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「旭川市旭山動物園」の版間の差分

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*[[エゾヒグマ]]
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*ドブラ [[ロバ]](ドンキー)と[[シマウマ]](ゼブラ)の交雑種
*ドブラ [[ロバ]](ドンキー)と[[シマウマ]](ゼブラ)の交雑種
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==所在地==
==所在地==

2006年5月31日 (水) 00:15時点における版

旭川市旭山動物園(あさひかわしあさひやまどうぶつえん)は、北海道 旭川市にある日本最北の動物園動物の自然な生態が見られる行動展示を実施していることで知られている。

動物園中央部分(2004年9月)
動物園正門(2005年8月)


概要

  • 動物数 149種、786点(2004年4月1日現在)

日本最北の寒冷地に位置する動物園だが、冬季も開園時間を短縮して営業を実施しており、10月末〜11月上旬、3月末〜4月末など夏期〜冬季の営業を切り替える約1ヶ月間や年末年始を除き、ほぼ通年で開園している。

現在でこそ、日本各地から観光客が訪れる施設となっているが、元々は市民向けの公立動物園であるため、入場料は大人580円、中学生以下無料と格安である。

特に寒冷地域に生息する動物の飼育繁殖に実績があり、旭山動物園が国内で初めて飼育下での自然繁殖に成功した動物にホッキョクグマアムールヒョウコノハズクなどがある。

行動展示

従来の日本の動物園では動物の姿形を見せることに主眼を置いた「形態展示」が一般的であったが、旭山動物園では動物の行動や生活を見せる「行動展示」を導入したことで注目を集めた。ペンギンのプールに水中トンネルを設けたり、ライオントラが自然に近い環境の中を自由に動き回れるようにするなど、動物たちが動き、泳ぎ、飛ぶ姿を間近で見られる施設造りを行っている。冬のペンギン行進は旭山動物園最大のイベント。あまりの人気のため、平成17年度以降は1日2回となった。

この取り組みが評判をよび、1997年以降入園者数が増加している。2004年には6月に完成した「あざらし館」が人気を呼んだこともあり、7月は18万5461人、8月は32万1500人の入園者数を記録、これは恩賜上野動物園を抜いて日本一の月間入園者数である。平成17年度の入園者数は206万人を超え、310万人の来園者があった上野動物園に次いで2位となる。

その成果を受けて、マスコミが盛んに取り上げたことも手伝って、現在国内外の動物園関係者が視察に訪れるなど注目されている。

混合飼育

ゾウとペリカンなどを組み合わせて、同じ場所で飼育する混合飼育も新たな取り組みとして試みられている。動物同士のストレス解消などの狙いがあるのだが、2005年8月29日にオープン「くもざる・かぴばら館」で、カピバラの餌に手を出したクモザルが喧嘩の末に死亡するという事故が発生。飼育や展示方法の難しさを改めて浮き彫りとした。

歴史

かつて動物園は大都市にしかない施設であり、北海道では1951年にようやく札幌市円山動物園が開園した。しかし高度経済成長の到来した1960年前後から全国の地方都市で盛んに動物園が建設されるようになり、北海道でも1963年におびひろ動物園が開園した。

旭川市でも動物園開設を求める声が大きくなり、市では1964年度以降開園へ向け予算をつけた。建設地には市内数カ所の候補があったが、地形や地質が適していたこと、また市内中心部から旭川電気軌道の路面電車が運行されていたことなどが決め手となり、市の東部にある旭山が選ばれた。1966年4月着工して1967年6月に完工、総事業費は約2億5千万円だった。各地に預託されていた動物を運び入れ開園したのは1967年7月1日である。当初の動物は75種505点であった(これにはコイ200匹も含まれている)。

当初40万人ほどであった年間入園者数は、旭川市の人口増とともに右肩上がりに増加したが、1983年の約59万7千人をピークに減少に転じた。1994年にはニシローランドゴリラワオキツネザルが相次いでエキノコックス症で死亡するという事態が発生、施設面も含めて予防策を検討するために8月27日で営業を切り上げた。人間への感染の恐れはほとんどなかったが、市民の不安は大きく、入園者減少に追い打ちをかける形となった。1996年には約26万人まで入園者数は落ち込んだ。

これを打開すべく、行動展示を実現する施設づくりに着手した。1997年には巨大な鳥籠の中を鳥が飛び回る「ととりの村」が完成。翌年以降「もうじゅう館」「さる山」「ぺんぎん館」「オランウータン舎」「ほっきょくぐま館」「くもざる・かぴばら館」と毎年のように新施設をオープンさせ、そのたびに入園者を増やしている。

2005年11月15日、NHKの人気番組「プロジェクトX・旭山動物園〜ペンギン翔ぶ〜」に取り上げられた。また、2006年5月13日には、フジテレビ系列で旭山動物園をモチーフとしたスペシャルドラマ「奇跡の動物園〜旭山動物園物語〜」が放送された。

平成17年3月15日に、上野動物園に続いて年間入場者数が200万人を突破(前年比55万人増)した。

=== 年表

  • 1989年 動物病院完成
  • 1994年 ニシローランドゴリラとワオキツネザルがエキノコックス症で死亡、8月27日より途中閉園
  • 1999年 モデル事業として冬季営業を開始(翌年以降も継続)
  • 2001年8月 オランウータンの空中運動場が完成
  • 2002年9月 ほっきょくぐま館が完成
  • 2004年6月 あざらし館が完成
  • 2004年7月・8月 月間入園者数が恩賜上野動物園を抜き日本一
  • 2005年1月 おらんうーたん館が完成
  • 2005年8月 くもざる・かぴばら館オープン
  • 2006年4月23日 マルミミゾウのナナが急死
  • 2006年7月頃 ちんぱんじーの森オープン予定

施設

ほっきょくぐま館
  • あざらし館
  • オランウータン舎
  • くもざる・かぴばら館
  • キジ舎
  • 空中運動場
  • こども牧場
  • サル舎
  • 総合動物舎
  • チンパンジー舎
  • は虫類舎
  • ぺんぎん館
  • ほっきょくぐま館
  • もうじゅう館
  • ワシ・タカ舎

代表的な飼育動物

冬期開園時の名物「キングペンギンの散歩」

北に位置する動物園のため、通常の動物のほか、北方系の動物の飼育も多い。

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所在地

  • 北海道旭川市東旭川町倉沼

動物園外の周辺の旭山にはNHKテレビ・FM、北海道文化放送エフエム北海道エフエム・ノースウェーブ3局共同、北海道テレビ放送テレビ北海道の各送信所が建っているため、これを目印にすれば行きやすくなっている。余談ではあるが地上デジタル放送ではこれらの局に加えて現在東旭川町市街地にアナログテレビとAMラジオの送信所がある北海道放送札幌テレビ放送も旭山に設置される予定。

アクセス

旭山動物園のホームページが大変詳しい。(詳しくは「外部リンク」参考) 繁忙期は動物園周辺が混雑し、渋滞も発生する。

  • 航空
    • 旭川空港を利用。車で約25分。バス利用の場合は、一旦バスで旭川駅前に出て、そこから旭山動物園行きのバスに乗り換える必要がある。
  • 自家用車
    • 函館・小樽・札幌・網走方面からは、道央自動車道旭川北インターチェンジを利用、道道37号線を経由。また、人気の観光地である美瑛町からは、国道237号経由で40分程度。富良野市からは80分。
    • 旭山動物園周辺には市営の無料駐車場と、民間の有料駐車場(500円〜)がある。無料駐車場は混雑しているが、それほど待つことはない。民間駐車場の誘導員が自分の駐車場に誘導するが惑わされないように。
    • 民間駐車場を利用する場合は、駐車半券を紛失しないこと。退場時に回収され、半券を提示しないとさらに駐車料金を徴収されてしまう。この手のトラブルが多いため、民間駐車場の利用はお勧めできない。
  • 鉄道
    • 最寄駅はJR石北本線 北日ノ出駅だが、徒歩では約25分必要なので、旭川駅(バス停名「アサヒビル前」)か旭川四条駅(バス停名「4条18丁目」)からのバス利用が現実的。石北本線 東旭川駅で下車し、徒歩8分程度の場所にある「東旭川6丁目」バス停から、旭山動物園行きのバスに乗車することも可能。JRは運転本数が非常に少なく、日中数時間以上列車が来ない時間帯もある。
    • 超繁忙期には、札幌から東旭川駅まで直通臨時特急が設定される。札幌方面からは往復特急+バス+入園券がセットにされた企画切符もある。詳しくは、JR北海道のHPを参照すること。
    • 繁忙期には、北見方面からの特別快速「きたみ」も東旭川駅に臨時停車する。(北見方面からの入園券がセットにされた往復乗車券も設定される)
  • 路線バス
    • 旭川駅や市内中心部からは、旭川電気軌道の41・47系統「旭山動物園行」を利用。所要時間は約40分。5番乗り場である「アサヒビル前」バス停から発車。本数は日中30分に1本程度。途中、旭川四条駅のある「4条18丁目」と、東旭川駅に近い「東旭川6丁目」を経由する。休日繁忙期は、急行直行バス(42系統)も出る。

詳しくは旭川バス時刻表 http://time.ajnet.ne.jp/

外部リンク

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