コンテンツにスキップ
Wikipedia

イットリア石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2025年1月9日 (木) 12:33; 菅田鉱物館 (会話 | 投稿記録) による版(日時は個人設定で未設定ならUTC)

菅田鉱物館 (会話 | 投稿記録)による2025年1月9日 (木) 12:33時点の版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

イットリア石 (Yttrialite) はイットリウムトリウムからなるソロケイ酸塩鉱物で、組成式は  (Y,Th)2Si 2O 7 である。緑から黄橙の塊で貝殻状に割れる。単斜晶系の角柱形結晶で、モース硬度は5 - 5.5、密度は4.58 g/cm3 である。トリウムを含むため放射性がある。

なお、名称が酷似したイットリアアイト(Yttriaite)という鉱物があり、酸化イットリウム(III)が主成分の希産鉱物である。日本では未発見のため和名は未定だが、 酸化イットリウムの英語名「イットリア(yttria)」に因んで名付けられたことから、酸化イットリウム石という名称が混同を避けるためにも適切ではないかと考えられる。

ガドリン石と共に見つかることが多い。1889年にテキサス州 リャノ郡バリンジャーヒルのペグマタイト鉱床での標本からロード・ランチにより記載された。福島県 伊達郡 川俣町の水晶山や、ノルウェースウェーデンでも見つかっている。

参考文献

[編集 ]

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /