コンテンツにスキップ
Wikipedia

横浜国立大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Leven Iwasumi (会話 | 投稿記録) による 2011年9月13日 (火) 15:12 (個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (誤表記の訂正。程ヶ谷カントリー倶楽部は、「保土ヶ谷」の変換ミスではありません。)であり、現在の版 とは大きく異なる場合があります。

Leven Iwasumi (会話 | 投稿記録)による2011年9月13日 (火) 15:12時点の版 (誤表記の訂正。程ヶ谷カントリー倶楽部は、「保土ヶ谷」の変換ミスではありません。)
横浜国立大学
中央図書館
大学設置 1949年
創立 1876年
学校種別 国立
設置者 国立大学法人横浜国立大学
本部所在地 神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79-1
キャンパス 常盤台(横浜市保土ケ谷区)
みなとみらい(横浜市西区)
田町サテライト(東京都港区)
弘明寺(横浜市南区)
学部 教育人間科学部
経済学部
経営学部
理工学部
研究科 教育学研究科
国際社会科学研究科
工学研究院・工学府
環境情報研究院・環境情報学府
都市イノベーション研究院・都市イノベーション学府
連合学校教育学研究科
ウェブサイト http://www.ynu.ac.jp/
テンプレートを表示

横浜国立大学(よこはまこくりつだいがく、英語: Yokohama National University)は、神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79-1に本部を置く日本国立大学1876年創立、1949年大学設置。大学の略称は横浜国大(よこはまこくだい)、YNU。

概観

大学全体

新制大学発足以降、学部・大学院共に整備・改組が順次行われ、現在4学部5研究科(連合学校教育学研究科を除く)を設置。横浜という日本第2の都市を基盤とし、学部増設に力点を置いた規模拡大路線をとらず、少数精鋭化と大学院教育研究の重点化を進めてきた。近年は国際研究拠点としての環境整備に力を入れている。

日本の国立大学の中で、唯一大学名に「国立」の文字が入る[1]

沿革

略歴

横浜国立大学は、横浜経済専門学校横浜工業専門学校神奈川師範学校神奈川青年師範学校の4つの旧制官立教育機関を母体とし、新制国立大学として1949年に発足した。前身校の沿革を含めると、横浜師範学校が設置された1876年以来の歴史を有する。

大学名について

「横浜国立大学」の名称決定への経緯

横浜地区では当初、新制国立大学は名称を「横浜大学」とする予定で申請したが、旧制横浜市立経済専門学校及び私立の旧制横浜専門学校も新制大学への改組にあたって同じ大学名を申請しており、名称に関しては三者間で協議を行うこととなった。この協議において、各校は「横浜大学」の名を使用しないことで意見の一致を見ることとなり、新制国立大学は「横浜国立大学」の名称を使用することに決定した。また、横浜市立経済専門学校の後身校は「横浜市立大学」、横浜専門学校の後身校は「神奈川大学」の名称を使用することとなった。

略称

「YNUユニバーシティ・アイデンティティ」(後述)では公式略称を「横浜国大」と「YNU」、呼称として使用できるものとして「横国(よここく)」を定めている。しかし、所在地の横浜市周辺では「国大(こくだい)」という呼称も使われている。これは、横浜に所在する国立大学が一つしかないことから呼ぶようになったものである[2]

年表

  • 1876年 横浜師範学校(後の神奈川師範学校)設置
  • 1920年 横浜高等工業学校(後の横浜工業専門学校)設置
  • 1920年 神奈川県立実業補習学校教員養成所(後の神奈川青年師範学校)設置
  • 1923年 横浜高等商業学校(後の横浜経済専門学校)設置
  • 1949年 横浜経済専門学校・横浜工業専門学校・神奈川師範学校・神奈川青年師範学校を母体として横浜国立大学が発足、学芸学部・経済学部・工学部を設置
  • 1966年 学芸学部を教育学部に改称
  • 1967年 経済学部を改組し、経済学部・経営学部に分離
  • 1972年 大学院経済学研究科(修士課程)および経営学研究科(修士課程)設置
  • 1974年 清水が丘・弘明寺・鎌倉などに分散していたキャンパスを統合し、程ヶ谷カントリー倶楽部移転跡地に常盤台キャンパスを設置
  • 1979年 工学部の常盤台キャンパス移転完了、大学院教育学研究科(修士課程)設置
  • 1990年 大学院国際経済法学研究科(修士課程)設置
  • 1994年 大学院国際開発研究科(博士課程後期)設置
  • 1996年 大学院連合学校教育学研究科(博士課程後期)(東京学芸大学埼玉大学千葉大学・横浜国立大学による連合大学院)を設置
  • 1997年 教育学部を教育人間科学部に改組
  • 1999年 大学院経済学研究科・経営学研究科・国際経済法学研究科・国際開発研究科を統合し、大学院国際社会科学研究科(博士課程前期・博士課程後期)を設置
  • 2001年 大学院工学研究科を工学研究院・工学府(博士課程前期・博士課程後期)に改組、環境科学研究センターを大学院環境情報研究院・環境情報学府(博士課程前期・博士課程後期)に改組
  • 2004年 法改正により国立大学法人へ移行、大学院国際社会科学研究科に法曹実務専攻(法科大学院)を設置、経済学部経済法学科を廃止
  • 2011年 教育人間科学部及び工学部を改組し理工学部を設置、また、大学院教育学研究科を改組、大学院都市イノベーション研究院・都市イノベーション学府(博士課程前期・博士課程後期)を設置

基礎データ

所在地

象徴

  • 校歌・学生歌
    • どちらも存在するが、現在入学式等の式典で歌われるのは主に学生歌「みはるかす」である。1956年に学生によって作詞、作曲された。[3]
  • YNUユニバーシティ・アイデンティティ[4]
    • 2010年に制定された「YNU」ブランドを国際的なものにするための宣言。この宣言を明確化するために「YNU University Identity Systems」が作成された。この中では既存の学章や「YNUシンボルマーク」に加え、「YNUロゴ」・「YNUスローガン」・「シンボルカラー」が定められている。
  • YNUシンボルマーク
    • YNUシンボルマークは2007年に制定された。青地の円の上に白いカモメが書かれており、『青い空を自由に、力強く羽ばたくカモメは、地球の豊かな自然環境を育み、未来に向かって大きく、力強く飛翔する横浜国立大学の姿』を表現している。このマークが描かれた大学のオリジナルグッズも存在する。

教育および研究

組織

学部

  • 教育人間科学部
    • 学校教育課程
    • 人間文化課程
  • 経済学部
    • 経済システム学科/経済コース
    • 経済システム学科/法と経済コース
    • 国際経済学科
  • 経営学部
    • 経営学科
    • 会計・情報学科
    • 経営システム科学科
    • 国際経営学科
  • 理工学部
    • 機械工学・材料系学科
    • 化学・生命系学科
    • 建築都市・環境系学科
    • 数物・電子情報系学科

大学院

  • 教育学研究科(修士課程)
    • 学校教育臨床専攻
      • 学校教育臨床分野
      • 臨床心理学コース(臨床心理士第1種指定大学院)
    • 学校教育専攻
    • 特別支援教育専攻
    • 言語文化系教育専攻
    • 社会系教育専攻
    • 自然系教育専攻
    • 生活システム系教育専攻
    • 健康・スポーツ系教育専攻
    • 芸術系教育専攻
  • 国際社会科学研究科
    • 経済学専攻(博士課程前期)
    • 国際経済学専攻(博士課程前期)
    • 経営学専攻(博士課程前期)
    • 会計・経営システム専攻(博士課程前期)
    • 国際関係法専攻(博士課程前期)
    • 国際開発専攻(博士課程後期)
    • グローバル経済専攻(博士課程後期)
    • 企業システム専攻(博士課程後期)
    • 国際経済法学専攻(博士課程後期)
    • 法曹実務専攻(専門職学位課程法科大学院)
    • 横浜ビジネススクール(MBA課程経営大学院)
  • 工学研究院・工学府(博士課程前期・博士課程後期)
    • 機能発現工学専攻
    • システム統合工学専攻
    • 社会空間システム学専攻
    • 物理情報工学専攻
  • 環境情報研究院・環境情報学府(博士課程前期・博士課程後期)
    • 環境生命学専攻
    • 環境システム学専攻
    • 情報メディア環境学専攻
    • 環境イノベーションマネジメント専攻
    • 環境リスクマネジメント専攻
  • 都市イノベーション研究院・都市イノベーション学府
    • 建築都市文化専攻(博士課程前期)
    • 都市地域社会専攻(博士課程前期)
    • 都市イノベーション専攻(博士課程後期)

(注記)研究院は研究組織、学府は教育組織である。

専攻科

  • 特別支援教育専攻科

附属機関

  • 教育人間科学部平塚教場(神奈川県平塚市)
  • 教育人間科学部附属理科教育実習施設(神奈川県足柄下郡 真鶴町)
  • 教育人間科学部野外教育実習施設(山梨県 北杜市)
  • 峰沢国際交流会館(神奈川県横浜市保土ヶ谷区)

研究

21世紀COEプログラム

21世紀COEプログラムとして、2件のプロジェクトが採択された。

  • 2002年
    情報・電気・電子
    情報通信技術に基づく未来社会基盤創生
    学際・複合・新領域
    生物・生態環境リスクマネジメント

グローバルCOEプログラム

グローバルCOEプログラムとして、2件のプロジェクトが採択された。

  • 2007年
    学際・複合・新領域
    アジア視点の国際生態リスクマネジメント
  • 2008年
    学際・複合・新領域
    情報通信による医工融合イノベーション創生

学生生活

クラブ・サークル活動

2010年8月1日現在、大学に団体届を提出している団体は体育会系サークル39団体、文化系サークル36団体の計75団体あり、それ以外のサークルも数多く存在している。相対的に見て、硬式テニスのサークルの割合が多い。また、横浜市立大学や神奈川大学などの近隣の大学とのインカレサークルも存在する。

大学祭

年2回、常盤台キャンパスで大学祭実行委員会によって行われ、5月の終わり頃に開かれるものを「清陵祭」(登録上は体育祭)、10月の終わり頃に開かれるものを「常盤祭」(登録上は大学祭)と呼ぶ。清陵祭は2日間、常盤祭は3日間開催であり、どちらも最終日は日曜日となるように期間が設定される。また大学祭の前日は準備日とされ、講義は休講となる。なお、常盤祭ではミスコンテストが行われている。


大学関係者と組織

大学関係者組織

同窓会

大学全体としての同窓会活動はあまり活発ではなく[5] 、「友松会(教育人間科学部)」、「富丘会(経済学部・経営学部)」、「工学部同窓会連合(工学部)」に分かれて、各学部ごとに同窓会活動が行われている。

大学関係者一覧

施設

建設学科建築学棟
Sガーデン
南通用門

キャンパス

常盤台キャンパス

もとはゴルフ場(程ヶ谷カントリー倶楽部)の跡地にキャンパスを建てたため、起伏が激しい。

サテライトキャンパス

みなとみらいキャンパス

三菱地所が管理している横浜ランドマークタワーの18階に開設されたサテライトキャンパス。MBA修得の夜間コースを設置している。

弘明寺キャンパス

横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校内に設置されている。

対外関係

他大学との協定

附属学校

Wiki関係他プロジェクトリンク

ウィキメディア・コモンズには、横浜国立大学 に関連するカテゴリがあります。

公式サイト

脚注

  1. ^ 国立音楽大学は私立の大学であり、「国立」の読みは「くにたち」である。
  2. ^ 同様の例として、横浜市に存在する「横浜市立大学」は周辺住民からは「市大」と呼ばれている。
  3. ^ 詳しくは大学サイトの当該ページを参照。楽譜、音声データがある。
  4. ^ http://www.ynu.ac.jp/about/ynu/symbol/index.html
  5. ^ 大学全体の同窓会組織(横浜国立大学同窓会連合)は最近創設された。
国立大学協会加盟校を掲載
北海道
東北
東京
関東甲信越
東海北陸
近畿
中国四国
九州沖縄
旧三商大
官立
公立
高等商業学校
(経済専門学校)
・専門学校商科
官立

(山口高校から転換⇒)山口高商 / 長崎高商(⇒長崎工経専を併設)(1905年)
小樽高商(1910年) / 名古屋高商(⇒名古屋工経専を併設)(1920年) / 福島高商 / 大分高商(1921年)
彦根高商(⇒彦根工専に転換⇒彦根経専に復帰) / 和歌山高商(⇒和歌山工専に転換⇒和歌山経専に復帰)(1922年)
横浜高商(⇒横浜工経専を併設) / 高松高商(1923年) / 高岡高商(⇒高岡工専に転換)(1924年)

公立
私立

東洋商専(1903年・1908年廃止) / 高千穂高商(1912年)
明治学院高商部(⇒青山学院関東学院両高商部を統合)(1917年) / 東北学院商科(1918年)
大倉高商(1920年) / 西南学院商科(1921年) / 松山高商(1923年)
関東学院高商部(⇒明治学院へ統合) / 青山学院高商部(⇒明治学院へ統合)(1927年)
巣鴨高商 / 女子経専(1928年) / 日本女子高商(1929年) / 同志社高商(1930年)
鹿児島高商(1932年) / 浪華高商(⇒昭和高商として再設立⇒大阪女子経専を併設)(1932年)
福岡高商(1934年) / 関西学院高商(1935年) / 善隣高商(⇒外専に転換)(1939年 - 1944年)
甲陽高商(⇒甲陽工専に転換)(1940年) / 福知山高商(⇒松山経専に統合・福知山工専に転換)(1941年)
日本経専(1946年)

外地
官立

台北高商(1919年)

私立

京城高商(1907年・1922年官立移管) / 大連高商(1936年・1941年官立移管)
(普成専門学校から転換⇒)京城拓殖経専 / (延禧専門学校から転換⇒)京城工経専 / (北京興亜学院から転換⇒)北京経専(1944年)

大学附属
専門部商科
官立

東京商大附属商専(⇒附属工経専を併設)(1920年) / 神戸商大附属経専(1946年)

公立

大阪商大附属高商(⇒大阪工経専に転換)(1928年)

私立

この項目は、ウィキプロジェクト 大学テンプレートを使用しています。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /