コンテンツにスキップ
Wikipedia

畠山麦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2024年5月11日 (土) 09:02; Aiaibibicici (会話 | 投稿記録) による版(日時は個人設定で未設定ならUTC)

Aiaibibicici (会話 | 投稿記録)による2024年5月11日 (土) 09:02時点の版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
はたけやま ばく
畠山 麦
本名 畠山 昭夫
生年月日 (1944年06月18日) 1944年 6月18日
没年月日 (1978年07月13日) 1978年 7月13日(34歳没)
出生地 日本の旗 日本長野県 南佐久郡 南牧村
身長 161 cm [1]
職業 俳優
ジャンル テレビドラマ映画
活動期間 1968年 - 1978年
活動内容
主な作品
テンプレートを表示

畠山 麦(はたけやま ばく、1944年 6月18日 [2] - 1978年 7月13日)は、日本俳優。本名:畠山 昭夫(はたけやま あきお)[2]

長野県 南佐久郡 南牧村出身[3] 早稲田大学中退[2] 葦プロダクションに所属していた[2]

来歴

高校卒業後、早稲田大学を中退して陸上自衛隊に入隊。その後、俳優を志して数々のテレビドラマに出演する。『柔道一直線』『アテンションプリーズ』(ともにTBS)などを経て、1971年ガッツジュン』(同)にキャッチャー・野島役でレギュラー出演した[2]

1975年には『秘密戦隊ゴレンジャー』(NET)にキレンジャー / 大岩大太役で出演。当初、畠山は漫画家すがやみつるの従兄弟が経営する芸能事務所に所属しており[注釈 1] 、すがやが上京したばかりのころからの友人だった[4] 。畠山が短編映画『フィンガー5の大冒険』(石森章太郎監督、東映)に出演したばかりのころ、すがやが『真田十勇士』のコミカライズ版の打ち合わせで石森宅を訪れると、ちょうど石森プロのマネージャーが東映のプロデューサーの平山亨から『秘密戦隊ゴレンジャー』のキャスティングについて相談を受けているところだった。すがやが意図的に石森へ話しかける形で畠山の名を出すと、マネージャーが「キレンジャーは、彼がいいんじゃない?」と反応し、平山も同意したために即決となった[5]

1978年 7月13日、『特捜最前線』(テレビ朝日)第71話「恐怖のタクシードライバー!」の撮影期間中に、出番を残したまま自宅で首吊り 自殺。34歳没。

人物・エピソード

  • 特技は、レース編み、料理 [2]
  • 芸名の「畠山 麦」は、踏まれてもしぶとく立ち上がるという意味で命名された[6]
  • 東映プロデューサーの吉川進は、畠山の三枚目としての演技を評価しており、キレンジャーのコミカルなキャラクターが『ゴレンジャー』をヒットさせた要因の1つであると述べている[7]
  • 『ゴレンジャー』で共演した宮内洋とは自宅も近かったことから仲が良く、宮内の車でともに撮影所へ向かうことも多かったという[7] 。また、『快傑ズバット』の第29話で用心棒であるテニスの陣太郎役でゲスト出演している。これは宮内から「是非出演してほしい」と要望があり出演を快諾した[8] [9]
  • 『特捜最前線』に出演中で『ゴレンジャー』でも共演していた誠直也は、NGを連発する畠山を気遣い「明日のロケが終わったら飲みに行きましょう」と声をかけ、畠山も愉しみにしていた[10] 。しかし翌日も畠山の撮影はなかなかOKが出ず、先に撮影を終えた誠は翌日の再会を約束し、やむを得ず先に帰る[10] 。翌朝は火葬場でのロケから開始したが、一向に現場に現れない畠山を心配しマネージャーが自宅を訪ねると亡くなっていたという[10] 。誠は「ツラかったよ、あれは...」と後年のインタビューで語っている[10] すがやみつるは当時、自分が気をきかせて売り込んだことに責任を感じ、滅入っていたことを明かしている[5]
  • 猿の軍団』で共演した潮哲也とは飲食店に出かけ、一緒に呑む間柄であった。支払いが不足した場合は畠山が支払っており、潮は「面倒見の良い人物で、後年訃報を聞いたときはショックだった」と述べている[11]

出演

テレビドラマ

映画

その他

  • 宮内洋ショー - 司会[9]
  • 後楽園ゆうえんちアクションショー
    • 「秘密戦隊ゴレンジャーショー」 - 大岩大太 役
    • 「ジャッカー電撃隊ショー」 - 大岩大太 役

脚注

注釈

  1. ^ 同時期の東映・石森プロ作品『仮面ライダーストロンガー』の荒木しげるも所属していたことがある。
  2. ^ 表記は「畠山漠」、声は別人が当てている
  3. ^ a b c ノンクレジット
  4. ^ 死去後の放送。

出典

  1. ^ 日本タレント名鑑'76』VIPタイムズ社、1976年、121頁。 
  2. ^ a b c d e f 岩佐陽一 編「ガッツジュン 広報資料再録 レギュラーメンバー紹介」『シルバー仮面アイアンキングレッドバロン大全―宣弘社ヒーローの世界』双葉社、2001年8月10日、184-186頁。ISBN 978-4575292626 
  3. ^ 海尻あれこれ
  4. ^ すがやみつるblog『仮面ライダー青春譜』第28回より。
  5. ^ a b すがやみつるblog『仮面ライダー青春譜』第73回より。
  6. ^ 『朝日新聞』1976年5月10日付朝刊24面、ラジオ・テレビ欄。
  7. ^ a b 「秘密戦隊ゴレンジャー座談会 忘れえぬヒーローたち」『秘密戦隊ゴレンジャー大全集:ジャッカー電撃隊講談社テレビマガジン特別編集〉、1988-06-31、180-183頁。ISBN 4-06-178409-9 
  8. ^ 岡謙二 著、ソニーマガジンズ 編『不滅のヒーロー 仮面ライダー伝説』ソニー・マガジンズ、1999年2月26日、70頁。ISBN 4-7897-1338-5 
  9. ^ a b ブレインナビ 編『快傑ズバット大全』双葉社、2002年5月25日、153頁。ISBN 4-575-29371-7 
  10. ^ a b c d 誠直也 INTERVIEW」『キャラクター魂 Vol.5』辰巳出版〈タツミムック〉、2000年、6頁。ISBN 4-88641-470-2 
  11. ^ 『ピー・プロ70'sヒーロー列伝 (2) 快傑・風雲ライオン丸』ソニー・マガジンズ、2000年9月21日、124頁。ISBN 4-7897-1551-5 

関連項目

スーパー戦隊シリーズ歴代イエロー戦士役俳優
第1作-第2作
第3作-第15作
第16作-第25作
第26作-第35作
第36作-第45作
第46作-

上記以外の作品は不在。
追加もしくは番外戦士などは、担当出演者の前に太字で表記。
番外戦士に関しては、準レギュラーまたはゲストとして出演することがあり、準レギュラーの出演は準レ、本作品または映画、Vシネマの出演はゲストと表記。

他メンバー一覧:レッド|ブルー|グリーン|ピンク|ブラック|ホワイト|ゴールド・シルバー|オレンジ|バイオレット|左記以外の色

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /