けんぷファー
けんぷファー | |
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ジャンル | TSF、ラブコメ、バトル |
小説 | |
著者 | 築地俊彦 |
イラスト | せんむ |
出版社 | メディアファクトリー |
レーベル | MF文庫J |
刊行期間 | 2006年11月 - |
巻数 | 13巻(以下続刊) |
漫画 | |
原作・原案など | 築地俊彦 |
作画 | 橘由宇 |
出版社 | メディアファクトリー |
掲載誌 | 月刊コミックアライブ |
発表期間 | 2008年4月号 - |
巻数 | 3巻(以下続刊) |
アニメ | |
監督 | 黒田やすひろ |
シリーズ構成 | ふでやすかずゆき |
キャラクターデザイン | 藤田まり子 |
音楽 | 加藤達也 |
アニメーション制作 | NOMAD |
製作 | 臓物アニマルカンパニー TBS |
放送局 | 放送局参照 |
放送期間 | 2009年10月1日 - |
テンプレート - ノート |
『けんぷファー』は、築地俊彦・作、せんむ・画のライトノベル作品。メディアファクトリー・MF文庫Jより刊行。また、同社刊『月刊コミックアライブ』2008年4月号より漫画化作品が隔月連載されていたが、同年10月号から毎月連載となる。作画は橘由宇。2009年10月より、TBSほかにてテレビアニメが放送中。
ケンプファーに選ばれた主人公を中心としたバトルラブコメであり、物語は彼の一人称(時々三人称)で進む。
ストーリー
ごく普通の男子高生・瀬能ナツルはある朝、突然目が覚めると女になっていた。覚えのない性転換に愕然とするナツルだが、追い討ちを掛けるように臓物アニマルのハラキリトラから「ケンプファーとして戦え」と告げられる。一切事情が分からないまま、戦いに巻き込まれていくナツルの運命やいかに!?
幼馴染・生徒会長・メガネっ娘の相棒など、美少女満載のバトル入り学園ラブコメディー。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
登場人物
星鐵学院男子部
- 瀬能 ナツル(せのう -)
- 声 - 井上麻里奈
- 本作の主人公で語り手。男子部2年4組在籍だが、ケンプファーになって女に変身できるようになった後、女子部2年4組にも籍を置かれていた(病気療養から復学したことになっている)。青の腕輪をしたケンプファー。アイテムは魔法(ツァウバー)で手から火の玉を作り攻撃する。
- 楓に一途な想いを寄せ、他の女性には無関心な上に極度の鈍感で紅音や水琴、雫に好意を寄せられているにも関わらず、彼女達の日頃の振る舞いもあって全く気付いていない。
- 容姿、成績、運動神経、共に平均的、好きなテレビ番組はお笑いと海外サッカー。将来の夢は公務員。授業に3回に1回は遅刻をする、自他共に認める地味で平凡な男子高校生。
- 父親が熊本県に転勤する際、母親もついて行ったため、現在1人暮らし。結果「自由な暮らしと貧弱な食生活」を強いられていたが、水琴の帰国後は3食全てカレーとなっている。
- ある朝、目覚めると青の腕輪をしたケンプファーになっていた。ケンプファーは女性である必要があるので変身後は女になる。変身時は、下着と学校の男子用制服だけ自動的に女子用に替わる。
- 変身後は相当な美少女で同年代の女子生徒の中では長身かつ巨乳だが、声だけは変化しないので男の子みたいな声(ハスキーボイス)と言われる。そのため、変身中はなるべく喋らないようにしている(アニメ版は変身中でも普通に会話しており、声も女声に変わる)。学院内では男女問わず人気で、星鐵の三大美女に加わった。風呂とトイレだけもなるべく男の姿で行くようにしているが、楓の家に泊まった際に雫の策略で女のままでシャワーを浴びてしまった。
- 現存するケンプファーの中で唯一の男女混在型であり、戦いの鍵を握る存在と「白」のケンプファーに言われている。
- 東田 幹仁(ひがしだ みきひと)
- 声 - 川原慶久
- ナツル(♂)のクラスメイト。休み時間にはナツルと話そうとするが、相手にされないことが多い。非合法部活動の美少女研究会の会長で、女のことしか頭にない。ナンパ癖がある上に女子生徒の盗撮も行っており、学校からマークされている。実はドMのため、変身後の紅音やナツル(♀)に罵られると喜ぶ。ナツルとは誕生日が3日違いで血液型も一緒。
- 半澤 友一(はんざわ ゆういち)
- ナツル(♂)のクラスメイトで美少女研究会期待の新人。
- 元アニメオタクで、感情の振幅が激しい。以前は虚構の女にのめりこんでいたが、漫画やドラマのヒロインが主人公とくっつくのがショックで泣く。そこで恋愛ゲームに手を出すが、バッドエンドにばかりたどり着いていた。その後は目が覚めて三次元に興味を持ち、美少女研究会に入った。
- 実は野球部のピッチャーでレギュラーの4番。全力投球で150kmだせるが、それでも星鐵学院が負けたのは彼が深夜アニメに熱中して翌日の練習をサボるからである。
星鐵学院女子部
- 美嶋 紅音(みしま あかね)
- 声 - 堀江由衣
- 2年4組在籍の図書委員でナツルの仲間の青の腕輪をしたケンプファー。アイテムは1丁の銃(ゲヴェアー)(ガバメント系の拳銃と思われるが、正確には不明)。ナツルより半年早くケンプファーになった。
- 普段はナツル(♂)並みに地味な眼鏡っ子で星鐵学院美少女便覧からも洩れているために分かりづらいが、ナツルも認める程の美人で女性的な仕草をさせると可愛い。スタイルも悪くはないが少々痩せ過ぎなため、他の女性と比べるとやや劣る。図書委員を務めており自身も本好きで読書関係の冗談は一切通じない。アニメと本が好きでナツル曰く「少女趣味の深夜アニメオタク」。セップククロウサギによると夜中はテレビにかじりついているらしい。しかしその趣味は深夜アニメに限らずかなり広い様子で、ほとんどオタク並み。また美意識に関しては常人と多少ズレているため、ナツル(♀)と服を買いにいったときには人格を疑うようなデザインの物ばかり持ってきていた。そのためか性格が正反対のますみと気が合うらしい。また、臓物アニマルの映画にも見入っていた。
- ケンプファーに成りたてのナツルにいきなり戦いを挑むが味方と分かり中断。後でそのことを詫びるためナツルを訊ねるが彼に「(女物の服選びに)付き合って欲しい」と言われ、恋心を持つようになる。誤解はすぐに解けるも好意は変わらない。ナツル(♂)が自分の想いに全く気付いてもらえず、彼が楓の話をする度に不機嫌になる。そのため、楓のことが嫌いであると勘違いされていたが、ミスコンを機に本当に不仲になる。
- 普段は、大人しい性格だが、妄想癖がある。勉強好きな優等生のため、変身中でも遅刻を嫌がる。
- 変身後は好戦的で凶暴な性格になるが、相当な美人で笑えばナツルすら騙される。眼鏡は外している。登場するケンプファーの中で変身前と変身後のギャップが最も激しい。声はいがらっぽい堀江由衣。世の中全てが気に入らなくなる。イライラすると口に何か入れないと落ち着かないため、よくポッキーを食べている。ナツルは変身後の彼女のことを心の中で「猛犬女」と呼んでいる。
- 三郷 雫(さんごう しずく)
- 声 - 名塚佳織
- 3年1組在籍の星鐵学院生徒会長。全教科満点の成績で入学し教師達を驚愕させた。無遅刻無欠席は当然の優等生で、スタイル抜群のモデル体型、男子を凌ぐ運動神経、家事・芸術もプロ並みで麻雀にも詳しい。1年生から生徒会長に就任、完全独裁体制で緩みがちだった校内秩序を引き締めたが、生徒の権利を身を挺して守っているので生徒はおろか教師からも人望が厚い。星鐵の二大美女の1人。
- 青の腕輪と敵対する赤の腕輪のケンプファーであり、アイテムは鎖に付いた2本の短剣(シュヴェアト)。変身後は髪の毛の内側がプラチナブロンドになる。ケンプファーとしてもナツルより2年先輩であり、相当な数の青の腕輪を倒してきた凄腕。初登場時は、力がうまく扱えないナツル(♀)、紅音を強襲し優位に立つが油断して敗北。しかしナツルの取引により休戦協定を結ぶことになる。直後、彼女の手続きでナツル(♀)は女子部へ転入されてしまう。
- 無駄なことは一切しない徹底した合理主義者。ケンプファーになった当初は戦っていれば真実に辿り着けるかもしれないという希望を持っていたが仲の良かった知人(赤)の消滅や一向に進展しない状況に失望し、ケンプファーやモデレーターの真実に迫るべく色に囚われない独自の行動を始める。しかし、その行動が赤と青の対決を全てとするケンプファーのシステム自体を崩壊させかねない危険分子と判断したモデレーターによって自分達を抹殺するためだけに創られた白の腕輪のケンプファーを送り込まれる事態を招くが、それすら真実に近付ける手段として歓迎しているようである。
- ナツル(♂)と出会った当初は上記の目的を果たすための道具としか思っていない節があったが、文化祭直前には好意を持つようになった。ミスコン終了直後に体育館の控え室でナツルの隙を突き、強引にキスをした。それ以降もナツル(♂)に接近しているが、彼を翻弄することが多いため、ナツルは彼女を苦手としているが、それでも冷静に愛情表現し、「ナツル(♂)になら痴漢プレイやSMプレイをされてもいい、彼が望むなら、羞恥で赤くなる表情も練習しようかしら」とも言っている。
- 幼い頃はこんな人間になりたいとは思っておらず、噺家になりたかったらしい。現在でも落語は大好き。
- 言動や性格、さらには個人情報が全くといって良い程謎に包まれている(経歴は全て黒で塗り潰されており自宅はおろか出身校すら不明)[1] 。ミステリアスな雰囲気も手伝ってかマゾ男子による「三郷雫様に罵ってもらう会」と言う非合法部活動がある。また都市伝説レベルではあるが、「汚れなき雫様を護るため近寄る連中を皆殺しにする友の会」もあると噂される。
- 昔から大人びていて、小学生の頃街で「年上の役をやらないか」とスカウトされたこともある。
- 近堂 水琴(こんどう みこと)
- 声 - 阿澄佳奈
- 1年3組在籍でナツル(♂)の幼馴染で彼より1歳年下。紅音の友人でもあるが、3人揃うまでナツル、紅音、水琴は互いが知人であったことは知らなかった。両親が学者のため世界各地を飛び回っていて星鐵学院も入学直後に休学していたが、夏頃日本に帰国、復学した。好きなものは爬虫類と得体の知れない虫。
- 性格は、明朗快活かつ天真爛漫で、細かいことは気にしない。ビザ、パスポート、現金なしで国境を越えるときでも「問題なし」と豪語する。昔からナツル(♂)に好意を寄せているが、彼は全然気付いていない。得意料理および好物はカレーとラーメンで他人にも強要し中東ではカレー1つで未開の部族を手懐けるなど、彼女に掛かれば戦略兵器と化す。ラーメンは携帯食代わりで茹でずに食べる。ただし、水が欲しくなるのが欠点。
- 「冒険に必要」とのことで数々の謎の技術を習得しておりナツルの家に入るときはピッキングで入り素手で蛇や蜘蛛を捕まえるが、男の裸は苦手。
- 女子部にきたナツル(♀)を不審に思い、ますみと一緒に正体を暴こうとする。
- 文化祭で入手していたチッソクノライヌが喋ったようで気のせいとしていたがそのチッソクノライヌにより赤い腕輪のケンプファーとなったことを知らされるがあっさり順応し、寧ろ面白がっている。ケンプファーとしての能力もかなり高く、ナツル以上の早さで自らの意思で変身できるようになった。変身後は、髪が金髪になる。
- ケンプファーとしてのアイテムは日本刀(シュヴェアト)。主な役目は裏切り者・雫の監視のはずだが、本人はナツル(♀)に敵愾心を抱き、図書室、銭湯など所構わず襲撃していた。その後、ナツル(♀)=ナツル(♂)であることを知らされショックのあまり気絶。以後はなし崩し的に雫達に加担することとなり、白のケンプファーと敵対する形となっている。
- 沙倉 楓(さくら かえで)
- 声 - 中島愛
- 雫の幼馴染み。両親は外交官で海外におり、3LDKのマンション(名義は父親)に1人暮らし。クラスは作中に曖昧で、2年1組か2組在籍。
- 星鐵学院のアイドル的美少女で星鐵の二大美女の1人。ナツル(♂)とは中学からの同級生で、彼を「ナツルさん」と呼ぶ。また、「楓を堕とせば東大だって受かる」という伝説がある。
- 同性愛者でナツル(♀)に一目惚れして付き合ってくれるように告白したが、返事はもらっていない。ナツル(♂)は中学の頃からの友達程度にしか思っていなかったが雫によってナツル(♀)はナツル(♂)が好きという嘘を鵜呑みにしてしまい、一方的にナツル(♂)にライバル宣言をしている。
- 臓物アニマルシリーズが好きで心から可愛いと思っているため、ナツル(♂)や雫にぬいぐるみをプレゼントしている。紅音のセップククロウサギについては不明だが、本人曰く「少しでも仲良くなったらあげるようにしている」とのこと。これまでにかなり大量にばら撒いている模様。
- 明るく温厚で誰にでも優しい性格。ナツルは彼女について「文学好き」「平和主義」といった理想を描いているが、実際はグロいものが好き。よく読む本は『少年ジャンプ』で男キャラクター同士の如何わしい妄想をしている。
- 彼女が人にあげた臓物アニマルがモデレーターのメッセンジャーとなっていることから、雫はモデレーターについて何か関係あると断言している。
- 葛原 みどり(くずはら -)
- 生徒会役員で赤の腕輪のケンプファー。アイテムは2丁の銃(ゲヴェアー)。ナツル(♀)はナツル(♂)が好きという雫が流したデマを頭から信じ込んだ末、傷心した楓を不憫に想い、その張本人であるナツルに果たし状を送り夜の校舎で襲い掛かったがナツル(♀)と紅音によって無力化された挙句、雫に捕縛された。その後雫によって体育館裏に放棄され、次の日には消えていたらしい。
- 雫の行動を疑問視しており、モデレーターに報告していた。その上同性愛者で楓のことが好き。そのため、雫にとっては行動を妨げる目障りな存在であったが味方の彼女を排除することは出来ないため、ナツル(♀)を女子部で彼女と接触させ戦わざるを得ないように仕組んだ。
- 初登場時は苗字のみ表記されていたが、10巻でフルネームが判明した。
- アニメ版は第5話の予告編で名前のみの登場。既に倒されたことになっており、本編には登場していない。
- 西乃 ますみ(にしの -)
- 声 - 三上枝織
- 1年3組在籍で、紅音と水琴の友人。部を20個くらいかけ持つ好奇心旺盛な少女。紅音と同じく異端の趣味を持っている。
- 以前、ナツル(♀)に会ったことがあるので、それ以来2年の教室を探し回っていた。そのため、新聞部で水琴と一緒になって病気療養から復学したことになっているナツル(♀)の正体を暴こうとする。
- 文化祭ではミスコンの司会をやっていた。
- 副委員長
- 声 - 後藤邑子
- 委員長、会計と共に行動を共にする少女。「副委員長」の呼び名の由来は、3人の中で1人余ったから。右目が前髪で隠れている。享楽的な性格。
- 委員長
- 声 - 小林悠希
- ナツルが、「眼鏡をかけていて委員長みたい」という理由で「委員長」と呼んでおり、本当に委員長を務めているかは不明。
- 会計
- 声 - 荒浪和沙
- 常に電卓を携帯していることからナツルに「会計」と呼ばれている。実際、お金には大変厳しいが、本当に会計を務めているかは不明。ナツル(♀)転校時に悪徳商法を行ったり、何かとつけて彼(彼女)を利用してボッタクリを計画するなどかなりの守銭奴。
白のケンプファー
- 植田 理香(うえだ りか)
- 星鐵学院1年5組の植田牧恵の妹。よって、彼女だけ星鐵学院の生徒ではない。姉から臓物アニマルを偶然もらったためにケンプファーになった。アイテムは鎖鎌(シュヴェアト)。好戦的な性格。5巻第一章で、楓のマンションを強襲。
- 中尾 沙也香(なかお さやか)
- 星鐵学院2年1組在籍。アイテムはサーベル(シュヴェアト)。図書委員ではあるが変身前は図書委員の仕事に熱心ではなく、ギャルっぽい今時の女の子であるらしいが、変身するとかなり丁寧な性格になる。5巻第二章で、図書室の隣室でナツルに寝返りを交渉。
- 山川 涼花(やまかわ りょうか)
- 星鐵学院2年5組在籍。アイテムはサブマシンガン(ゲヴェアー)(ウージーに似ている)。変身前は年相応の典型的なアイドル顔だが、変身するとOLみたいに大人びた見た目になる。5巻第三章で、市立の図書館2階に登場。
- 皆川 瞳美(みながわ ひとみ)
- 星鐵学院3年生。アイテムは魔法(ツァウバー)で手から光の弾を出して攻防する。陸上部のエース。変身すると髪が緑色になる。5巻第三章で、父親のイタリアンの店にてナツル達とバトル。白側のリーダー的存在。
臓物アニマル
某玩具メーカーが一山当てようとして発売した、はらわたが飛び出ている動物のぬいぐるみのシリーズ(「臓物」がコンセプトであるため、「死に様」に関係なく全てに共通する特徴である)。 元は『THE ハラワタ』という漫画からのスピンオフ。原作漫画はあまりのつまらなさから出版社を道連れに消え去ったらしいが、独自のシリーズとして展開し、アニメ化もされている(ただし、かなり支離滅裂な内容から不人気)。全然売れないため、在庫が東京湾を埋め立てるくらいあると噂されている。ナツルも当然良い印象を持っていないが、憧れの楓の好きなシリーズなので否定することができない。また、『クローズアップ現代』(実在の同名番組ではない)で「どうしてこれほど売れないのか」と特集された。
ぬいぐるみ以外にも様々なアイテムが存在するが、人気があるものはない。楓の自宅は、それらのアイテムで埋め尽くされている。
ケンプファーにはアドバイザーとしてモデレーターのメッセンジャーが付く。全て臓物アニマルシリーズのぬいぐるみに取り憑いているが、なぜか全員口が悪い。
なお作者は、動物は重複しても死に様は重複しないよう注意してデザインしているとのこと。しかし、ハラキリトラとセップククロウサギが既にダブってしまっている。
- ハラキリトラ
- 声 - 野村道子
- ナツルのアドバイザー。片目にアイパッチをしている。セップククロウサギと仲が良い。
- ナツル曰く昔の静香ちゃんのような声で喋る。口が悪い臓物アニマルの中で最も腹黒い。ナツルに対して毒のある言葉を吐くためか、彼にゴミ箱に投げ込まれることも少なくない。
- セップククロウサギ
- 声 - 田村ゆかり
- 紅音のアドバイザー。目が血走っており、おもちゃ売り場で見た子供は必ず泣き出すらしい。ハラキリトラと仲が良い。
- 声は紅音曰く「口の悪い田村ゆかり」。
- カンデン ヤマネコ
- 声 - 水樹奈々
- 雫のアドバイザー。毛が逆立っている。
- 声は「水樹奈々みたい」とのこと。口調は、上品かつ丁寧。また競争心も強く、初登場時は紅音と張り合った。
- ヒキニゲ カバ
- 男子部と女子部の境界に近い楡の木の下に埋まっていた。ハラキリトラによると以前はメッセンジャーが取り憑いていたらしいが「魂が抜けて」おり、今はただのぬいぐるみ。雫によれば、かつての知人が所持していたものでそこに埋めたのは彼女であるとのことだが...。
- チッソク ノライヌ
- 声 - 能登麻美子
- 縄で自身の首をしめている、水琴のアドバイザー。楓が投げたブーケの中に入っていた。気弱でボソボソとした喋り方をする。
- 声は紅音曰く 「能登麻美子さんのような美しい声」とのこと。初登場時は四字熟語でオチをつけた。
- ギロチン シマウマ
- メッセンジャーは取り憑いていないが、ナツル(♀)と楓との会話で登場した。頭がなくてどんな顔をしているのか分からないらしい。
- ウエジニ ライオン
- ギロチンシマウマと同様に会話のみで登場。新しいぬいぐるみで、今までと違い内臓よりも顔色の悪さに力を入れているらしい。
- イキウメ ハイエナ
- ギロチンシマウマと同様に会話のみで登場。シリーズで最初の方に出たぬいぐるみ。しかし、腐敗した内臓の再現が難しくてあまり売られなかった。
- クシザシ ネズミ十二兄弟
- ナツルのモノローグで登場。カラフルなネズミたちが頭からしっぽまで杭にさされている。
- ヒアブリ ライオン
- 楓が所持するぬいぐるみ。全身がちりちりになったライオン。
- 臓物アニマルの最初のキャラクターとされているがこれだけは『THE ハラワタ』のキャラクター商品の扱いらしく、臓物アニマルシリーズではない。楓によればメーカーはすぐに臓物アニマルシリーズに切り替えたため、短期間で販売中止となったようで「ヒアブリライオンは本当に少ない」とのこと。
- なぜか楓が昔考えたキャラクターとそっくりらしい。楓はこれを偶然購入したという。
- 実は最初のメッセンジャーであり、他と同様会話が出来る。ただし、ハラキリトラによれば「人間で言えば80過ぎのおじいちゃんみたいなもの」らしい。やけに渋い声で「洋画の吹き替えをやっている人みたい」。雫に問い詰められてモデレーターの秘密の一端を明かすが話の途中で寝てしまったため、詳細は不明のまま。
- チダルマカモシカ
- 楓が所持するパジャマにプリントされているキャラクター。血の色がリアル。
- 臓物アニマルのキャラクターとしての来歴は未詳。
- パジャマと紹介されているが、着ぐるみに近い。お泊り会では楓はナツルとお揃いで着用した。
- チュウドク タヌキ
- 楓が所持する敷布団のシーツにイラストされているキャラクター。愛らしくも何ともない。
- 臓物アニマルのキャラクターとしての来歴は未詳。
- イラストの手足の部分がひんやりとした感触。
- ハリツケ エゾジカ
- 楓が所持するぬいぐるみ。十字架に磔にされた蝦夷鹿。神様っぽくなくはないが罰当たりな一品。
- 信仰心のない楓が神頼みの際、よく祈っている。
その他
- モデレーター
- ナツル達をケンプファーにした張本人だが、その正体や目的は明らかになっていない。
- 臓物アニマルに取り憑かせた「メッセンジャー」を通じてケンプファー達に指示をする。
用語集
- ケンプファー
- ドイツ語で「戦士」を意味する。敵対する相手(違う陣営のケンプファー)と戦うための存在で、なぜか女性でなければならないらしい(紅音によるとケンプファーは男性名詞で女性名詞はケンプファリンらしいのだが、詳細は不明)。男が選ばれた場合は変身時に女になる(ただし、ナツル以外の例は未登場)。
- 変身前と変身後の違いは様々で雫と水琴は髪の色が変わる程度だが、紅音は容貌(というより印象?)も大きく変わり性格は激変する。変身すると筋力や敏捷性が飛躍的に増加し、超人レベルの行動が可能となる。
- 変身と解除は最初は制御不能だが、ある程度経験を積むと自分の意思で制御できるようになる。また、周りにケンプファーがいるとつられて変身してしまう(敵の陣営で、戦う意思を持っている場合は強制的に)。変身を制御できるようになる直前はランダムで変身してしまうことがある。ナツルは2巻の終盤でようやく自力での変身と解除ができるようになった。なお、水琴は成り立てにも関わらず既に自分の意思で変身を制御できるようでナツルは不審に思っている。
- ある1か所に固まって出現する傾向があるため、残りのケンプファーも星鐵学院に通う可能性が高い。
- ケンプファーは右手首に赤または青の誓約の腕輪をしている(後述)。
- 雫によると、戦いに敗北するとこの世から消滅してしまう(真偽は不明)。
- 作中に登場したケンプファーは全員、「メッセンジャー」として(楓から貰った)臓物アニマルを所持している。ケンプファーに選ばれる基準と何らかの関係があるらしい。
- 誓約の腕輪
- ケンプファーに選ばれた者の右手首に装着されている。継ぎ目が無く、外すことは出来ない。
- 赤と青の2色があり、この腕輪の色で敵と味方を区別する。現段階では青の腕輪をしたケンプファーはナツルと紅音以外に見つかっていない。
- しかし、赤い腕輪をした雫と水琴が青い腕輪をしたナツル達と休戦状態に入り協力し始めたことからモデレーターは新たに白い腕輪を作った。
- ケンプファーのパワーの源であるらしいが、詳細は不明。
- 変身する時と元に戻るときに白く発光する。
- 私立星鐵学院高等学校(しりつせいてつがくいんこうとうがっこう)
- ナツルたちの通う高校。昔は女子校だったが10年前から共学になった。しかし共学にする際、OG(の嫉妬)により男女交際に厳しくなり学校の外での交流にも厳しく教師が町の中をうろついている。男女の校舎は別々で校門や部活動も別。ただし、生徒会や委員会は男女一緒。また、図書館も「同じ本を2冊ずつ買うのは不経済」と言う理由で1つしかない。そのためナツルは「だったら校舎も一つにしちゃえばいいのにな」とコメントしている。
- 合法的に相互を行き来するには委員会に所属するか、非常に厳しく複雑な手続きをして証明書を発行してもらわなければならない。しかし非合法ルートがいくつかあり、それを管理する非合法部活動もある。
- 本文中の表記は「星鐵学院」となっているが、登場人物紹介では「星鐵学園」となっている。
- 星鐵の二大美女
- 星鐵学院の美少女2人のことで楓と雫のこと。2巻以降はこの2人にナツル(♀)が加わり星鐵の三大美女となった。
- ミスコン
- 文化祭の生徒会主催のイベントの1つ。ミス星鐵学院コンテスト。しかし、実際は美少女研究会のイベント。
- 非合法部活動
- 男女交際に厳しい星鐵学院で、唯一男女一緒の部活動。東田が会長をやっている「美少女研究会」や男女校舎の行き来のための非合法ルートを管理している「男女正常交際地下委員会」などがある。他には「三郷雫様に罵ってもらう会」や2巻では「瀬能ナツル様(♀)と姉妹になる会」などができており、ナツルは「世の中色んな趣味があるな」とコメントしている。
- また当然教師には秘密であるが、美少女研究会では賄賂をつかませている教師もいる。そして合法的な部活動は男女別で同じことをする所が2か所もあるため人数不足に悩まされているが、こちらは大反響である。
ケンプファーのアイテム
ケンプファーが戦う際に使用する武器。使用者の意思により出現させたり消失させたり出来る。ただ、魔法(ツァウバー)はアイテムが無い(ただし、紅音は最初にナツルと交戦した際、「発動アイテムがないとはかなりの手練」と発言している)。全てドイツ語で呼ばれる。
- 魔法(ツァウバー)
- 魔法を使って戦うケンプファーの武器。ナツルと瞳美が使う。威力を調整することで攻防一体となる。
- 銃(ゲヴェアー=俗にいうライフル銃である。紅音の持つ拳銃はピストーレないしはFaustfeuerwaffen)
- 銃を使って戦うケンプファーの武器。通常の銃と違い、弾切れを起こさない。紅音、葛原、涼花が使う。気合で威力が調整できる。何故ドイツ製でないかは不明。
- 剣(シュヴェアト=シュヴェルトだが長剣を指す、雫の場合短剣なので、デーゲンが正しい)
- 剣を使って戦うケンプファーの武器。雫、水琴、理香、沙也香が使う。種類は既存のもの。
小ネタ
- 5巻にて変身後の紅音の発言に「使えない奴」として、作者の別作品である『まぶらほ』の主人公の式森和樹の名前が出てくる。別作品であるので、この世界にも彼が存在するかは不明(単にアニメ版を紅音が視聴していたとも考えられるが)。
- 『アスラクライン』に、「ストーカー御用達のアイテム」として臓物アニマルが登場する(単行本9巻収録)。登場したのは顔の造作はそれなりにファンシーなマタサキパンダと正式なキャラクター名は不明だが迂闊に扱うと呪われそうなデザインをしている顔色の悪い牛、形状などの具体的な描写が無く詳細が不明なものの3体。問題のストーカー(楓と同様、臓物アニマルのコレクターらしい)が被害者に送りつけるなどしている。作者が5巻あとがきで触れており、『アスラクライン』側のあとがきでも出典は本作であると明記されている。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
書誌情報
文学 |
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ポータル |
各国の文学 記事総覧 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
小説
- 第1巻 2006年 11月24日発売 ISBN 9784840117494
- 第2巻 2006年12月25日発売 ISBN 9784840117678
- 第3巻 2007年 3月23日発売 ISBN 9784840118262
- 第4巻 2007年6月25日発売 ISBN 9784840118705
- 第5巻 2007年9月25日発売 ISBN 9784840120425
- 第6巻 2008年 1月25日発売 ISBN 9784840121316
- 第7巻 2008年4月25日発売 ISBN 9784840123082
- 第8巻 2008年7月25日発売 ISBN 9784840123709
- 第8 1/2巻 2008年10月24日発売 ISBN 9784840124539(番外短編集)
- 第9巻 2009年 2月25日発売 ISBN 9784840126687
- 第9 1/2巻 2009年3月25日発売 ISBN 9784840127257(番外短編集)
- 第10巻 2009年7月24日発売 ISBN 9784840128353
- 第10 1/2巻 2009年9月25日発売 ISBN 9784840130301(番外短編集)
漫画
- 第1巻 2008年10月23日発売 ISBN 9784840122825
- 第2巻 2009年3月23日発売 ISBN 9784840125482
- 第3巻 2009年9月23日発売 ISBN 9784840129176
テレビアニメ
Template:継続中の作品 2009年10月よりTBSほかにて放送中。同時期開始の『にゃんこい!』同様に、TBS制作深夜アニメ初の全放送局16:9フルサイズ放送であり、字幕放送を独立UHF局のサンテレビを除いた地上波局で実施中である。話数は12話の予定。
原作で声優名が設定されていた一部の登場人物の声には、その声優本人が起用されている。また、所々にはお色気要素や下ネタが原作以上に盛り込まれている。
スタッフ
- 監督 - 黒田やすひろ
- シリーズ構成 - ふでやすかずゆき
- キャラクターデザイン - 藤田まり子
- 美術監督 - 廣瀬義憲
- 色彩設計 - 梅崎ひろこ
- 撮影監督 - 吉田寛
- 音楽 - 加藤達也
- 編集 - 武宮むつみ
- 音響監督 - えびなやすのり
- プロデューサー - 田中豪、栗田晃宏、小池克実、髙江勇次
- アニメーション制作 - NOMAD
- 製作協力 - キングレコード、マックレイ、メディアファクトリー、ランティス、ダックスプロダクション、NOMAD
- 製作 - 臓物アニマルカンパニー、TBS
主題歌
- オープニングテーマ「あんりある♡パラダイス」
- 作詞・作曲 - 栗林みな実、編曲 - 飯塚昌明、歌 - 栗林みな実
- エンディングテーマ「ワンウェイ両想い」
- 作詞 - こだまさおり、作曲 - 田代智一、編曲 - 安藤高弘、歌 - 瀬能ナツル、沙倉楓(CV.井上麻里奈、中島愛)
- 挿入歌「素顔でフォーリンラブ」(第4話)
- 作詞 - こだまさおり、作曲 - 南陽子、編曲 - BY-P、歌 - 沙倉楓(CV.中島愛)
- 挿入歌「ダーリンダーリン」(第4話)
- 作詞 - こだまさおり、作曲 - 南陽子、編曲 - 三浦誠司、歌 - 美嶋紅音(CV.堀江由衣)
- 挿入歌「experiment」(第4話)
- 作詞 - こだまさおり、作曲・編曲 - 橋本由香利、歌 - 三郷雫(CV.名塚佳織)
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 |
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#01 | Schicksal 〜選ばれし者〜 | ふでやすかずゆき | 山崎みつえ | 藤田まり子 山内尚樹 |
藤田まり子 | |
#02 | Glühen 〜死闘の開幕〜 | 高村雄太 | 佐藤光 | 馬場絵理 宮崎修治 |
藤田まり子 中村直人 古賀誠 | |
#03 | Lilie 〜秘密の花園〜 | 福田裕子 | 宮崎なぎさ | 嵯峨敏 | 李珠榮 奥野浩行 平川亜喜雄(協力) 神本兼利(協力) |
古賀誠 |
#04 | Kriegserklärung 〜戦う乙女たち〜 | あおしまたかし | こでらかつゆき | 浅見松雄 | 大河原晴男 | 古賀誠 藤田まり子 |
#05 | Komödie 〜ファーストキス〜 | 宮崎なぎさ | 飛鳥次郎 | 大田謙治 竹上貴雄 |
古賀誠 | |
#06 | Heimkehr 〜敵か味方か〜 | 福田裕子 | 山崎みつえ | 清水久敏 | 山本真嗣 柳瀬雄之 輿石暁 下川寿士 大田謙治 |
古賀誠 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | TBSテレビ | 2009年 10月1日 - | 木曜 25時29分 - 25時59分 | 制作局 |
中京広域圏 | 中部日本放送 | 2009年10月8日 - | 木曜 26時30分 - 27時00分 | |
兵庫県 | サンテレビ | 2009年10月11日 - | 日曜 25時30分 - 26時00分 | 独立UHF局 |
日本全域 | BS-TBS | 2009年10月31日 - | 土曜 24時30分 - 25時00分 |
インターネットラジオ
『ラジオ けんぷファー 賢二と愛のわくわく臓物ランド 』が2009年 9月4日より音泉で配信中。毎週金曜日更新。
脚注
- ^ 原作の第8 1/2巻にて自宅が登場。父親に愛人がいる、母親は仕事に夢中などの家庭環境が語られた。
関連項目
外部リンク
- StarChild:けんぷファー
- TBSアニメーション・「けんぷファー」公式ホームページ
- Haenschen klein...(原作者・築地俊彦のサイト)
- Amazing Order(イラスト・せんむのサイト)
TBS 木曜25:29枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
けんぷファー
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月刊コミックアライブ連載中の漫画作品(2024年9月27日現在) | |
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オリジナル |
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メディアミックス |
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長期休載中 |
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