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播州赤穂駅

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播州赤穂駅
駅舎(2006年1月)
ばんしゅうあこう
Banshū-Akō
坂越 (2.7 km)
(4.0 km) 天和
所在地 兵庫県 赤穂市加里屋328
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 しかく赤穂線
キロ程 10.5km(相生起点)
姫路から31.2 km
電報略号 ハア
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
4,003人/日(降車客含まず)
-2007年-
開業年月日 1951年(昭和26年)12月12日
備考 みどりの窓口
テンプレートを表示
橋上部
ファイル:Banshu ako03.jpg
駅構内
改札
ファイル:Banshu ako04.jpg
忠臣蔵の絵をかたどった駅名板

播州赤穂駅(ばんしゅうあこうえき)は、兵庫県 赤穂市加里屋にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)赤穂線である。

概要

赤穂線内では当駅以東(相生・姫路方面)でICOCAとその相互利用対象ICカードが利用可能(すなわち、日生・岡山方面は利用不可)。当駅を始終着として、山陽本線姫路以遠直通の新快速・快速(西明石・明石までは普通)列車が数多く運転されている。一方、岡山方面からの列車も殆どはこの駅で折り返すため、いわゆる系統境界駅となっている。

青春18きっぷシーズン中には、岡山方面、姫路方面への乗り継ぎを行う旅行者で混雑する。

特徴ある最長距離列車としては、敦賀から米原経由で総延長275.5km[1] 、約4時間かけて当駅までやってくる新快速がある[2] (片道のみ。逆向きは最遠でも米原経由で長浜までの運転)。また朝7時台には約3時間かけて近江今津まで行く新快速も出る。

現在の駅舎は第3回近畿の駅百選に選ばれた。

駅名

駅名は開業当時、長野県飯田線に赤穂駅(あかほえき、現・駒ヶ根駅)が存在したので頭に「播磨国」(兵庫県西部の令制国名)の別称である「播州」を冠したものであるが国鉄・JRの旧国名を冠した駅の中で、正式な国名ではなく「しろまる州」という呼び方を採用しているのは、当駅のみである。これは「しろまる州」を名乗る事が国鉄において忌避される傾向が強く(飯山鉄道の「信州」を冠する駅を、戦時買収によって飯山線とした際、全て正式国名の「信濃〜」に直したりしている)中で例外的なものである[3]

当駅に限り駅名に「しろまる州」をした理由としては「播磨赤穂」では通りが悪いことや、それ以前に存在した赤穂鉄道の駅に名を合わせた「播州赤穂」で全国的に知られているため観光誘致の面で有利だったことなどの理由が挙げられる。私鉄では長野電鉄信州中野駅一畑電鉄雲州平田駅上信電鉄上州富岡駅 ×ばつ」が5駅、東武鉄道野州平川駅 ×ばつ」が3駅[4] 遠州鉄道天竜浜名湖鉄道 [5] 遠州曳馬駅 ×ばつ」が8駅[6] 、東武鉄道と秩父鉄道武州荒木駅 ×ばつ」が5駅存在する。

駅構造

単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ地上駅橋上駅舎を有する。

かつては駅から東へ東洋紡績の工場(現在はジャスコ赤穂店、ホームセンター薬局等店舗がある)へ引込み線が延びていた。

のりば

1 しかく山陽本線(上り) 相生姫路方面 (当駅始発、夕方以降発着なし)
2 しかく赤穂線(下り) 日生岡山方面 (全て当駅始発)
しかく山陽本線(上り) 相生・姫路方面 (深夜の岡山方面からの直通1本のみ)
3 しかく山陽本線(上り) 相生・姫路方面 (当駅始発、新快速は主にこのホーム)
  • 2・3番のりばが島式ホームとなっている。1番のりば、2番のりばは12両編成に対応している。3番のりばは8両編成が限界だが、12両分までの延伸スペースが用意されている。
  • 1番のりばは16時台までの使用で、主に岡山方面の列車との接続のない列車(例:日中の姫路 - 播州赤穂間区間運転列車)が発着。JR神戸線直通の新快速は基本的に3番のりばに入り(早朝に僅かながら1番のりば発の新快速もある)、2番のりばの岡山方面行き列車への同一ホームでの接続を図る(但し、岡山方面からの列車から姫路方面行きの乗換は、時間帯によっては1番のりばへ廻らなければならないことがある)。また、17時台以降の相生方面行は全て3番のりば発着となるため、以降使用されなくなる1番のりばには1編成留置される。

信号機

出発信号機は上下線ともすべての番線に設置されているが、場内信号機は以下のように設置されている。

  • 相生方からの場内信号機 本(1番線)、副(3番線)
  • 岡山方からの場内信号機 本(2番線)、副(3番線)

利用状況

2007年度の1日あたりの平均利用者数(乗車人員)は4,003人である。(兵庫県統計書より) 2006年度は3,961人であった。

坂越寄りを中心に、平日は主に相生・姫路・神戸・大阪・京都方面へ向かう通勤・通学客が利用しているが、土曜・休日ともなると京都・大阪・神戸方面から観光客の出入りもある。

当駅を境に利用客数に段差があるため、坂越寄りは毎時2本であるのに対し、天和寄りは毎時1本に半減され、後者は原則として当駅発着の新快速と接続する普通列車しか運行されない。

駅周辺

歴史

なお国鉄駅開業前の1921年(大正10年)から、国鉄駅開業前日まで赤穂鉄道の播州赤穂駅がこの駅の南側(現在のウエスト神姫赤穂営業所)にあった。

隣の駅

西日本旅客鉄道(JR西日本)
しかく赤穂線
しかく新快速(姫路まで各駅に停車)
坂越駅 - 播州赤穂駅
しかく普通(西明石以東は快速)
坂越駅 - 播州赤穂駅 - (貨)西浜駅 - 天和駅

脚注

  1. ^ 新快速の片道1回あたりの運行距離としては第1位(第2位は土曜・休日に運転される上郡発米原経由近江塩津行きの264.6km)で、網干発着の大垣直通快速列車よりも大きく上回っている。
  2. ^ 時刻表などの上では全区間を通して1本の列車として扱われているが、実際にはそうであっても敦賀発の車両が全区間を直通しているわけではない。厳密には、敦賀発の時点では4両編成で、米原で前方(当駅寄り)に8両編成を増結して合計12両編成で運行したのち、網干で敦賀発の分の4両編成を切り離しているので、最終的に当駅へは米原で増結した分の8両編成のみがやって来る。ただし敦賀 - 坂田間の各駅では、網干までの連結となる敦賀発の4両編成も当駅行きとして案内しており、15 - 17時台にある近江塩津始発の米原経由当駅行き(この列車が第3位)も米原 - 姫路・網干間を12両編成で運転していればそれに倣っている(近江塩津を土・休日17時台に出発し、当駅まで通し運行する車両運用は実在している)。
  3. ^ 自動車(国鉄バス)線まで目を広げると、上州草津駅(現草津温泉駅)の例がある。
  4. ^ 上信と東武のこの駅名は「上野国」が上野駅 ×ばつ」と現在の県名を冠する形でこれを回避している。なお、野州(下野国)に関しては北陸鉄道金名線(1987年廃線)の下野駅(読みは「しもの」)が過去に存在した。国鉄及びJRは群馬の駅とは異なり下野花岡駅のように「栃木」ではなく「下野」を冠しているが、これらの駅名は1990年まで「しもつけ」でなく「しもずけ」の読みであった。
  5. ^ 天竜浜名湖鉄道では国鉄からの分離に際して複数の駅で「遠江」の国名を除去すると共に遠江森駅を遠州森駅に改称しているが、遠江一宮駅だけは改称されずそのまま存続している。
  6. ^ 固有名詞の一部である遠州病院駅は除く。なおこれらの「遠州」は会社名の一部という見方も可能である。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、播州赤穂駅 に関連するメディアがあります。


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