エイジ オブ エンパイアIII
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『エイジ オブ エンパイアIII』(原題:Age of Empires III)はマイクロソフトによるリアルタイムストラテジーゲーム、『エイジ オブ エンパイア』シリーズの第三作目。開発はアンサンブルスタジオ社。アメリカ合衆国では2005年10月18日に発売され、日本では2006年1月27日に発売された。拡張パック『ザ ウォーチーフ』は日本では2006年12月15日に発売された。また、拡張パック第2弾『Asian Dynasties』の発売が欧米で2007年秋に予定されており、日本、中国、インドの三つの文明と新たなマップが追加される。
概要
スペイン、イギリス、フランス、ポルトガル、オランダ、ロシア、ドイツ、そしてオスマン帝国という8つのヨーロッパ列強の中から一つを選んでアメリカ新大陸に植民地を拡げる。新要素としてホームシティ制度が導入された。発見の時代、植民の時代、要塞の時代、工業の時代、帝国の時代という五つの段階で文明が発達する。拡張版では帝国の時代とは別に革命という新たなシステムが盛り込まれた。革命を選択することで町の人やクルールは植民地民兵となり、町の人による資源収集ができなくなるものの強力な兵器をカードによって入手できるようになる。
今作にも前二作と同様にキャンペーン(いわばシングルプレイのストーリーモード)がある。今作は新大陸アメリカでのオッサス団という秘密結社とブラック家の戦いとなっており、前二作と違って史実ではない。とはいえジョージ・ワシントンやシモン・ボリバルなどの歴史上の人物やヨハネ騎士団といった実在した組織が登場する。
ホームシティ
プレイヤーはゲーム開始時にホームシティ(本国)から与えられる探索者とわずかな資源、入植者を使い、新大陸を開拓する。
ゲーム中におけるさまざまな行動(戦闘やユニット生産など)で経験値を獲得することができ、これが一定以上に達するたびにカードを使うことができる。カードの効果はホームシティからの搬送という形をとっており、資源ケースであったり、ユニットの一団であったり、新たなテクノロジーであったり、さまざまである。
ホームシティーにはレベルがあり、経験値の累計によってレベルが上がる。レベルが上がると、新たなカードを選択し、自分のデッキに組み込むことができる。これは、次回以降のゲームで使用することができる。
従って、ホームシティのレベルが高いほど幅の広い戦略をとることができる。
また、ホームシティの建物や街の人をカスタマイズすることもできる。ただし、これは外観上のことであり、ゲームの進行そのものには全く影響しない。
登場する文明
プレイヤーが操作できる文明は次のようなものがある。
『エイジ オブ エンパイア III』で登場する文明 | ||||
---|---|---|---|---|
国旗 | 文明 | ホームシティ | 特徴 | 指導者 |
スペイン | セビリア | ホームシティ搬送の間隔が短い。 | イザベル女王 | |
イギリス | ロンドン | 通常の家の代わりに、建造すると入植者を獲得できるマナーハウスを建造できる。 | エリザベス1世 | |
フランス | パリ | 採集効率が高く、軽歩兵としても使える入植者のクルールが町の人となる。 | ナポレオン | |
ポルトガル | リスボン | 時代が進むたびに無償で町の中心を作成できる幌馬車が入手できる。 | エンリケ航海王子 | |
ファイル:NL Onderscheidingsvlag Staatssecr Defensie.png | オランダ | アムステルダム | 入植者の人口上限が少なく作成に金貨が必要だが、金貨を自動生産する銀行を建造できる。 | ナッサウ伯マウリッツ |
ファイル:Russia empire.gif | ロシア | サンクトペテルブルク | 歩兵と入植者を、安くまとめて生産できる。歩兵育成所と前哨が一体化したトーチカを建造できる。 | イワン雷帝 |
ドイツ | ベルリン | ほとんどのホームシティ搬送に無料のウーランがついてくる。通常の入植者に加え、カードを使用した場合にのみ入手できる通常の入植者より能力が高い「入植者の馬車」の、計2種類の入植者がいる。 | フリードリヒ大王 | |
オスマン帝国 | イスタンブール | 入植者が町の中心から自動的に無料で生産される。モスクにより入植者の生産力がアップする。 | スレイマン1世 | |
拡張版『ザ ウォーチーフ』で登場する文明 | ||||
イロコイ | コグナウォガ | 戦士長のオーラによって周辺ユニットのヒットポイントが増加する。建物を無料で建造できるトラヴォイが利用できる。 | ハイアワサ | |
スー | ハンクパパ | 戦士長のオーラによって周辺ユニットの速度が増加する。家を建てる必要がない。周辺のユニットのヒットポイントを増加させるティーピーを建造できる。 | ゴール | |
アステカ | テノチティトラン | 戦士長のオーラによって周辺ユニットによって得られる経験値が二倍になる。ファイヤーピットでの踊りに二倍の効果を発揮する戦闘神官を作成できる。 | クアウテモク |
また、これ以外に次の先住民部族が登場する。これらはマップ上に存在する部落に交易所を建造することにより、それぞれ特有のユニットやテクノロジーが利用できるようになる。
- アステカ ジャガーウォリア、イーグルウォリア
- イロコイ イロコイトマホーク、マントレット
- インカ インカ神兵、インカ投げ縄兵
- カリブ 吹き矢兵、カリブ伏兵
- クリー クリー族のライフル兵、クリー探索兵
- コマンチ コマンチ騎馬射手
- セミノール セミノール鮫歯弓兵
- チェロキー チェロキーライフル兵
- トゥピ トゥビブラックウッド射手
- ヌートカ ヌートカ棍棒兵、ウォーチーフ
- マヤ マヤホルカン槍兵、祈祷師
- ラコタ ラコタ斧騎兵
ただし、拡張版ではアステカ、イロコイおよびラコタ(スー)はプレイヤーが操作できるようになったため交易所によって利用することはできない。
登場ユニット
印は拡張版で追加されたユニットを示す。
- 歩兵
- 騎兵
- 傭兵
- 砲撃兵器
- 軍艦