線状皮膚萎縮症
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妊娠線(にんしんせん)とは、臨月近い妊婦の腹部の皮膚の真皮や皮下組織にできる亀裂のこと。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織から成り立っている。 妊娠してお腹が大きくなってくると、表皮は伸びることができるが、その下の真皮や皮下組織の一部が伸びにくいため弾性線維に亀裂が生じることによっておこる。 皮膚線状や線状皮膚萎縮ともよばれ、男女問わず成長が著しい場合や急激に太った場合、クッシング症候群の際にも出現する。
妊娠線は最初赤紫の線としてでてくる。一度できてしまうと、出産後も完全には元に戻らないが、時間の経過とともに目立たなくなる。
発生時期
妊娠6〜7ヶ月以降に出現。妊婦の40%以上に発症する。
発生箇所
腹部、大腿外側、臀部、乳房周囲に好発。
できる人とできない人の違い
皮膚の体質もあるが、皮下脂肪の厚い人や、小柄でおなかが突き出やすい人、多胎妊娠や、経産婦の方はできやすいと言われている。
妊娠線の予防策
体重増加をしすぎないことは有効である。しかし、どんなに予防を行っても100%防ぐ方法は今のところない。
妊娠線が出始めるころは、かさつきや痒みがでることが多い。これに関しては肌を清潔に保ち保湿剤を用いることも有効である。 また、保湿をしっかりすることで、肌の弾性も増すので、保湿剤をこまめに塗ることが有効と言われている。[要出典 ]妊娠線対策に販売されているクリーム(妊娠線クリーム)は、より肌のハリを増させる成分を入れているので、保湿剤の代わりに使用してもよい。 ケアを行わない人に比べ、行った方のほうが、妊娠線の発生率や度合いが低いと言われている。[要出典 ]
妊娠線が出来た場合の対処法
妊娠線は最初赤紫の線としてでてくる。しかし、時間が経つと赤紫の色は少しずつ消えて目立たなくなってくる。 また、これ以上ひろがらないために、上記の妊娠線の予防方法を実践するのも有効である。[要出典 ]
目立たなくする方法として妊娠線を消す為のクリームなども市販されているが、完全に消えることはない。 美容皮膚科などの医療機関では、妊娠線ができる真皮層に熱を加えて皮膚自体を引き締める治療もあるが、これも有効とはいえ[要出典 ]完全には消せない。
関連項目
参考文献
周産期医学 Vol.34 no.11,2004-11 妊娠中期のプライマリ 皮膚疾患 島岡昌幸 島岡医院