コンテンツにスキップ
Wikipedia

五輪書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Kurz (会話 | 投稿記録) による 2008年9月15日 (月) 04:15 (個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (fmt)であり、現在の版 とは大きく異なる場合があります。

Kurz (会話 | 投稿記録)による2008年9月15日 (月) 04:15時点の版 (fmt)

五輪書』(ごりんのしょ)は、宮本武蔵の著した兵法書で、宮本武蔵の代表的な著作である。

武蔵晩年の寛永20年(1643年)から死の直前の正保2年(1645年)にかけて、熊本市近郊の金峰山にある霊巌洞で執筆されたとされる。

自筆本である原本は焼失したと伝えられる。写本は細川家本を始め、楠家旧蔵本・九州大学本・丸岡家本・狩野文庫本、底本不明の『劍道祕要』収録などがある。自筆本が現存せず、写本間での相違も多いことから、武蔵の死後に弟子が創作したという説もある。

構成

書名の由来は密教の五輪(五大)からで、それになぞらえて「地・水・火・風・空」の五巻に分かれる。

地の巻
自らの流を二天一流と名付けたこと、これまでの生涯、兵法のあらましが書かれている。「まっすぐな道を地面に書く」ということになぞらえて、「地の巻」とされている。
水の巻
二天一流での心の持ち方、太刀の持ち方や構えなど、実際の剣術に関することが書かれている。「二天一流の水を手本とする」剣さばき、体さばきを例えて、「水の巻」とされている。
火の巻
戦いのことについて書かれている。個人対個人、集団対集団の戦いも同じであるとし、戦いにおいての心構えなどが書かれている。戦いのことを火の勢いに見立て、「火の巻」とされている。
風の巻
他の流派について書かれている。「風」というのは、昔風、今風、それぞれの家風などのこととされている。
空の巻
兵法の本質としての「空」について書かれている。

関連項目

ウィキクォート宮本武蔵 に関する引用句集があります。
  • オリンピック - 五輪の旗を掲げるオリンピックを「五輪」と訳したのは読売新聞の川本信正記者。由来は「五輪書」からで、文字数が減らせることから他のマスコミに普及した。

関連書籍

  • 渡辺一郎 『五輪書』 岩波書店〈岩波文庫〉、ISBN 4003300211
    • 底本 細川家本
  • 三橋鑑一郎注 『劍道祕要』 体育とスポーツ出版社、2002年、ISBN 4-88458-132-6
    • 五輪之書『劍道祕要』附録 武蔵實傳二天記 武徳誌発行所 明治42年9月(1909年) 鹿屋体育大学附属図書館の校訂
  • 魚住孝至校注 『定本五輪書』 新人物往来社、ISBN 4-404-03238-2
    • 底本 細川家本 楠家旧蔵本、九州大学本、丸岡家本、狩野文庫本を参照
  • 大倉隆二訳・校訂 『決定版五輪書現代語訳』 草思社、ISBN 4-7942-1306-9
    • 九州大学所蔵本。福岡藩家老 吉田家。
  • 松延市次訳・校訂、松井健二監修 『決定版 宮本武蔵全書』 弓立社、ISBN 4896673018
    • 楠家本
  • 松延市次編 『校本五輪書』 (第一分冊 諸本一覧 2001年)(第二分冊 索引編・付ロシア語版『五輪の書』 2003年)(第三分冊 資料編 2001年)自家版

外部リンク


スタブアイコン

この項目は、書籍に関連した書きかけの項目 です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(PJ出版PJ書物/P書物)。

項目が文学作品の場合には {{Lit-stub}} を、漫画の場合には {{Manga-stub}} を貼り付けてください。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /