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武田邦彦

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武田 邦彦
生誕 1943年6月3日
職業 工学者 (中部大学)
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武田 邦彦 (たけだ くにひこ、1943年 6月3日 - ) は東京都出身の工学者

経歴

1943年、東京都に生まれる。1962年都立西高等学校を卒業し東京大学に入学。1966年、同大学教養学部基礎科学科を卒業して旭化成工業(現・旭化成)に入社し、以来20年勤めウラン濃縮などの研究開発に携わる。1986年、旭化成工業ウラン濃縮研究所長に就任。1993年 芝浦工業大学 工学部教授となり評議員、学長事務代理、大学改革本部長代理、教務委員長を歴任。2002年から名古屋大学大学院教授(工学研究科マテリアル理工学専攻)を経て、2007年中部大学総合工学研究所教授(大学院 工学研究科 機械工学専攻)となる。現在、同副所長。

1986年工学博士(東京大学)。専門は資源材料工学で、機能材料構造を研究テーマとしている[1] 。専門分野に関する講演や日本原子力学会誌や高分子学会誌など学術雑誌への寄稿も多い[2] 。1990年に日本原子力学会特賞。1999年、日本工学教育協会工学教育賞(倫理)、2003年、日本工学教育協会論文・論説賞(創成科目)を受賞。 内閣府原子力委員会・内閣府原子力安全委員会・文部科学省中央教育審議会・文部科学省科学技術・学術審議会などの専門委員を歴任。

近年は、科学者、教育者として「環境を科学から見る」[3] というコンセプトで、地球環境問題についての一般人向けの著書を上梓し、テレビ番組にも出演して自説を述べている。

地球環境問題に関する評論活動

専門分野外での知名度を上げたのは、地球環境問題について定説と異なる主張を展開している点が大きい。この分野の代表作は、著書『環境にやさしい生活をするために「リサイクル」してはいけない』『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(以下『環ウソ』)など。TVのバラエティ番組[注釈 1] 一般向け書籍などのマスメディアや、自身のウェブサイトでも情報発信している。著書はベストセラーになり、環境問題の専門家ではない一部の文化人などからも支持を受けている。

しかし後述するように、科学的には不正確な点や誤りがある・根拠としているデータは捏造であるとの批判がある。また、批判を受けた場合、主張を微妙に変えることもあり、その結果、矛盾する主張を行うこともある。 さらに、批判者に対して科学的な反論を行わず、批判者の人格を攻撃する姿勢が目立っている。 例えば、温暖化問題に関しては、東北大学教授・明日香壽川[4] が、資源保護問題に関しては、国際連合大学副学長・安井至 [5] が、『環ウソ』に関しては、と学会会長・山本弘が著書『"環境問題のウソ"のウソ』[6] などで批判している。

環境問題に関する主張

  • 海面上昇に北極は関係しない
    北極は、陸地が無く全て氷の塊である。アルキメデスの原理により水に浮いている氷が融けても水面の高さが変わらない[7] [注釈 2] 。北極の「氷床」(原文ママ)はアルキメデスの原理があるから、海面水位の上下には関係がない[8]
  • 南極の氷は温暖化で増える
    南極は、温暖化によって海水の温度が上がれば、より多くの水蒸気が発生し、それは雪となって南極に降り積もる。単純化して言えば、温暖化によって南極の氷は増える[7]
  • 環境省は誤訳している
    日本の環境省の環境白書は、20年にわたってIPCCの発表データを反対の方向に「誤訳」し、日本国民をミスリードしてきた[7] [9]
  • 朝日新聞の記事が温暖化騒ぎの発端である
    気温が上がると極地の氷つまり北極や南極の氷が溶けて海水面が上がるという朝日新聞の記事が、その後の「地球温暖化騒ぎ」の元になった[10]
  • 持続性社会を作るためは二酸化炭素を増やすべき
    温暖化も日本にとって良いことばかりで悪いことなどほとんどなく気にしなくてよい[11] 。現在は平安時代縄文時代よりかなり寒い。二酸化炭素は地球誕生以降、減り続けている。二酸化炭素の増加よりも二酸化炭素の枯渇が問題。生物が地上に繁栄する為に二酸化炭素を増やすべきだ[12]

資源保護問題

ペットボトルは分別せずに全て焼却がよい[13]
レジ袋は石油の余り物からできているので削減は意味がない[13]
割箸は間伐材の有効利用であるからどんどん使うべきで「マイ箸」は意味がない[13]
古紙はリサイクルせず、新しい紙をどんどん使うのがよい[13]

有害化学物質問題

食品添加物・農薬環境ホルモン・ダイオキシン・ 全部毒物ではない。
食品添加物の被害事例はズルチンだけ。農薬の被害は全く無い。ダイオキシンにも注意は不要[14] 。水銀も土地の文化・風土に合った使い方では有毒ではない[15]
食品リサイクルは止めよ
生ごみの中には、電線・電池蛍光灯等も少し混じる。つまり食品リサイクルをすると、水銀カドミウムが畑にまかれて蓄積する[16]

主張の問題点・誤謬

温暖化問題

  • 海面上昇に北極は関係しない
    明日香らは「"極地(polar region)"に関する定義を"極地=南極大陸と北極海のみ"と解釈して論を進めているのが根本的な欠陥であり、すべての間違いがここに起因している」と指摘している[4] 。また「氷床」の誤用[17] (海に浮かんだ氷は氷床ではない)など、基本的知識についても誤りがある。
  • 南極の氷は温暖化で増える
    南極については、IPCCの第四次報告書[18] では、南極の氷は減っており、海面上昇に寄与しているとしている。南極の氷が増えるという主張は「前著では、第4次報告書が発表されていなかったため第3次報告書を使用している」[8] ことによるとする。しかし、棚氷の崩落による氷床流出量の増加は、第4次評価報告書が出る前に報告されているので、最新の研究を参照していないことになる。さらに、第4次評価報告書が出て以降も、同報告書の将来予測の、南極の氷床が増加するとの一部の記述のみを引用し、それ以降に「しかし」と続く力学的流出量の増加に触れない恣意的引用がみられる[19]
  • 海面上昇の要因
    IPCCの報告書に記述されていないことを「報告している」と述べており、明日香らは「率直に言って、この文章はかなり問題である」と指摘している[4]
    著書においては海水の熱膨張による海面上昇を説明している[8] が、テレビ出演では「北極の氷が融けてもアルキメデスの原理で海面があがるはずない」「南極の氷は増えている」と一面だけを捉えて説明し、地球温暖化で海面が上がらないかのような主張を行った[20]
    海面上昇に関する詳細については地球温暖化の影響を参照
  • 環境省は誤訳している
    環境白書の記述では、「気温の上昇は、海水の膨張、極地及び高山地の氷の融解を引き起こし、その結果として海面の上昇を招きます」[21] とある。明日香らが「「極地」という言葉を正確に把握する限りにおいて、極地の氷が海面上昇に与えるプラスの影響に関するIPCC と環境省との見解に齟齬はない」[4] とするように、誤訳ではない。
  • 朝日新聞の記事が温暖化騒ぎの発端である
    山本弘は『環ウソ』における朝日新聞の記事への批判について、武田が2034年1月1日付のフィクション記事を本物の記事であるかのように取り上げていること、当該記事には「北極」との記載は一切なく「極地」との記載があるにもかかわらず「北極」と記載されていると虚偽の主張をし、さらに「極地」の範囲を誤って解釈していることで、「存在しない文章を捏造し、「誤報」に仕立て上げた」と批判している。また山本は、「北極の氷が溶けて海面が上昇」との間違った報道が続いている、との武田の主張に沿う記述は1984年〜2006年に9件に過ぎないと指摘している。武田は朝日新聞の記事を捏造したことについて山本からメールで指摘を受けて訂正を約束したが、その3ヵ月後に発行された『環ウソ』第10刷においても訂正されていない[6] 。つまり「北極海の氷が融けて海面が上昇する」と広く報道されていたわけではないので、テレビ出演などでアルキメデスの原理を持ち出す必然性はなかった。
  • 持続性社会を作るためには二酸化炭素を増やすべき
    平安時代が今より暖かかったとしているが、中世の温暖期さえ現在より気温は低く、誤りである。また、縄文時代は現在より気温が高かったが、現在より海面が数m高く日本の平野部の多くは水没していた。
    詳細は中世の温暖期および縄文海進を参照
    温暖化で一様に気温がシフトするのならともかく、実際は降水量の分布なども激変することが考えられ、農作物の収穫は減る可能性が考えられており、温暖化は良いことだらけであるという主張は科学的根拠に基づいていない。地球温暖化(global warming)を気候変動(climate change)と言い換えることが国際的に多くなったのはこのためである。
  • 削減しても意味はない
    京都議定書は二酸化炭素の削減目標であり、二酸化炭素の温室効果への寄与度は温室効果ガス中60%だから、効果は限定的と主張している[10] が、京都議定書は正しくは二酸化炭素を含めた温室効果ガスの削減目標である。
  • 樹木は二酸化炭素を吸収しない
    この主張は枯れた木がすぐに全て分解され二酸化炭素を放出するという前提でしか成立しない。実際には土壌中蓄積として長時間炭素が残るため、森林は二酸化炭素を吸収する[22]
    詳細は「吸収源」を参照

資源保護問題

エネルギー問題
  • 「自動車や電池に水素を使うには水素分子しか使えないからエネルギー効率は赤字になる」とし燃料電池水素自動車を否定し、これらを推進する科学者は「詐欺師」であるとしている[23] 。しかし、これは内燃機関と燃料電池の効率が等しいという誤った前提に基づいている。実際には、燃料電池のほうが効率が良い。また、実際に必要なのは水素分子ではなくH+なので、メタノールを使うこともできる。
    詳細は「燃料電池」を参照
  • 新幹線と飛行機で移動する場合のCO2排出量の比較の際に、新幹線が飛行機の10分の1であるとのJR東海の広告について、新幹線は駅や線路の建設の際のCO2排出量が空港を建設する場合のCO2排出量より多いため、誤りであると批判している[10] [24] 。しかし、当該広告は単純に移動において追加的に発生するCO2排出量を比較したものであり、過去の建設の際に発生したCO2排出量は含めていない(建設の際のCO2は一度きりのもので移動の際に毎回発生するCO2と同列に論じられない)。鉄道は飛行機よりエネルギー効率が圧倒的に良い。
    詳細は鉄道および飛行機を参照
  • 人件費を含んだコストと環境負荷を同一視したうえで、価格については「「かかった経費+必要最小限のもうけ」=「売値」になっている」という前提で「新幹線グリーン車に乗ればグリーン料金分だけ環境負荷が増加する」「軽自動車の10倍の値段のレクサスは環境負荷が軽自動車と比較して10倍高い」と主張している。しかし、実際の正常な経済活動では価格は需要と供給で決定するものであり、コスト+適正利潤がそのまま価格になるわけではなく、しかも、コストと環境負荷は同一でもなく、武田の主張は二重に誤っている。
ペットボトル
  • データ捏造との指摘をPETボトルリサイクル推進協議会より受けている。武田は「ペットボトルの利用量は51万tなのに、再利用量は3万tである」[10] と述べ、根拠として掲載したグラフの出典を「PETボトルリサイクル推進協議会」とした。同協議会はこれに対し、「一切弊協議会のデータではなく、弊協議会の名前を騙った捏造データであります。」と抗議した[25]
  • これに対して武田は「国内で流通する再生品の量を調べた統計データがないので自分で推定するしかなかった。3万tが少なすぎるというのなら、国や関係団体は正確な量を調べてほしい[注釈 3] 。」、「リサイクル施設への聞き取り調査や市場調査を基に独自に推定した。引用がPETボトルリサイクル協議会になっていたのは誤りで、次書では訂正する」と言ったとされる[26] 。また、『環ウソ』増刷時には「再使用量は武田研究室算出」との説明が追記された[注釈 4] 。「それは『誤り』だったというのではなく、『もし協議会がご不満なら謝る』ということだ」「データ元に経緯を評して引用」(原文ママ)したと述べている[27]
  • しかし、PETボトルリサイクル推進協議会の年次報告書[28] には「指定法人での引き取り量と再商品化量の推移」と明確に記載されており、武田の「リサイクルされているPETボトルの量のデータが当時も今も公表されていない」との主張は事実に反する[6]
  • 捏造との指摘を受けている同リサイクル量を公表したことに対し、武田は「独自に調べた数字を出すのはいけないと批判された」と主張している[29] 。しかし、武田への批判は、PETボトルリサイクル協議会が公表していない値を、同協議会が公表したとして発表したこと、及び、独自に公表したリサイクル量の算出根拠が曖昧で故意に過小な数字を算出しているとの観点からであり、「独自に公表すること自体が批判された」ということではない。
  • 武田はリサイクル量を計算する際に「(リサイクルによってできた)繊維はクズみたいなものだから」はずすなど、恣意的にリサイクル量を少なくしている[6] 。また外国でのリサイクルも考慮していない。
  • リサイクルによる環境負荷に人件費を含めたコストを加算している(上の「エネルギー問題」と共通)。
  • 「リサイクルをしたから消費量が増えた」と相関関係と因果関係をすり替えた主張をしている。
  • リサイクルするにせよ焼却するにせよ、回収にはエネルギーを要するのにも関わらず、リサイクルのための回収のエネルギーのみを問題にしているのはダブルスタンダードである。この論法を他の問題にも使っている(古紙問題でも、リサイクルにはエネルギーを要するが、新たに外国で木を伐採し日本へ輸送するのにも多大なエネルギーを要する。)
  • ペットボトルを含め廃プラスチック類を焼却すると高温度となり、焼却炉の耐用年限が短くなり、莫大な建設の費用負担が大きくなる。さらに、焼却炉のメンテナンス費用負担の増加も莫大なものとなる。
レジ袋
  • 「レジ袋は石油の余り物からできている」と主張しているが、実際には他の多くの製品に使用可能なナフサから製造されているので誤りである。レジ袋はゴミ袋として利用される以上に余って捨てられている[30] 。なお、武田は公式ホームページにおいてはレジ袋の材料のポリエチレンについて「技術は進歩し」「高級な用途に使えるようになり、値段もあがってきた」とし、レジ袋追放運動はスーパーと石油業界に利益をもたらすだけと主張している。当該主張は、レジ袋を追放すれば原料を「煙突で燃やさなければなりません」[13] との記述と矛盾している。
    詳細は「レジ袋」を参照
割箸
  • 「割箸は間伐材の有効利用であるからどんどん使うべきで"マイ箸"は意味がない」という主張は誤りである。国内の割り箸の100%近くは安価(国産とは数倍の価格差)な外国の木材によるものであり、外国では間伐作業は行われていないため、間伐材は含まれていない。したがって割箸需要削減は割箸用に切られる木材を減らす効果がある。また森林保護に間伐は必要であるが、間伐材を割箸にする必要はない。
  • 『偽善エコロジー』などでは、割箸追放運動を行ったため日本で割り箸を生産できなくなり、中国で生産せざるを得なくなった、と虚偽の因果関係を創作している。森林ジャーナリストとして著作があり国産割箸の活用を主張する田中淳夫は、武田の著書について「目茶苦茶」で「仰天した」としたうえで「こんな確信犯的嘘つきと一緒にされたら困る」「相手を批判するためには嘘のデータを並べてもよいことにはならない」と批判している[31]
    詳細は「割箸#環境問題」を参照
古紙
  • 著書『環ウソ』に、「古紙価格平均値の推移」として掲載したグラフの出典を「古紙問題市民行動ネットワーク」とした。これに対し同団体は、「グラフは同団体が作成したものではない」「虚偽データがあたかも当団体のものであるかのように掲載されている」と公開抗議文を提出した。同団体は謝罪と著書の回収を求めた[32] 。それに対し、武田は「参照させて頂いたところを尊重して示させていただいた」「そのまま引用した」と回答している。それに対し古紙ネットワークは、平均値を示すのは無意味であり、古紙ネットがそのようなことはしないとしたうえで、「根拠不明の不適切なグラフを、あたかも当団体が作成したかのように表示して掲載されていることは、当団体の信用に関わるものとして許容できるものではありません。」と改めて抗議文を送付している[33]

有害化学物質問題

  • ダイオキシンについて急性毒性と慢性毒性をすり替えている。動物実験では発癌性が認められているが、ヒトに関する発癌性や胎児への影響については研究途上であり不明な点が多く、安全とも危険とも断定しがたい。さらに議論がデータではなく憶測に基づいていることが遠山千春(東京大学教授)に批判されている。[34]
    詳細は「ダイオキシン類」を参照
また『環ウソ』などで掲載している図はPitotらのデータとしているが、実際は元論文(Pitot et al., 1987, Carcinogenesis[35] )に存在しない捏造である。

記述および引用上の問題

  • 公式ホームページの『放送法、崩壊の日』と題する記事において「放送法第3条には明確に"二つの意見がある場合は、両論を示す"と記載されている」としている[2]が、放送法第3条の2では「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」との記載があるのみであり、条文を不正確に引用している。[3]
    • 明日香らは、武田の説に代表される温暖化懐疑派の主張は根拠や出典があいまいなものや、すぐに間違いとわかるものが多く、また大部分の懐疑派は、気候科学や地球科学を専門とする研究者ではないとした上で、地球温暖化懐疑論を通説と平等に扱えば、地球温暖化懐疑論が専門家の間で大きな勢力となっている印象を視聴者に与える可能性があると指摘している[4]
  • 脅迫が相次いでいると主張し、「権力が隠すことを明らかにすれば反撃は当然である[36] 」と疑似科学によく用いられる論法を用いている。
  • 科学者は研究費に頼っているから本当のことを言わないのだ」としているが、研究費の私的流用は一切許されず研究者自身の収入とはならない。また、学術論文の場合、印税は一切支払われず、掲載料を取られる場合もある。[注釈 5]
  • 武田は自分への批判について、「政府の言ったことに反抗するなどけしからん!」や「個人が勝手に数値を僭越するなどけしからん」など、ほとんどが不合理な感情論であるとしているが、武田の主張への批判は上記で示したとおり、科学的根拠に基くものである[6]
  • 自説に反対の主張をする人がテレビ討論を断るため討論の相手が見つからないと主張しているが、テレビ討論は既に山本や細田衛士(慶應義塾大学教授)と実現している[6]
  • 武田は「批判をする書籍を出すときに、本人の肖像やメールを引用するなら、やましくないのだから、本人の了解を得なければならない。犯罪的方法で正義を唱える書籍を出しても意味はない。」、(犯罪的方法で正義を唱える書籍を出す人を)「みんなが無視する社会こそが大切である」と述べている[37] が、山本は武田にメールの内容を本に書くと前もって説明している。

経歴

学歴

職歴

顕彰

  • 1990年 日本原子力学会特賞
  • 平成11年 日本工学教育協会工学教育賞(倫理)
  • 平成15年 日本工学教育協会論文・論説賞(創成科目)

著作

単著

(出版が新しい書籍順)

共著・監修

  • 『暴走する「地球温暖化」論―洗脳・煽動・歪曲の数々』共著 (文藝春秋、2007年)
  • 『難燃性高分子材料の高性能化技術』(シーエムシー出版、2004年)
  • 『非臭素系難燃材料データブック』監修(新エネルギー・産業技術総合開発機構、2003年)
  • 『ノンハロゲン系難燃材料による難燃化技術』 (エヌ・ティー・エス、2000年)
  • 『エンジニアのためのプラスチック材料工学』(共立出版、1999年)
  • 『カシコい奥さんのための環境にやさしい商品 買っていいもの悪いもの―食べるものから、住まい、生活用品までを総チェック』監修 (青春出版社、1999年)
  • 『分離科学ハンドブック』(共立出版、1993年)

外部リンク


脚注

注釈

  1. ^ 読売テレビたかじんのそこまで言って委員会』 2007年3月25日放送及び6月3日放送に出演。
  2. ^ "Wikipedia論(2)反論の限界". 7月22日閲覧。accessdateの記入に不備があります。では「北極の海氷」と主張を微妙に変更している。
  3. ^ 廃棄物処理法容器包装リサイクル法などの環境諸法令上で行政や関係団体が統計する法的責任はない
  4. ^ 2007年10月29日 11刷では訂正済み
  5. ^ 一方、武田は書籍により巨額の印税を得ている。

出典

  1. ^ 教員・研究者情報 武田邦彦(中部大学ホームページ)
  2. ^ 公式サイト論文リスト・発表記録
  3. ^ 公式サイト参照
  4. ^ a b c d e 地球温暖化問題懐疑論へのコメント 9頁および37〜40頁
  5. ^ 市民のための環境学ガイド
  6. ^ a b c d e f 『"環境問題のウソ"のウソ』(楽工社 2007年)
  7. ^ a b c 『暴走する「地球温暖化」論―洗脳・煽動・歪曲の数々』(文藝春秋、2007年)
  8. ^ a b c 『環境問題はなぜウソがまかり通るのか2』(洋泉社、2007年)
  9. ^ "Wikipedia論(2)反論の限界". 7月22日閲覧。accessdateの記入に不備があります。では「日本で誤った報道や説明が10年以上も続いているのに、環境省は何ら手を打たなかった」と主張を変えている。
  10. ^ a b c d 『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(洋泉社、2007年)
  11. ^ 私の環境と人生 その1 気楽なもの(本人の公式ページ)
  12. ^ "カラッといこう!環境問題は一つもない(3)". 7月22日閲覧。accessdateの記入に不備があります。(本人の公式ページ)
  13. ^ a b c d e 『偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する』(幻冬舎、2008年)
  14. ^ カラッといこう!環境問題は一つもない(2)(武田邦彦ホームページ)
  15. ^ 食の安全・安心 24 ー水銀=(本人の公式ページ)
  16. ^ 食と環境 その3 ー食品リサイクルー(本人の公式ページ)
  17. ^ 『環ウソ2』45頁「北極の氷床は原則としてアルキメデスの原理がある」
  18. ^ IPCC第4次評価報告書第1作業部会報告書政策決定者向け要約(2007年)
  19. ^ 間違った教育 小学生をウソで脅す
  20. ^ R30 TBSのバラエティ番組
  21. ^ 環境白書環境省
  22. ^ 森林は二酸化炭素を吸収しています林野庁
  23. ^ 科学の教室 地球に「水素」はあるのか?(本人の公式ページ)
  24. ^ 「足し算」のできない人たち(本人の公式ページ)
  25. ^ 書籍『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』での弊協議会データ捏造について』(PETボトルリサイクル推進協議会 2007年6月28日)
  26. ^ 金子憲治 「25万部の"環境本"に疑問の声 ペットボトルの再利用量で論議」 『日経エコロジー』 2007年8月号、14頁、日経BP社
  27. ^ Wikipediaの記述について(本人の公式ページ)
  28. ^ PETボトルリサイクル推進協議会
  29. ^ [1](本人の公式ページ)
  30. ^ 舟木賢徳『「レジ袋」の環境経済政策』、リサイクル文化社
  31. ^ 割り箸の逆襲田中淳夫
  32. ^ 古紙ネット会報第73号
  33. ^ 古紙ネット会報第74号
  34. ^ http://env-health.m.u-tokyo.ac.jp/topics/Symp071007.pdf
  35. ^ Carcinogenesis "A method to quantitate the relative initiating and promoting potencies of hepatocarcinogenic agents in their dose-response relationships to altered hepatic foci"
  36. ^ 隠されたデータ(本人の公式ページ)
  37. ^ 数字を言わない人たち(本人公式ページ)

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