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'''王 元姫'''(おう げんき、{{ピン音|Wáng Yuánjī}}、[[建安 (漢)|建安]]22年([[217年]]) - [[泰始 (晋)|泰始]]4年[[3月21日 (旧暦)|3月21日]]([[268年]][[4月20日]]))は、[[中国]][[三国時代 (中国)|三国時代]]から[[西晋]]にかけての人物。元姫は諱。[[諡]]は「'''明'''」。[[司馬昭]]の諡である「文」を冠して'''文明皇后'''と呼ばれる。祖父は[[王朗]]。父は[[王粛]]。母は羊氏<ref>蘭陵景侯夫人の羊氏とされるが出身の記録はなく、また晋の[[羊祜]]ら泰山の羊氏一族との関係性も不明だが、いい家柄の出身は間違いない。</ref>。司馬昭の妻。子は[[司馬炎]]([[晋 (王朝)|晋]]の武帝)・司馬定国・[[司馬攸]]・司馬兆・司馬広徳・京兆長公主ら。
'''王 元姫'''(おう げんき、{{ピン音|Wáng Yuánjī}}、[[建安 (漢)|建安]]22年([[217年]]) - [[泰始 (晋)|泰始]]4年[[3月21日 (旧暦)|3月21日]]([[268年]][[4月20日]]))は、[[中国]][[三国時代 (中国)|三国時代]]から[[西晋]]にかけての人物。元姫は諱。[[諡]]は「'''明'''」。[[司馬昭]]の諡である「文」を冠して'''文明皇后'''と呼ばれる。祖父は[[(追記) 王朗 (曹魏)| (追記ここまで)王朗]]。父は[[王粛]]。母は羊氏<ref>蘭陵景侯夫人の羊氏とされるが出身の記録はなく、また晋の[[羊祜]]ら泰山の羊氏一族との関係性も不明だが、いい家柄の出身は間違いない。</ref>。司馬昭の妻。子は[[司馬炎]]([[晋 (王朝)|晋]]の武帝)・司馬定国・[[司馬攸]]・司馬兆・司馬広徳・京兆長公主ら。
==生涯==
==生涯==
2020年5月7日 (木) 14:02時点における版
王 元姫(おう げんき、拼音: Wáng Yuánjī、建安22年(217年) - 泰始4年3月21日(268年 4月20日))は、中国 三国時代から西晋にかけての人物。元姫は諱。諡は「明」。司馬昭の諡である「文」を冠して文明皇后と呼ばれる。祖父は王朗。父は王粛。母は羊氏[1] 。司馬昭の妻。子は司馬炎(晋の武帝)・司馬定国・司馬攸・司馬兆・司馬広徳・京兆長公主ら。
生涯
8歳の頃から詩論を暗記して間違いなく言い、徳行に優れるなど親孝行な子であった。9歳の時(225年)、母が病に倒れると着替えの暇も惜しんで看病に当たった。祖父はその孝行振りから、彼女が男として産まれなかったことを惜しんだ。12歳の時(228年)、祖父の葬儀で自然な哀悼の振る舞いをみせたため、父から益々敬異された。15歳で司馬昭に嫁ぎ、舅姑には婦道を尽くして仕え、目下の者にも謙って接した。
ある時、司馬昭の元に鍾会が仕官してきた。元姫は「鍾会は己の利を見て義を忘れ、何かと事を起こすのを好みます。重用すれば必ず国が乱れるでしょう」と、いつも司馬昭に告げていた。その後ついに、鍾会は益州で反乱を起こした。
265年に夫が死去した。後を継いだ子が魏から禅譲を受け即位すると皇太后となった。この時に初めて官卿が置かれた。皇太后になっても日頃の仕事を怠らず、贅沢をしなかった。また言動は必ず道理に沿い、礼儀にも外れなかった。268年3月に死去し崇陽陵に合葬された。