もののけ姫
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もののけ姫(もののけひめ)は、宮崎駿監督によるスタジオジブリの長編アニメーション 映画作品である。1997年 7月12日公開。英語版のタイトルはPRINCESS MONONOKE。
「もののけ」と呼ばれる山の獣たちや山神と、人間との抗争を通し、生と死をテーマにして描かれている。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
かつて大和王朝に滅ぼされた蝦夷の末裔である少年アシタカは、突然現れたタタリ神にかけられた呪いを解くため、遠く西方にあると言う神々の住む山を目指して旅立つ。そこで彼が見たものは、自然を破壊しながら必死に生きるタタラ製鉄集団と、人語を解する獣たち〜荒ぶる神々〜「もののけ」、そして山犬とともに生きる少女サン(もののけ姫)であった。やがて山を守ろうとする神々と、神々の神である「シシ神」を倒そうとする人間たちの壮絶な戦いが始まる。人間たちの軍隊は長年かかって備えてきた無双の兵器と強大な火力で数に置いて勝る神々を打ち破っていく。そしてシシ神の首を討ち取ったとき、神によって世界が崩壊していく。
補足
制作事情
スタジオジブリ最後の絵の具を使った作品となった。この作品以降スタジオジブリでは、線画をPCに取り込み、デジタル彩色の手法を用いて制作されるようになった。
農業以外を生業とする庶民を描く日本の中世観は、歴史家の網野善彦の歴史観の影響であると言われる。
DVD
現在発売されているDVDには、日本語、英語、フランス語、広東語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語の8ヶ国語が収録されている。
キャスト
- アシタカ(アシタカ彦)・松田洋治
- サン・石田ゆり子
- エボシ御前・田中裕子
- ジコ坊・小林薫
- 甲六・西村雅彦
- ゴンザ・上條恒彦
- トキ・島本須美
- 山犬・渡辺哲
- ナゴの神・佐藤充
- 牛飼い・名古屋章
- モロの君・美輪明宏
- ヒイさま・森光子
- 乙事主・森繁久彌
賞歴
興行収入193億円、観客動員数1420万人を記録し、当時は日本映画の歴代興行収入で第1位となった。しかしこの後、2001年公開の『千と千尋の神隠し』に記録を越され、現在は第2位となっている。
- 1997年 - 第1回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
- 1997年 - 第52回毎日映画コンクール日本映画大賞
- 1997年 - 第21回日本アカデミー賞最優秀作品賞