が定められている。
- YNUシンボルマーク
- YNUシンボルマークは2007年に制定された。青地の円の上に白いカモメが書かれており、『青い空を自由に、力強く羽ばたくカモメは、地球の豊かな自然環境を育み、未来に向かって大きく、力強く飛翔する横浜国立大学の姿』を表現している。このマークが描かれた大学のオリジナルグッズも存在する。
教育および研究
組織
学部
- 教育人間科学部
- 学校教育課程
- 人間文化課程
- 経済学部
- 経済システム学科/経済コース
- 経済システム学科/法と経済コース
- 国際経済学科
- 経営学部
- 経営学科
- 会計・情報学科
- 経営システム科学科
- 国際経営学科
- 理工学部
- 機械工学・材料系学科
- 化学・生命系学科
- 建築都市・環境系学科
- 数物・電子情報系学科
大学院
- 教育学研究科(修士課程)
- 学校教育臨床専攻
- 学校教育臨床分野
- 臨床心理学コース(臨床心理士第1種指定大学院)
- 学校教育専攻
- 特別支援教育専攻
- 言語文化系教育専攻
- 社会系教育専攻
- 自然系教育専攻
- 生活システム系教育専攻
- 健康・スポーツ系教育専攻
- 芸術系教育専攻
- 学校教育臨床専攻
- 国際社会科学研究科
- 工学研究院・工学府(博士課程前期・博士課程後期)
- 機能発現工学専攻
- システム統合工学専攻
- 社会空間システム学専攻
- 物理情報工学専攻
- 環境情報研究院・環境情報学府(博士課程前期・博士課程後期)
- 環境生命学専攻
- 環境システム学専攻
- 情報メディア環境学専攻
- 環境イノベーションマネジメント専攻
- 環境リスクマネジメント専攻
- 都市イノベーション研究院・都市イノベーション学府
- 建築都市文化専攻(博士課程前期)
- 都市地域社会専攻(博士課程前期)
- 都市イノベーション専攻(博士課程後期)
※(注記)研究院は研究組織、学府は教育組織である。
専攻科
- 特別支援教育専攻科
附属機関
- 教育人間科学部平塚教場(神奈川県平塚市)
- 教育人間科学部附属理科教育実習施設(神奈川県足柄下郡 真鶴町)
- 教育人間科学部野外教育実習施設(山梨県 北杜市)
- 峰沢国際交流会館(神奈川県横浜市保土ヶ谷区)
研究
21世紀COEプログラム
21世紀COEプログラムとして、2件のプロジェクトが採択された。
- 2002年
- 情報・電気・電子
- 情報通信技術に基づく未来社会基盤創生
- 学際・複合・新領域
- 生物・生態環境リスクマネジメント
グローバルCOEプログラム
グローバルCOEプログラムとして、2件のプロジェクトが採択された。
- 2007年
- 学際・複合・新領域
- アジア視点の国際生態リスクマネジメント
- 2008年
- 学際・複合・新領域
- 情報通信による医工融合イノベーション創生
学生生活
クラブ・サークル活動
2010年8月1日現在、大学に団体届を提出している団体は体育会系サークル39団体、文化系サークル36団体の計75団体あり、それ以外のサークルも数多く存在している。相対的に見て、硬式テニスのサークルの割合が多い。また、横浜市立大学や神奈川大学などの近隣の大学とのインカレサークルも存在する。
大学祭
年2回、常盤台キャンパスで大学祭実行委員会によって行われ、5月の終わり頃に開かれるものを「清陵祭」(登録上は体育祭)、10月の終わり頃に開かれるものを「常盤祭」(登録上は大学祭)と呼ぶ。清陵祭は2日間、常盤祭は3日間開催であり、どちらも最終日は日曜日となるように期間が設定される。また大学祭の前日は準備日とされ、講義は休講となる。なお、常盤祭ではミスコンテストが行われている。
大学関係者と組織
大学関係者組織
同窓会
大学全体としての同窓会活動はあまり活発ではなく[5] 、「友松会(教育人間科学部)」、「富丘会(経済学部・経営学部)」、「工学部同窓会連合(工学部)」に分かれて、各学部ごとに同窓会活動が行われている。
大学関係者一覧
施設
キャンパス
常盤台キャンパス
- 使用学部:全ての学部
- 使用研究科:全ての大学院
- 使用附属施設:なし
- 交通アクセス:横浜駅西口バスターミナルより、横浜市営バス・相鉄バスがキャンパス内を東西に往復して横浜駅へ戻る循環運転を行っている(平日ダイヤのみ)。鉄道では、横浜市営地下鉄 ブルーライン 三ツ沢上町駅より徒歩16分、相模鉄道 本線 和田町駅より徒歩20分。この他、横浜市営バス・相鉄バス・神奈川中央交通岡沢町より徒歩5分。
もとはゴルフ場(程ヶ谷カントリー倶楽部)の跡地にキャンパスを建てたため、起伏が激しい。
サテライトキャンパス
みなとみらいキャンパス
- 使用学部:なし
- 使用研究科:国際社会科学研究科博士課程前期経営学専攻マネジメント専修コース、会計・経営システム専攻ファイナンス・アカウンティング専修コース
- 使用附属施設:なし
- 交通アクセス:横浜高速鉄道 みなとみらい線 みなとみらい駅より徒歩3分、JR東日本・横浜市営地下鉄 桜木町駅より徒歩5分
三菱地所が管理している横浜ランドマークタワーの18階に開設されたサテライトキャンパス。MBA修得の夜間コースを設置している。
弘明寺キャンパス
- 使用学部:なし
- 使用研究科:教育学研究科学校教育臨床専攻夜間大学院
- 使用附属施設:教育相談支援総合センター弘明寺相談室
- 交通アクセス:横浜市営地下鉄 ブルーライン 弘明寺駅前、京浜急行電鉄 本線 弘明寺駅より徒歩8分
横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校内に設置されている。
対外関係
他大学との協定
- 大学間交流協定
- 現在(2011年1月1日)、海外に所在する73大学と協定を結んでいる。
- アジア
- インド工科大学カンプール校(インド)
- インド統計研究所(インド)
- ランプン大学(インドネシア)
- ソウル市立大学校(韓国)
- 高麗大学校(韓国)
- 淑明女子大学校(韓国)
- 嶺南大学校(韓国)
- 京畿大学校(韓国)
- 延世大学校(韓国)
- 済州大学校(韓国)
- 釜慶大学校(韓国)
- タマサート大学(タイ)
- 国立高雄大学(台湾)
- 北京師範大学(北京市/中国)
- 上海交通大学(上海市/中国)
- 華東師範大学(上海市/中国)
- 天津大学(天津市/中国)
- 山西大学(山西省/中国)
- 大連理工大学(大連市/中国)
- イスタンブル工科大学(トルコ)
- サント・トマス大学(フィリピン)
- フィリピン大学(フィリピン)
- ハノイ交通通信大学(ベトナム)
- ダナン工科大学(ベトナム)
- ホーチミン市工科大学(ベトナム)
- マレーシア科学大学(マレーシア)
- マレーシアマラッカ工科大学(マレーシア)
- アフリカ
- オセアニア
- 北アメリカ
- サンディエゴ州立大学(アメリカ)
- ジョージア大学(アメリカ)
- バージニア工科大学(アメリカ)
- イリノイ大学アーバナ・シャンペイン校(アメリカ)
- ベラミン大学(アメリカ)
- カリフォルニア州立大学サクラメント校(アメリカ)
- ユタ州立大学(アメリカ)
- サンノゼ州立大学(アメリカ)
- サスカチュワン大学(カナダ)
- モントリオール工科大学(カナダ)
- トロント大学人文学部(カナダ)
- 南アメリカ
- サンパウロ大学(ブラジル)
- パラナ・カトリカ大学(ブラジル)
- ヨーロッパ
- シェフィールド大学(イギリス)
- ダーラム大学(イギリス)
- カーディフ大学(イギリス)
- ノッティンガム・トレント大学(イギリス)
- サザンプトン大学(イギリス)
- エジンバラ大学(イギリス)
- ピサ大学(イタリア)
- デルフト工科大学(オランダ)
- ベルン大学(スイス)
- オストラバ工科大学(チェコ)
- ズリーン・トマスバタ大学(チェコ)
- ザールラント大学(ドイツ)
- アーヘン工科大学(ドイツ)
- オスナブリュック大学(ドイツ)
- エルフルト大学(ドイツ)
- オウル大学(フィンランド)
- パリ・中央工科大学(フランス)
- リヨン第3大学(フランス)
- ポワチエ大学(フランス)
- パリ第12大学(フランス)
- グルノーブル第3大学(スタンダール)(フランス)
- フランス国立セラミックス大学(グランゼコール)(フランス)
- リエージュ州大学校(ベルギー)
- リスボン大学(ポルトガル)
- 部局間交流協定
- 現在(2010年5月1日)、海外に所在する27大学32部局と協定を結んでいる。
- 横浜市内大学間学術・教育交流協議会
- 横浜市内に所在する14大学による協議会。単位互換事業や図書館コンソーシアム事業を実施している。
- 神奈川県大学院学術交流協定
- 神奈川県内に所在する21大学による、大学院における単位互換協定。
附属学校
- 横浜国立大学教育人間科学部附属横浜小学校(神奈川県横浜市中区)
- 横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉小学校(神奈川県鎌倉市)
- 横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校(神奈川県横浜市南区)
- 横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉中学校(神奈川県鎌倉市)
- 横浜国立大学教育人間科学部附属特別支援学校(神奈川県横浜市南区)
Wiki関係他プロジェクトリンク
- 横浜国立大対策(ウィキブックス)
公式サイト
脚注
- ^ 国立音楽大学は私立の大学であり、「国立」の読みは「くにたち」である。
- ^ 同様の例として、横浜市に存在する「横浜市立大学」は周辺住民からは「市大」と呼ばれている。
- ^ 詳しくは大学サイトの当該ページを参照。楽譜、音声データがある。
- ^ http://www.ynu.ac.jp/about/ynu/symbol/index.html
- ^ 大学全体の同窓会組織(横浜国立大学同窓会連合)は最近創設された。
単位互換協定参加校 | |
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単位互換協定非参加校 |
旧三商大 |
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高等商業学校 (経済専門学校) ・専門学校商科 |
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大学附属 専門部商科 |
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