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Safari

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曖昧さ回避 この項目では、ウェブブラウザについて説明しています。その他の用法については「サファリ」をご覧ください。
Safari
開発元 アップルコンピュータ
最新版
2.0.4 / Mac OS X v10.4.7 2006年 6月27日
1.3.2 / Mac OS X v10.3.9 2006年 1月11日
1.0.3 / Mac OS X v10.2.8 2005年 1月25日
最新評価版
3.0β / Mac OS X v10.4.9
/ Windows XP / Vista
/ 2007年 6月11日
使用エンジン
  • WebKit
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対応OS Mac OS X /
Windows XP / Vista
種別 ウェブブラウザ
ライセンス EULA, LGPL
公式サイト Safari
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Safari(サファリ)は、アップルコンピュータにより開発されているウェブブラウザMac OS X v10.3以降での、標準ウェブブラウザとなっている。

iPhoneではカスタマイズされたOS Xが搭載され、Safariは標準ウェブブラウザとなっている。現在、PB版としてMac OS X版とWindows(β)版が同時に公開されており、クロスプラットフォームなブラウザになりつつある。

概要

SafariはMac OS X v10.3以降、同OS標準のウェブブラウザとして初期搭載されている。

レンダリングエンジンは、KDEKonqueror オープンソースプロジェクトで使われているKHTML をベースとするApple WebKit(Apple WebCore)を利用している。 メタリックな外観とタブブラウジング、ポップアップ広告のブロック、Bonjour対応などを特徴とする。

現在、アップルが「あらゆるプラットフォームで最速」と謳っているSafari 3のパブリックベータ版がMac OS X Tiger(10.4.9のみ)、Windows XP、Windows Vistaのプラットホームにむけてそれぞれ公開されている。[1] 。なお、半実用レベルのKHTML系ブラウザがWindows PC ネイティブにリリースされたことは、恐らく初めてのことである(これまでにも有志による開発プロジェクトは存在するが、実装レベルは低いものがほとんどであった)。

特徴

主な特徴として、レンダリングエンジンにのKHTMLの採用、SVGRSS・タブブラウズといった最新のブラウザが備える機能に対応する。

CSS等では、未だに開発中の仕様の一部実装なども見られ、比較的正確な描写が望め、Acid2に最初期に合格している。

JavaScriptは概ね、Gecko系ブラウザに近い挙動を示すJavaScriptCoreフレームワークを中核に備えている。KDE開発のKJSが前身であるフレームワークであり、OS全般のJSの処理に用いられている。図形を描画する<canvas>を実装しており、JSもこれに対応する。

TLS・SSLのサポート、クッキーの管理、Mac OS Xの設定で閲覧できるサイトの制限などのセキュリティ機能をそなえる。

日本語版IEは文字コードに関してルーズだが、Safariなどのブラウザでは日本語等の文字セットが異なるページでは、メタタグにきちんと表記されていないと、英語圏でのデフォルト設定となるため、文字化けすることがある。Windows 日本語版と違い、Mac OS Xは多言語OSであることが大きい。

歴史及び開発

1997年まで、Mac OSではNetscape Navigatorが標準ウェブブラウザであった。アップルコンピュータマイクロソフトと提携後は、 Internet Explorer for Mac(バージョンは4.5から5.2)が標準ウェブブラウザとして同梱されていた。

  • 2003年 1月7日にアップルコンピュータがSafariのベータ版を発表。
  • 2003年 6月24日に公式版 1.0 を発表。そのすぐ後、マイクロソフトはInternet Explorer for Macの開発を中止すると発表したことから、SafariはMac OS X v10.3以降の標準ブラウザとなることが決まった。
  • 2003年 10月24日に発売されたMac OS X v10.3 には、バージョン1.1(v100)が搭載。Safariが標準のブラウザ、Internet Explorer for Macは代替ブラウザという位置づけになった。
  • 2005年 4月29日に発売されたMac OS X v10.4には、バージョン2.0(v412)が搭載。初のメジャーバージョンアップでありRSSリーダーなどの機能が追加されている。
  • 2007年 6月11日にWindows版Safariの開発が発表された。同時にMac OS X、Windowsプラットフォーム対応、Safari 3.0(v522.11)のパブリックベータが公開された。SafariのWebブラウザ市場占有率の向上を狙った投入ともくされ、AppleのWindows版ソフトウェアはQuickTimeiTunesに続き3本目となる[2]

バージョン履歴

Safariバージョン Webcoreバージョン OSバージョン リリース日 特徴
10.2 10.3 10.4
0.8 48 しろまる 2003年1月7日 パブリック・ベータ。Macworld Conferenceで最初のリリース。
0.8.1 51 しろまる 2003年1月10日 パブリック・ベータ。すべてのユーザーに推薦する小さな改善。
0.8.2 60 しろまる 2003年2月12日 パブリック・ベータ。Webサイトとの互換性改善、XMLサポート、安定性改善、Macromedia Flashのパフォーマンス改善、Web標準のサポート改善。
0.9 73 しろまる 2003年4月14日 パブリック・ベータ2。タブブラウジング、フォームとパスワードの自動入力、ブラウザのリセット (クッキー、キャッシュ及びその他の消去)、Netscape及びMozillaのブックマーク読み込み、Web標準のサポート改善、AppleScriptサポート改善、多くの言語版対応。
0.9 74 しろまる 2003年5月15日 パブリック・ベータ2。SSL証明書の検証を改善。
1.0 85 しろまる 2003年6月23日 最初の正式リリース。SafariがMac OS Xの標準ブラウザになる、自動タブの高速化、iSyncによるブックマーク同期化のサポート、すべてのMac OS X言語版サポート、より多くのAppleScriptのコントロールを改善、Web標準のサポート改善。
1.0 85.5 しろまる 2003年10月3日 Mac OS X 10.2.8アップデータと共にリリース。
1.1 100 しろまる 2003年10月24日 Mac OS X 10.3と共にリリース。高速化、Web標準のサポート改善、CSSサポート改善。
1.1.1 100.1 しろまる 2003年11月19日 Security Update 2003年11月19日と共にリリース。
1.0.1 85.6 しろまる 2003年11月19日 Security Update 2003年11月19日と共にリリース。
1.2 125 しろまる 2004年2月2日 Webサイト及びWebとの互換性改善。個人証明書の認証をサポート。フルキーボードアクセス、中断したダウンロードの再開機能。LiveConnectのサポート。XMLHttpRequestのサポート。
1.0.2 85.7 しろまる
1.2.1 125.1 しろまる 2004年3月15日 Mac OS X 10.3.3アップデータと共にリリース。
1.2.2 125.7 しろまる 2004年5月26日 Mac OS X 10.3.4アップデータと共にリリース。Hotmail添付ファイルの問題を修正。
1.2.2 125.8 しろまる 2004年6月7日 Security Update 2004年06月07日と共にリリース。Resolves a security issue where the "Show in Finder" button would execute certain downloaded applications.
1.0.3 85.8 しろまる
1.2.3 125.9 しろまる 2004年8月9日 Mac OS X 10.3.5アップデータと共にリリース。GIF画像処理改善。
1.2.4 125.11 しろまる 2004年11月5日 Mac OS X 10.3.6アップデータと共にリリース。60秒タイムアウト除去。非ASCII文字を含むHDD名に伴う問題を解決。
1.2.4 125.12 しろまる 2004年12月2日 Security Update 2004年12月02日と共にリリース。いくつかのセキリティ問題の解決;ステータスバーにおけるURLが偽装できる脆弱性とポップアップウインドウの発行元が偽装できる脆弱性。[1] [2]
1.0.3 85.8.1 しろまる 2005年1月25日 Security Update 2005-001と共にリリース。
1.3 312 しろまる 2005年4月15日 Mac OS X 10.3.9と共にリリース。Mac OS X 10.4に含まれるSafari 2.0向けに開発された描画速度及びWebサイト互換性の改善をほとんど取り込む。
2.0 412 しろまる 2005年4月29日 Mac OS X 10.4と共にリリース。レンダリング速度及びWebサイト互換性改善。統合したRSS及びAtomリーダー。統合したPDFビューワー。プライベートブラウジングモード及びペアレンタルコントロール。Webアーカイブと同じくWebサイトを完全に保存する。
2.0 412.2 しろまる 2005年7月12日 Mac OS X 10.4.2アップデートと共にリリース。プロキシサーバ認証の改善、その他多数。
2.0 412.2.2 しろまる 2005年8月15日 Security Update 2005-007と共にリリース。CAN-2005-2516、CAN-2005-2517及びCAN-2005-2522のセキュリティ修正。
1.3.1 312.3 しろまる 2005年8月29日 Safari Update 1.3.1としてリリース。Webサイトの互換性、安定性、及びサードパーティサポートの更新。
2.0.1 412.5 しろまる 2005年8月29日 Safari Update 2.0.1としてリリース。Webサイトの互換性、安定性、及びサードパーティサポートの更新。
2.0.2 416.12 しろまる 2005年11月2日 Mac OS X 10.4.3アップデートの一部。Acid2 Testに完全対応、ヘブライ語アラビア語テキストの処理改善、Macromedia Shockwave向けのより優れたOpenGLサポート、Webcam互換性の改善。
2.0.2 416.13 しろまる 2005年11月29日 Security Update 2005-009と共にリリース。Safariに組み込まれているPCREのバージョンアップにより、入力の検証を強化。非常に長い名前をもったダウンロードされたファイルによるオーバーフロー問題に対する更新。JavaScriptのダイアログボックスが発行元を偽装できる問題への対処。 [3]WebKit内のヒープオーバーフロー問題への対処。
2.0.3 417.8 しろまる 2006年1月10日 Mac OS X 10.4.4アップデートの一部。多数のセキュリティ修正とバグ修正。.Macを通したRSS購読項目の既読/未読状態の同期サポートを追加。
1.3.2 312.5 しろまる 2006年1月11日 Safari Update 1.3.2としてリリース。Webサイトの互換性、安定性、及びサードパーティサポートの更新。
2.0.3 417.9.2 しろまる 2006年4月4日 Mac OS X 10.4.6アップデート(2006-002)の一部。セキュリティ修正とバグ修正。
2.0.3 417.9.3 しろまる 2006年5月11日 Mac OS X 10.4.6アップデート(2006-003)の一部。セキュリティ修正とバグ修正。
2.0.4 419.3 しろまる 2006年6月27日 Mac OS X 10.4.7アップデートの一部。セキュリティ修正とバグ修正。

脚注

  1. ^ アップル - Safari 3 パブリックベータ
  2. ^ アップル、Windows版のSafariを発表 - Apple News Release

関連項目

外部リンク


機能
ウェブ標準
関連項目
デスクトップ
KHTML, WebKit, Blink
(Chromium系)
フリーソフトウェア
(開発継続中)
フリーウェア
(開発継続中)
(開発終了済)
すべてさんかく
Gecko & Servo
(Firefox系)
(開発継続中)
(開発終了済)
すべてさんかく
Trident & EdgeHTML
(Edge, IE系)
(開発終了済)すべてさんかく
Presto
  • Opera (Version 12.18以前)さんかく
Goanna
テキスト
その他
モバイル
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Presto
その他
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WebKit/Blink
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その他
  • さんかく印のブラウザは開発終了

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