延坪島砲撃事件
延坪島事件 | |||||
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3が大延坪島 | |||||
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衝突した勢力 | |||||
朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国 | 大韓民国の旗 大韓民国 | ||||
被害者数 | |||||
不明 |
1人死亡 少なくとも13人負傷[1] | ||||
少なくとも民間人数十人死傷[2] |
延坪島事件(よんぴょんどじけん)は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が韓国の大延坪島を砲撃した事件。
概要
2010年 11月23日14時34分ごろ(日本時間同)、朝鮮人民軍が、黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を越え大延坪島に向けて砲弾約100発を発射、50発以上がが同島の陸上、海上に着弾した。[2] これに対し、韓国軍は自走砲(K9 155mm自走榴弾砲)で80発以上を使用し対抗射撃を行い。戦闘機を島に向け非常出撃させた[3] [4] 。
この事件で韓国の海兵隊員1名が死亡、民間人と海兵隊員合わせて数十名が死傷し山火事が発生。住人1,200人には避難命令が出された。韓国軍合同参謀本部は直ちに非常事態警報(珍島犬1号)を発令し、金滉植 国務総理も全公務員に対し非常待機命令を発令した[5] 。
韓国政府高官は、砲撃は韓国軍の訓練に対する反発との見解を示している。事件発生時に大韓民国国軍は黄海付近で実弾を使った軍事訓練を実施していた。北朝鮮軍はこれに先立って「韓国軍が射撃を行えば黙っていない」と電話通知文で抗議していたが、韓国軍側はこれを無視して訓練をしていた。
背景
朝鮮戦争で国連軍と北朝鮮軍の休戦以降、北朝鮮は韓国の設定した海上の北方限界線周辺で軍事行動を繰り返していた。 北朝鮮政府は北方限界線を認めず、さらに南方の豊かな漁場と韓国の実効支配する延坪島を含むいくつか島の領有を主張している。北朝鮮軍は領有権を理由に1990年代末から2000年代初頭にかけて何度か北方限界線を超えており、1999年(第1延坪海戦)、2002年(第2延坪海戦)に同じ地域で海戦に発展している。また延坪島付近ではないが、2009年には大青島の近海で銃撃戦を引き起こしている(大青海戦)。同じく、2010年、この海域付近で韓国海軍の哨戒艦が北朝鮮製の魚雷にと思われるもので撃沈されるなど、緊張状態が続いていた(天安沈没事件)。
被害
韓国側兵士1名が死亡、KBSテレビによれば韓国側の死傷者は数十人にのぼるという[6] 。
各国の反応
- 日本の旗 日本
- 政府は15時20分に総理大臣官邸に対策本部を設置[7] 。
- 中華人民共和国の旗 中国
- 中国外務省は「関係国が朝鮮半島の平和と安定のために努めることを望む」と冷静な対応を求めた[8] 。
関連項目
脚注
- ^ "Report: N. Korea fires on S. Korea, injuring at least 16". CNN . (2010年11月23日). http://www.cnn.com/2010/WORLD/asiapcf/11/23/nkorea.skorea.military.fire/index.html?hpt=T1&iref=BN1 2010年11月23日閲覧。
- ^ a b "韓国軍兵士1人が死亡、民間人も死傷...北砲撃". 読売新聞. (2010年11月23日). http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101123-OYT1T00426.htm 2010年11月23日閲覧。
- ^ "北, 연평도에 해안포 계속 사격 중...14명 중경상". 韓国放送公社NEWS. (2010年11月23日). http://news.kbs.co.kr/politics/2010/11/23/2198357.html 2010年11月23日閲覧。
- ^ "北が海岸砲50発以上発射、韓国軍戦闘機出撃". 聯合ニュース 日本語版. (2010年11月23日). http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2010/11/23/0200000000AJP20101123004000882.HTML 2010年11月23日閲覧。
- ^ "韓国緊迫 軍、最高水準の警戒態勢 全公務員に待機命令". 産経新聞. (2010年11月23日). http://sankei.jp.msn.com/world/korea/101123/kor1011231733011-n1.htm 2010年11月23日閲覧。
- ^ "北朝鮮が砲撃、韓国応戦1人死亡 黄海の島、住民退避". 中国新聞. (2010年11月23日). http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201011230264.html 2010年11月23日閲覧。
- ^ "首相官邸に情報連絡室 北朝鮮、韓国の砲撃で". 産経新聞. (2010年11月23日). http://sankei.jp.msn.com/world/korea/101123/kor1011231621007-n1.htm 2010年11月23日閲覧。
- ^ "中国政府、冷静対応求める 朝鮮半島砲撃戦". 朝日新聞. (2010年11月23日). http://www.asahi.com/international/update/1123/TKY201011230298.html 2010年11月23日閲覧。
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