学術都市
これはこのページの過去の版です。124.241.144.159 (会話) による 2007年8月20日 (月) 18:02 (個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→日本における学術都市 )であり、現在の版 とは大きく異なる場合があります。
学術都市(がくじゅつとし)とは、研究、学術が産業や文化で大きな役割を果たしていると目される都市を指す。指標のあるものではないが、複数の大学や研究所が立地していたり、その国を代表する一流大学がキャンパスを構える都市に対して用いることが多い。似たような概念として大学町という語も存在するが、こちらは「学術都市」よりも町が小規模で、より大学が町に及ぼす影響が強く出ている、というニュアンスになる。しかし、「学術都市」と「大学町」の間には明確な線引きは無い。特に大学などの高等教育機関を中心的にとらえた場合は学園都市とも呼ばれる。
中世においては大学は僧院であったことから、歴史的概念としては宗教都市の延長線上にあるものとしてとらえることができる。一方、現代ではまちづくりのスローガンなどとして、教育に力を入れたり、大学を計画的に誘致する際の都市計画などで用いられる言葉でもある。
大都市は通常、政治・経済・文化の中心となることが多く、必然的に学術都市的側面を持つことが少なくない。しかし、学術都市という言葉をあえて用いる場合は、大学や研究所が都市に及ぼす影響が強く、文化的・学術的側面が商工業的側面に卓越しているというニュアンスが強い。
日本における学術都市
歴史的には京都が日本の文化的中心地であり第一の学術都市であった。現代の計画的な学術都市としては、代表的なものに1960年代以降に進められた筑波研究学園都市(茨城県 つくば市)、関西文化学術研究都市、北九州学術研究都市(福岡県 北九州市)構想などがある。
- 八王子市(東京都) - 中央大学、首都大学東京、多摩美術大学、工学院大学など
- 国立市(東京都) - 一橋大学
- つくば市(茨城県) - 筑波大学
- 京田辺市(京都府) - 同志社大学
- 東広島市(広島県) - 広島大学
- 北九州市(福岡県) - 九州工業大学 、北九州市立大学、 早稲田大学など
世界の主な学術都市
- モンペリエ(フランス) - モンペリエ大学
- ボローニャ(イタリア) - ボローニャ大学
- ケンブリッジ(イギリス) - ケンブリッジ大学
- オックスフォード(イギリス) - オックスフォード大学
- ハイデルベルク(ドイツ) - ハイデルベルク大学
- ストックホルム(スウェーデン) - カロリンスカ研究所、ストックホルム商科大学など
- ボストン・ケンブリッジ(アメリカ合衆国 マサチューセッツ州) - ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、ボストン大学など
- ニューヘイブン(アメリカ合衆国コネチカット州) - イェール大学
- イサカ(アメリカ合衆国ニューヨーク州) - コーネル大学
- プリンストン(アメリカ合衆国ニュージャージー州) - プリンストン大学、プリンストン高等研究所
- シャーロッツビル(アメリカ合衆国バージニア州) - バージニア大学
- リサーチトライアングル(アメリカ合衆国ノースカロライナ州) - デューク大学、ノースカロライナ大学、ノースカロライナ州立大学
- バークレー(アメリカ合衆国カリフォルニア州) - カリフォルニア大学バークレー校
- パロアルト(アメリカ合衆国カリフォルニア州) - スタンフォード大学
- モントリオール(カナダ) - マギル大学、モントリオール大学