ブリオーニ
ブリオーニ(イタリア語: Brioni)は、イタリアの高級ブランド、紳士服の販売業者であり、キートンと並ぶ世界最高峰のスーツブランドとして知られている。
歴史
ブリオーニは1945年、サヴィル・ロウで修行を積んだ仕立て屋ナザレノ・フォンティコーリとデザイナーのガエターノ・サヴィーニによってローマで創業されたファッション・メゾンでハンドメイドの既製服ファッション、いわゆるプレタポルテとオートクチュールを男性向けのアッパーセグメントに定着させる事を目的とした。10人の仕立職人や針子からスタートした同社はローマのバルベリーニ通りに1号店が開業し、2014年まで営業していた[1] 。
2008年以降ブリオーニが投資元を探していた事を受け、2011年11月、フランスのピノー・プリンタン・ルドゥーテPPR(現:ケリング)への売却が発表された[2] 。2007年の終わり頃、当時のブリオーニを率いていたペローネはブリオーニは同族経営のままであると発表していた[3] 。
ブリオーニは国際的なハイソサエティを含む顧客を介して知られるようになった。ヨーロッパの裕福な貴族をはじめカーク・ダグラス、ヘンリー・フォンダ、クラーク・ゲーブル、アル・パチーノ、アンソニー・クイン、ジョン・ウェイン、ドナルド・トランプ、ネルソン・マンデラ、ルチアーノ・パバロッティ、ジョージ・W・ブッシュなどがブリオーニの顧客だった。[4] [5] 。
ブリオーニは映画007シリーズで俳優のピアース・ブロスナンとダニエル・クレイグが主演した「ゴールデンアイ」(1995年)、トゥモロー・ネバー・ダイ(1997年)、ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999年)、ダイ・アナザー・デイ(2002年)そしてカジノ・ロワイヤル(2006年)で主人公のジェームズ・ボンドの衣装を担当した[6] 。その後の作品のボンドの衣装の担当はトム・フォードに移った。ブリオーニは映画「スパイ・レジェンド」(2014年)でも衣装を担当している。
脚注
- ^ Brioni eröffnet in Vial de Babuino in Rom, brioni.com, 4. Dezember 2014
- ^ Puma-Konzern kauft italienische Modemarke Brioni
- ^ Brioni: Maßgeschneiderte Bilanz, manager-magazin.de, 20. Juli 2007
- ^ Der Luxus ist noch lange nicht demokratisiert: Gerhard Schröder und seine Brioni-Anzüge, berliner-zeitung.de, 9. September 2002
- ^ Kanzler in Kaschmir, spiegel.de, 29. März 1999
- ^ James Bond braucht neue Kleider, stern.de, 14. April 2008