Jealousy (Xのアルバム)
『Jealousy』 | |
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X の スタジオ・アルバム | |
リリース | |
録音 |
1990年12月 - 1991年6月 Complex Studio Sound Castle Studio Studio City Alpha Studio Mad Hatter Studio |
ジャンル | ロック、パワーメタル |
時間 | |
レーベル |
Sony Records Ki/oon Records(再発盤) |
プロデュース | X |
専門評論家によるレビュー | |
Allmusic 星3.5 / 5 link | |
チャート最高順位 | |
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ゴールドディスク | |
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X アルバム 年表 | |
『Jealousy』収録のシングル | |
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『Jealousy』(ジェラシー)は、日本のロックバンド、X(エックス)のメジャー・セカンド・アルバム(通算では3枚目)。
解説
当初は『ART OF LIFE』を含む2枚組でのリリースになる予定だったが、YOSHIKIの体調不良などでレコーディング作業が大幅に遅れたため『ART OF LIFE』のレコーディングが間に合わず、2枚組とはならなかった。
予定通り『ART OF LIFE』を入れようとした場合、リリースの時期がもう少し後にズレることになっていた。しかしソニーの5ヵ年決算・上場問題が絡み、ソニー側から「1枚物にして早く出してくれ。そうすればソニーが上場できる」と言われたが、予定通り2枚組でリリースしようとYOSHIKIは徹底抗戦していた。しかし、レコード会社の重役がYOSHIKIを説得しにロサンゼルスまで来たため、譲らざるを得くなり1枚物でのリリースとなった。なお、『ART OF LIFE』のみならず、『Standing Sex』もレコーディングが間に合わず収録を断念した。 1991年 7月1日にソニーレコードよりリリースされた。スクリーミング・マッド・ジョージがアートワークを担当。ジャケットは裸のYOSHIKIが両手を頭上で真っ直ぐに組み、両腕には鎖が絡みつき、さらにYOSHIKIの体には背後から4〜5本の腕が伸びて触れているというものになっている。同年の11月4日には原宿のホコ天にてYOSHIKIによる「Jealousyジャケット再現パフォーマンス」が予定されていたが、5,000人以上のファンが集まったため、中止となった。
オリコンの売り上げとしてはX JAPAN名義も含めて初動売上でバンド最高の60万枚以上を売り上げ、BLUE BLOODに次ぐチャートイン50週を記録し、ミリオンセラーとなった。
2007年 2月14日に前作「BLUE BLOOD」と共にリマスタリングされて再リリースされ、2008年 3月25日には復活にあわせカラオケディスクを除いたものがリマスターエディションとして再度発売される。
収録曲
- Es Durのピアノ線
(作曲・編曲:YOSHIKI)- このアルバムのオープニングを飾るインスト曲。
- タイトルのEs Dur(エス・ドゥア)とは変ホ長調の意味。音階でいうとミのフラットに当たる。曲の後半、一瞬音が途切れた次の瞬間に"カーン!"と一音高い音が鳴り響き、その直後に不協和音が流れる展開になっているが、その一音がミのフラットの音である。ちなみにレコーディングの際、この一音だけは鍵盤を弾かずにYOSHIKIがドライバーで直接ピアノ線を弾いて音を出しており、曲タイトルもそれに由来している。
- 同曲はXのライブにおけるYOSHIKIのピアノソロのほか、YOSHIKIが小室哲哉と結成したユニットV2のコンサートでも演奏された。
- 何時間もかけレコーディングを行い、やっとの思いで納得のいく演奏を録音できたが、外国人のエンジニアにうまく伝えられず、一度録音を消去されてしまっている。その時にYOSHIKIは「もっと英語を勉強しよう」と思ったそうである。
- Silent Jealousy
(作詞・作曲:YOSHIKI 編曲:X) - Miscast
(作詞・作曲:HIDE 編曲:X) - Desperate Angel
(作詞:TOSHI 作曲:TAIJI 編曲:X)- TAIJIの作ったアメリカンロックンロール的な曲。イントロにアメリカのゴスペルが入る。
- White Wind From Mr.Martin〜Pata's Nap〜
(作曲・編曲:PATA)- 「Voiceless Screaming」の繋ぎの曲。珍しいPATA作曲の楽曲でもある。
- 元々は、PATAがスタジオでアコースティックギターを弾いて遊んでいたところ、通りかかったTAIJIがその演奏を気に入り「Voiceless Screamingの前にそんな感じのインストが欲しい」と言ったことがきっかけ。それを受けてPATAがアレンジを練り直して完成させた。
- 最初はサブタイトルの「Pata’s Nap(PATAの昼寝)」しかつけられていなかったが、後にYOSHIKIが正式なタイトルとして「BLUE WIND」を提案し、PATAはそれをジェフ・ベックのようだと気に入ったが、青よりも白のほうがより曲のイメージに合っていると感じてBlueからWhiteに変更になった。またMr.Martinとは、PATAがロサンゼルス滞在中に購入したMartinのアコースティックギターから来ており、実際にそのギターでレコーディングされている。
- Voiceless Screaming
(作詞:TOSHI 作曲:TAIJI 編曲:X) - Stab Me In The Back
(作詞:白鳥瞳 作曲:YOSHIKI 編曲:X)- ビクターのオムニバスに収録されたもののリメイク。 ビクター版発売当時のメンバーはTOSHI、YOSHIKI、TAIJIの3人で、アルバムのブックレット内の写真もこの3人だけが写っている。PATAはメンバー表記に入っているがサポート扱いで、HIDEは当時はまだメンバーではなかった。ビクター版の同曲は、「JEALOUSY」に収録されたバージョンと比べると、テンポがかなり遅く、バスドラムの連打が殆どない。また、完全なスラッシュ・メタルである「JEALOUSY」版と比べると、ややハードコアに近い要素を含んだアレンジになっている。また、作詞・作曲は両方ともYOSHIKI名義になっている。
- テンポ200という「オルガスム」を上回るX史上最速のナンバー。1分間につき、ドラムを800発近く叩いている。HIDEはこの曲を「YOSHIKI殺し」と呼んでいた。
- 激しいドラムプレイのため、レコーディング直後の2日間、YOSHIKIは椎間板ヘルニアを背負うことになる。
- Xの楽曲の中でも最も難しい部類に入るため、オフィシャルバンドスコアでメンバー達は「コピーする奴いるのか?」と語っている。
- 「Jealousy」版は、「BLUE BLOOD TOUR」などで演奏された。
- Love Replica
(作詞・作曲・編曲:HIDE) - Joker
(作詞・作曲:HIDE 編曲:X) - Say Anything
(作詞・作曲:YOSHIKI 編曲:X)
Disc 2
※(注記)2007年の再発盤にのみ付属されているインストゥルメンタルディスク。
- Silent Jealousy
- Miscast
- Desperate Angel
- Voiceless Screaming
- Stab Me In The Back
- Joker
- Say Anything
Indies of X Rose & Blood
2001年にアート・ユニオンより発売。JASRAC登録もされているが、その実態はブートレグ。Xの正式ロゴは一切使用されておらず、曲名も適当に付けられている。ライナーノーツには「デビュー前のデモ音源を収録」と言ったような説明が添えられているが、実際には本項の『Jealousy(91年)』と『ART OF LIFE(93年)』のデモが収録されている。いずれもデビュー後の作品であり、曲の構想もデビュー後であった。当時のデモセッションには、YOSHIKIは不参加だったといわれている。
- Itroduction (YOSHIKI作曲 『ART OF LIFE』)
- Dangerous Zone (TAIJI作曲 不明)
- Shadows (HIDE作曲 『JOKER』)
- Light Breeze (TAIJI作曲 不明)
- Rose and Blood (TAIJI作曲 『JUNGLE』)
- Black Devil (TAIJI作曲 『Desperate Angel』)
- Not true? (HIDE作曲 『Miscast』)
- End The World (YOSHIKI作曲 『ART OF LIFE』)
参加ミュージシャン
- TOSHI - ヴォーカル
- HIDE - ギター
- PATA - ギター
- TAIJI - ベースギター
- YOSHIKI - ドラムス、ピアノ このOriconChartテンプレートは廃止されました(議論先)。代わりにCategory:オリコンチャートのテンプレート 内のテンプレートを使用してください。
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