コンテンツにスキップ
Wikipedia

テコンV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。聖徒 (会話 | 投稿記録) による 2009年8月13日 (木) 18:24 (個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (テコンVの制作者が承諾したわけではない、素人がモチーフにしただけなので削除します。)であり、現在の版 とは大きく異なる場合があります。

聖徒 (会話 | 投稿記録)による2009年8月13日 (木) 18:24時点の版 (テコンVの制作者が承諾したわけではない、素人がモチーフにしただけなので削除します。)
テコンV
各種表記
ハングル: 태권V/태권브이
漢字: -
発音: テコンV
英語: Taekwon V
テンプレートを表示

テコンV(Taekwon V、태권V태권브이)は、1976年韓国で製作された劇場用ロボットアニメのシリーズで、韓国初の巨大ロボットアニメ作品。韓国では1960年代 - 70年代生まれの男性を中心に多くの世代に絶大な人気を誇る作品で、シリーズ作品が何本か製作された。監督の金青基(キム・チョンギ)はこの作品で不動の名声を手に入れた。主人公のキム・フン(김훈)はテコンドーの世界チャンピオン。テコンドーを主とした格闘技系の技で戦う。子どもアニメの定石どおり(悪と戦う正義のヒーロー)だが、敵方は北朝鮮を象徴しているものが多い。ロボット同士の戦いだけでなく敵パイロット、または人間型アンドロイドとの理解関係や友情も描かれた。現在「テコンV」は韓国アニメの象徴的キャラクター・国策的キャラクターになっている。2005年、韓国政府が制作した竹島のCMに、竹島の守護神として登場した。2006年7月24日、韓国政府は「第1号大韓民国ロボット登録証」を発行し、「テコンV」を正式に韓国国民として認めた。また2008年7月24日、「テコンV」は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の韓国親善使節に任命された。[1] [2]日本では公開も放映もされていない。しかし「マジンガーZ」の剽窃作品として、作品名とキャラクター・デザインは、最近知られるようになってきた。

テコンVの能力・戦闘スタイル

操縦は基本的に頭に乗るサブパイロットのユン・ヨンヒ(윤영희)とテコンVの胸の中にあるコクピットにパイロットのキム・フン(김훈)二人が搭乗して、操縦のための機構(レバー、ボタンなど)を使って操縦するが、危機に迫られた時、または必殺の一撃を出す時はサブパイロットのユン・ヨンヒ(윤영희)が特殊システムを稼動し、パイロットのキム・フン(김훈)の動きを直接的にマシンに伝えることを実現する。これを渾然一体システムと言い、操縦者の脳波と動作をそのままマシンに伝えて必殺の一撃を与えることができる。だがこの技を使うことによってパイロットは体力を大きく消耗することになるため、テコンVの最大の弱点でもあるという。 戦闘スタイルはキム・フン(김훈)のテコンドー技が入力されている機械操作による攻撃と、渾然一体のシステムを使うときのキム・フン(김훈)の動作をトレースして繰り出される攻撃があるがどちらもテコンドーの技であり、足蹴りによる攻撃が特徴的であるという[1] 。なお、この記述は韓国の公式HPの内容を韓国版Wikipediaを参照にして翻訳したものであり、日本語版の公式ソースが出来上がるまでは資料として扱うには注意が必要である。

韓国でのテコンVの扱い

テコンVは韓国国内で最初に作られた本格ロボットアニメであり、当時少なかった劇場版アニメの一つということで韓国国内で高く評価されている。 テコンVによって韓国のアニメ市場は活気を得ることができ、それから多くの劇場版アニメが作られることになった。 だがアニメに対する技術と企画力が足りなかった当時の韓国アニメ業界では十分な独創性のある作品は生まれづらい状況であり、その中、日本の作品から多く影響を受けていると思われる作品が見られるようになった。 これは後日、韓国で本格的なアニメブームが起きてファン層が形成された時、反省すべきこととして受け入れられることになる。 現在、韓国内でのテコンVの評価は‘良くも悪くも近代韓国アニメを動かした始発点’とのこと、それと同時に反省すべき過去の象徴でもあるという、韓国のアニメファンたちにとっては複雑な心境をもたせる作品である。

日本の作品からの剽窃

デザインや設定など、日本の作品から影響が見受けられる。 「テコンV」はマジンガーZのデザインと酷似している。敵方ロボットのデザインにおいても、日本のアニメからの剽窃が数多く指摘されている。

このような事例は現代になってから韓国でも日本作品と接触する機会が多くなるにつれ韓国のアニメファンたちの間で話題になったことであるが、漫画やアニメファンではない人たちにはその事実があまり知られてはいなかった。 このことに対して日本では「韓国人はテコンVへの日本作品からの影響を認めていないのでは」と考えられていたが、それはあくまでも日本のアニメに対して無知な一部の人たちの認識であり、今やかなり数多くなった韓国のアニメファン、または日本のアニメに関心を持っている人たちは日本作品に対しかなりの知識を備えつつあり、反省の気持ちを持っているようである。韓国のオフィシャルサイトでは韓国のテコンVファン同士の剽窃論争があったことは確かであるが、結論としてはしっかり反省した上でその象徴性だけを評価するべきという意見が支配的である。

こうした作品中の剽窃疑惑への指摘に対して、当の金監督は『日本のアニメからヒントを得て、どうすれば元のアニメに似ないか苦悩した』と言い、『いくら努力しても日本のアニメの印象が強すぎてこのように似ているデザインがいくつかできてしまったのも事実、自分の限界を感じさせられた』と認める一方、それが故意的なものではなかったと説明している[2]

影響されたと思われるデザインの一例

機動戦士ガンダムマジンガーZ伝説巨神イデオン戦闘メカ ザブングルなどに登場するロボットなどのデザインとほとんど変わらないデザインが使われていることが指摘されている。以下に挙げるものはインターネット上で比較画像が出回っており分かりやすい。

テコンVに関する報道

  • 2002年9月8日放送の決定!これが日本のベスト100で、テコンVが紹介された。
  • 2005年映画館向けCMの中で、テコンVが復活。本CMでは、テコンVは独島(竹島)を守る守護神という設定になっている。
  • 2006年7月24日韓国政府は「第1号 大韓民国 ロボット登録証」を発行し、主役ロボット「テコンV」を正式に韓国国民として認めた。
  • 2008年、実写映画化されることが発表された[3]
  • 2009年、第二回したまちコメディ映画祭で上映。[4]

テコンVシリーズ

関連事項

脚注

外部リンク

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /