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技術士建設部門

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技術士 建設部門(ぎじゅつし けんせつぶもん)は、技術士国家資格のうちの1つ。文部科学省管轄。

この資格を得るには、まず認定された教育機関を修了するか、技術士一次試験を受験して合格し(部門は何でも良い)、修習技術者となる必要がある(技術士補登録を行う必要はない)。その後、実務経験を4年(もしくは7年、ただし大学院修了者は2年間短縮される)を行った後で技術士2次試験を建設部門で受験し、合格して、技術士 (建設部門)の登録を行う。

国家試験は年1回実施される(実施は日本技術士会)。

試験科目

一次試験

基礎科目
  • 科学技術全般にわたる基礎知識を問う問題
  1. 設計計画に関するもの(設計理論システム設計等)
  2. 情報・論理に関するもの(アルゴリズム情報ネットワーク等)
  3. 解析に関するもの(力学電磁気学等)
  4. 材料・化学・バイオに関するもの(材料特性、バイオテクノロジー等)
  5. 技術連関(環境エネルギー品質管理、技術士等)
適性科目
  1. 技術士法第4章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性
共通科目
  • 技術士補として必要な共通的基礎知識を問う問題(下の科目から2科目選択)
  1. 数学
  2. 物理学
  3. 化学
  4. 生物学
  5. 地学
専門科目
  1. 建設 - 土質及び基礎鋼構造及びコンクリート都市及び地方計画河川砂防及び海岸海洋港湾及び空港電力土木、道路鉄道トンネル施工計画、施工設備及び積算建設環境

二次試験

筆記試験
  • 必須科目
  1. 建設一般
  • 選択科目
  1. 土質及び基礎:土質、地盤並びに土構造物及び基礎に関する事項
  2. 鋼構造及びコンクリート:鋼構造、鉄筋コンクリート構造、コンクリート構造、建設材料その他の鋼構造及びコンクリートに関する事項
  3. 都市及び地方計画:国土計画、都市計画(土地利用、都市交通施設、公園緑地及び市街地整備を含む。)、地域計画その他の都市及び地方計画に関する事項
  4. 河川、砂防及び海岸海洋:治水・利水計画、治水・利水施設、河川構造物、河川情報、砂防その他の河川に関する事項/地すべり防止に関する事項/海岸保全計画、海岸施設、海岸及び海洋構造物その他の海岸・海洋に関する事項
  5. 港湾及び空港:港湾計画、港湾施設、港湾構造物その他の港湾に関する事項/空港計画、空港施設、空港構造物その他の空港に関する事項
  6. 電力土木:電源開発計画、電源開発施設、取放水及び水路構造物その他の電力土木に関する事項
  7. 道路:道路計画、道路設計、道路構造物、道路管理、道路情報その他の道路に関する事項
  8. 鉄道:鉄道計画、鉄道施設、鉄道構造物、モノレール鉄道その他の鉄道に関する事項
  9. トンネル:トンネル計画、トンネル施設、地中構造物、トンネル工法その他のトンネルに関する事項
  10. 施工計画,施工設備及び積算:施工計画、施工管理、施工設備・機械その他の施工に関する事項/積算及び建設マネジメントに関する事項
  11. 建設環境:建設事業における自然環境及び生活環境の保全及び創出並びに環境影響評価に関する事項
口述試験
  1. 受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容と応用能力 45分
  2. 必須科目及び選択科目に関する技術士として必要な専門知識及び見識
  3. 技術士としての適格性及び一般的知識

建設部門の技術士の配置が求められる業務

  • 土壌汚染指定調査機関における土質及び基礎科目

業務上の特典

  • 設計管理者(鉄道土木鉄道電気、鉄道車両)(独占業務)
  • 労働災害防止のため建設工事に参画させる者
  • 宅地造成工事の技術的基準(擁壁、排水施設)の設計者
  • 一般建設業の営業所専任技術者又は主任技術者
  • 特定建設業の営業所専任技術者又は監理技術者
  • 建設コンサルタントとして建設省に部門登録をする場合の技術管理者
  • 地質調査業者として建設省に 登録する場合の技術管理者

国家資格取得上の特典

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一次試験、共通科目が免除になる資格

  1. 公害防止管理者(大気1・3種、水質1・3種)
  2. 公害防止主任管理者
  3. 高圧ガス製造保安責任者(甲種化学、甲種機械、第1種冷凍機械)
  4. エネルギー管理士
  5. 電気主任技術者(第1種、第2種)
  6. ダム水路主任技術者(第1種)
  7. ボイラー・タービン主任技術者(第1種)
  8. ガス主任技術者(甲種)
  9. 総合無線通信士(第1級)
  10. 陸上無線技術士(第1級)
  11. 技術検定1級合格者(1級建設機械施工技士、1級土木施工管理技士、1級管工事施工管理技士、1級造園施工管理技士、1級建築施工管理技士、1級電気工事施工管理技士)
  12. 測量士
  13. 核燃料取扱主任者
  14. 原子炉主任技術者
  15. 放射線取扱主任者(第1種)
  16. 労働安全コンサルタント試験合格者
  17. 労働衛生コンサルタント試験合格者
  18. ボイラー技士(特級)
  19. 建築士合格者(一級)
  20. 危険物取扱者(甲種)

二次試験選択科目の出題概要

建設環境

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